Macのターミナル入門【2026年8月版】開き方から基本のコマンドまで

Finderのフォルダ表示とターミナルの文字表示が同じ場所を指していることを示した図 ITライフハック
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  1. この記事で分かること
  2. 1. ターミナルとは何か
    1. 1-1. 文字で操作する画面です
    2. 1-2. Finderと同じものを見ています
    3. 1-3. なぜ、わざわざ使うのか
  3. 2. 開き方
    1. 2-1. 3つの方法があります
    2. 2-2. 開いたら、こういう画面が出ます
    3. 2-3. Dockに入れておく
  4. 3. 画面の見方
    1. 3-1. プロンプトの読み方
    2. 3-2. ~ は「自分のホーム」
    3. 3-3. パスとは、フォルダの住所
    4. 3-4. ~ を使うと短く書けます
  5. 4. 移動と確認
    1. 4-1. pwd いまどこにいるか
    2. 4-2. ls 中身を見る
    3. 4-3. cd 移動する
    4. 4-4. 戻る、上がる
    5. 4-5. よく使う移動先
  6. 5. ファイルを扱う
    1. 5-1. mkdir フォルダを作る
    2. 5-2. touch 空のファイルを作る
    3. 5-3. cp コピーする
    4. 5-4. mv 移動する・名前を変える
    5. 5-5. cat 中身を見る
    6. 5-6. open Finderやアプリで開く
  7. 6. 楽をする方法
    1. 6-1. Tab で補完する
    2. 6-2. ↑ で前のコマンドを呼び出す
    3. 6-3. Finderからドラッグする
    4. 6-4. Ctrl + C で止める
    5. 6-5. clear で画面を消す
  8. 7. コマンドの形
  9. 8. 絶対に打ってはいけないコマンド
    1. 8-1. ターミナルの削除は、ゴミ箱を通りません
    2. 8-2. 確認を出す設定
    3. 8-3. 打ってはいけない組み合わせ
    4. 8-4. 気をつけるべきパターン
    5. 8-5. ネットで見かけたコマンドを、そのまま打たない
    6. 8-6. 安全に練習する方法
  10. 9. 困ったときは
    1. 9-1. command not found と出た
    2. 9-2. No such file or directory と出た
    3. 9-3. Permission denied と出た
    4. 9-4. 画面から抜けられない
    5. 9-5. とにかく分からなくなった
  11. 10. 次に何をするか
  12. まとめ

「ターミナルを開いてください」と書かれた解説記事を見て、そこで手が止まった。

そういう経験のある方に向けた記事です。

ターミナルは、黒い画面に文字を打ってパソコンを操作する道具です。慣れている人は当たり前のように使いますが、初めて開くと、何をどうすればいいのか分かりません。打ち間違えて壊してしまわないか、という不安もあると思います。

この記事では、開き方から始めて、最低限これだけ知っていれば困らないという範囲を扱います。

先に、この記事で覚えるコマンドは6つだけだと書いておきます。

pwd     いま自分がどこにいるかを表示する
ls      その場所にあるものを一覧で見る
cd      別の場所へ移動する
mkdir   フォルダを作る
cp      コピーする
rm      消す(※取り扱い注意)

全部を覚える必要はありません。 最初は pwd と ls と cd の3つで足ります。


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この記事で分かること

  1. ターミナルとは何か
  2. 開き方と、画面の見方
  3. 移動と確認の方法
  4. ファイルの操作
  5. 楽をする方法
  6. 絶対に打ってはいけないコマンド

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1. ターミナルとは何か

1-1. 文字で操作する画面です

普段、Macを使うときはマウスでアイコンをクリックしています。フォルダを開く、ファイルを移動する、ゴミ箱に捨てる。

ターミナルは、その操作を文字で行うための画面です。

「あのフォルダを開く」ではなく、「cd Documents」と打つ。やっていることは同じです。入り口が違うだけです。

1-2. Finderと同じものを見ています

Finderのフォルダ表示とターミナルの文字表示が同じ場所を指していることを示した図

ここが、最初に納得しておくと楽になる部分です。

ターミナルは、Finderとまったく同じ場所を見ています。 別世界にあるわけではありません。

Finderで「書類」フォルダを開くのと、ターミナルで「書類フォルダに移動する」のは、同じことです。アイコンで見るか、文字で見るかの違いでしかありません。

だから、ターミナルでファイルを作れば、Finderにもすぐ現れます。逆も同じです。

1-3. なぜ、わざわざ使うのか

マウスで済むなら、そのほうが楽です。ではなぜターミナルを使うのか。

手順を書き残せます。 「このフォルダを開いて、右クリックして……」と説明するより、コマンドを1行渡すほうが確実です。解説記事にコマンドが載っているのは、このためです。

同じ作業を繰り返せます。 100個のファイル名を一度に変える、といった作業は、マウスだと大変です。

マウスでは操作できないものがあります。 開発者向けのツールの多くは、ターミナルからしか使えません。


2. 開き方

2-1. 3つの方法があります

Spotlightから開く(おすすめ)。

commandキーとスペースキーを同時に押します。画面中央に検索窓が出るので、「ターミナル」と入力してEnter。

これがいちばん速いので、覚えておくと便利です。

Finderから開く。

Finderを開いて、「アプリケーション」→「ユーティリティ」→「ターミナル」。

Launchpadから開く。

Launchpadを開いて、「その他」フォルダの中にあります。

2-2. 開いたら、こういう画面が出ます

白か黒の画面に、こんな文字が並んでいます。

ユーザー名@MacBook-Pro ~ %

何も起きていないように見えますが、これで正常です。 命令を待っている状態です。

2-3. Dockに入れておく

よく使うなら、開いている間にDockのアイコンを右クリックして、「オプション」→「Dockに追加」しておくと、次から一発で開けます。


3. 画面の見方

3-1. プロンプトの読み方

さきほどの1行を、分解します。

ユーザー名@MacBook-Pro ~ %
   ↑        ↑          ↑ ↑
   |        |          | └ ここから入力してください、という印
   |        |          └ いまいる場所
   |        └ このMacの名前
   └ ログインしているユーザー名

この1行をプロンプトと呼びます。「入力を待っています」という表示です。

% の後ろにカーソルがあれば、打てる状態です。

3-2. ~ は「自分のホーム」

~ はチルダと読みます。

これは、自分のホームフォルダを表す記号です。Finderで言うと、家のアイコンがついたフォルダ。デスクトップや書類フォルダが入っている、いちばん基本の場所です。

スラッシュ区切りのパスが、フォルダの階層をたどる住所であることを示した図

3-3. パスとは、フォルダの住所

コマンドを扱うときに、必ず出てくるのがパスという言葉です。

これは、ファイルやフォルダの住所だと思ってください。

/Users/yamada/Documents/report.txt

/ で区切られています。左から順に、上の階層からたどっていく形です。

この例だと、「Usersフォルダの中の、yamadaフォルダの中の、Documentsフォルダの中の、report.txt」という意味になります。

Finderでフォルダをダブルクリックして潜っていくのと、同じことです。

3-4. ~ を使うと短く書けます

ホームフォルダのパスは、実際にはこうなっています。

/Users/yamada

毎回これを打つのは面倒なので、~ で省略できます。

/Users/yamada/Documents
~/Documents

解説記事でよく ~/ から始まるパスを見かけるのは、このためです。


4. 移動と確認

ここから、実際にコマンドを打ちます。打ったあとは、必ずEnterを押してください。

4-1. pwd いまどこにいるか

pwd

こう表示されます。

/Users/yamada

迷子になったら、まずこれです。「自分はいまどのフォルダにいるのか」が分かります。

4-2. ls 中身を見る

ls

いまいる場所にあるファイルとフォルダが、一覧で表示されます。

Desktop     Documents   Downloads   Movies
Music       Pictures    Public

Finderでフォルダを開いたときと、同じ中身が表示されているはずです。

詳しく見たいときは、オプションを付けます。

ls -l

サイズや更新日時が表示されます。

ls -a

隠しファイルも含めて表示されます。ピリオドで始まる名前のファイルは、通常は表示されません。設定ファイルなどがこの形式です。

組み合わせることもできます。

ls -la

4-3. cd 移動する

cd Documents

書類フォルダに移動します。プロンプトの表示が変わるはずです。

ユーザー名@MacBook-Pro Documents %

移動したら ls で中身を確認する。 この繰り返しが、ターミナルの基本動作です。

4-4. 戻る、上がる

cd ..

.. は「ひとつ上の階層」を表します。Finderの「戻る」に近い動きです。

cd ~

ホームフォルダに戻ります。cd だけを打っても同じです。迷子になったときの避難先として覚えておいてください。

4-5. よく使う移動先

cd ~/Desktop      デスクトップへ
cd ~/Documents    書類へ
cd ~/Downloads    ダウンロードへ

5. ファイルを扱う

5-1. mkdir フォルダを作る

mkdir test

test という名前のフォルダができます。Finderで見ると、実際に増えているのが確認できます。

深い階層を一度に作りたいときは、オプションを付けます。

mkdir -p project/src/images

途中のフォルダも、まとめて作られます。

5-2. touch 空のファイルを作る

touch memo.txt

中身が空のファイルができます。

5-3. cp コピーする

cp memo.txt memo-backup.txt

左が元、右がコピー先です。この順番は、他のコマンドでも共通です。

フォルダごとコピーするときは、オプションが要ります。

cp -r project project-backup

-r は「中身も全部」という意味です。これを忘れると、フォルダはコピーされません。

5-4. mv 移動する・名前を変える

mv memo.txt ~/Desktop/

デスクトップに移動します。

mv memo.txt note.txt

同じ場所で名前だけを変えると、リネームになります。 移動と改名が同じコマンドなのは、最初は不思議に感じるかもしれません。

5-5. cat 中身を見る

cat memo.txt

テキストファイルの中身が表示されます。

長いファイルだと、画面が流れて読めません。 そのときは、こちらを使います。

less memo.txt

上下の矢印キーでスクロールできます。q を押すと戻ります。 ここは知らないと抜け出せなくなるので、覚えておいてください。

5-6. open Finderやアプリで開く

これはMac特有の便利なコマンドです。

open .

いまいる場所を、Finderで開きます。 . は「現在地」を表す記号です。

ターミナルで移動して、中身をFinderで確認したいときに便利です。

open memo.txt

ファイルを、標準のアプリで開きます。


6. 楽をする方法

ここを知らないまま使っている人が、けっこういます。 覚えると、体験がまったく変わります。

6-1. Tab で補完する

Tabキーを押すと途中まで打った名前が自動で補完されることを示した図

フォルダ名やファイル名を、全部打つ必要はありません。

途中まで打ってTabキーを押すと、残りが自動で入ります。

cd Doc

ここでTabを押すと、こうなります。

cd Documents/

打ち間違いも防げます。 存在しない名前は補完されないので、Tabが効かない時点で「名前が違う」と分かります。

候補が複数あるときは、もう一度Tabを押すと一覧が出ます。

6-2. ↑ で前のコマンドを呼び出す

上矢印キーを押すと、さっき打ったコマンドが出てきます。 何度も押すと、さらに前のものへ遡れます。

同じコマンドを打ち直すとき、毎回全部を入力する必要はありません。

6-3. Finderからドラッグする

これがいちばん便利かもしれません。

ターミナルにcd (半角スペースまで)と打っておいて、Finderからフォルダをドラッグ&ドロップします。

すると、そのフォルダのパスが自動で入力されます。

深い階層にあるフォルダに移動したいとき、パスを手で打つ必要がありません。これを知っているかどうかで、作業の速さがかなり変わります。

6-4. Ctrl + C で止める

何かが動き続けて止まらないとき、controlキーとCキーを同時に押すと中断できます。

困ったときの脱出方法として、覚えておいてください。

6-5. clear で画面を消す

clear

表示が溜まって見づらくなったら、これで一掃できます。ファイルが消えるわけではありません。 画面がきれいになるだけです。


7. コマンドの形

ここまでで気づいたかもしれませんが、コマンドには共通の形があります。

コマンド名  オプション  対象

ls          -l         Documents
cp          -r         project  project-backup

オプションはハイフンで始まります。 「こういう風にやってください」という追加の指示です。

-r は「中身も含めて」、-l は「詳しく」、-a は「隠しているものも」。同じオプションが、いろいろなコマンドで似た意味を持ちます。

分からないコマンドが出てきたら、こう調べられます。

man ls

説明書が表示されます。q で戻れます。


8. 絶対に打ってはいけないコマンド

ここが、この記事でいちばん大事な章かもしれません。

8-1. ターミナルの削除は、ゴミ箱を通りません

Finderで消すとゴミ箱に入るが、ターミナルで消すとゴミ箱を通らないことを示した図

まず、これを知っておいてください。

Finderでファイルを消すと、ゴミ箱に入ります。間違えても戻せます。

ターミナルの rm は、ゴミ箱を通りません。 その場で消えます。戻す方法はありません。

rm memo.txt

これで、memo.txt は消えます。確認も出ません。

8-2. 確認を出す設定

不安な方は、こうすると確認が出ます。

rm -i memo.txt

-i を付けると、「本当に消しますか」と聞かれます。慣れるまでは、これを付ける習慣にするのがおすすめです。

8-3. 打ってはいけない組み合わせ

次のコマンドは、絶対に打たないでください。

rm -rf /

これは、Mac全体のファイルを削除しようとするコマンドです。

-r は「中身も全部」、-f は「確認せず強制的に」、/ は「いちばん上の階層=全部」。この3つが揃うと、取り返しがつきません。

最近のmacOSには保護機能があるので、実際には途中で止まることが多いのですが、それでも打たないでください。

8-4. 気をつけるべきパターン

rm -rf という組み合わせ自体が危険です。とくに、次のような対象と組み合わさったとき。

rm -rf /      いちばん上の階層=全部
rm -rf ~      ホームフォルダ全部
rm -rf *      いまいる場所の中身、全部
rm -rf .      いまいる場所そのもの

* は「全部」を表す記号です。 これを軽い気持ちで使うと、想定より広い範囲が消えます。

8-5. ネットで見かけたコマンドを、そのまま打たない

これも大事です。

解説記事や、質問サイトのコメントに書かれているコマンドを、意味が分からないまま貼り付けて実行しないでください。

とくに sudo で始まるものは要注意です。 sudo は「管理者の権限で実行する」という意味で、保護されている場所にも手が届きます。

sudo rm -rf ...

この形を見かけたら、まず何をするコマンドなのかを調べてからにしてください。

8-6. 安全に練習する方法

練習用のフォルダを作って、その中だけで試すのがおすすめです。

mkdir ~/terminal-practice
cd ~/terminal-practice

この中なら、何を作っても消しても、他に影響しません。まずはここで、ls や cd や mkdir を試してみてください。


9. 困ったときは

9-1. command not found と出た

zsh: command not found: lls

打ち間違いか、そのコマンドが入っていないかです。まずスペルを確認してください。

9-2. No such file or directory と出た

指定した名前のファイルやフォルダが、そこにないということです。

ls で中身を確認して、名前が合っているか見てください。Tab 補完を使うと、この間違いは減ります。

9-3. Permission denied と出た

権限がなくて操作できないという意味です。

システムの重要な場所を触ろうとしている可能性があります。その場合、無理に sudo を付けて実行しないでください。 なぜ権限が必要な場所なのかを、先に確認したほうが安全です。

9-4. 画面から抜けられない

less や man を使ったあと、抜けられなくなったら q を押してください。

それでも駄目なら control + C。

9-5. とにかく分からなくなった

ウィンドウを閉じて、開き直してください。 ターミナルを閉じても、Macには何の影響もありません。


10. 次に何をするか

ここまでで、基本の操作はできるようになっています。

まずは、練習用フォルダで慣れてください。 cd で移動して、ls で見て、mkdir で作る。この繰り返しで、感覚がつかめます。

そして、解説記事に出てくるコマンドが読めるようになっているはずです。「ターミナルを開いてください」で止まっていたものが、進められるようになります。


まとめ

  • ターミナルは、Finderと同じ場所を文字で操作する道具
  • 覚えるのは、まず pwd ls cd の3つ
  • ~ は自分のホーム。パスはフォルダの住所
  • Tab で補完できる。 打ち間違いも防げる
  • Finderからドラッグすると、パスが入る
  • ↑ で前のコマンドを呼び出せる
  • rm はゴミ箱を通らない。 戻せない
  • rm -rf の組み合わせに注意。 とくに / ~ * . と一緒のとき
  • 意味の分からないコマンドを、そのまま貼り付けない
  • 練習用フォルダを作って、その中で試す

ターミナルは、慣れると怖くありません。 危ないのは、意味が分からないまま打つときだけです。

この記事の範囲を知っていれば、たいていの解説記事は読めるようになります。 あとは、必要になったときに1つずつ増やしていけば十分です。

※本記事の情報は2026年8月時点のものです。macOSのバージョンによって表示が異なる場合があります。

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この記事を書いた人
みん

Rapls Works の名前で、WordPress のプラグインを作っている個人の開発者です。WordPress.org で公開しているものも含め、これまでに7本のプラグインを出しています。
Gift では、Mac・Windows・スマホ・AI・アカウントの守り方など、ふだんの「困った」を、自分の機器で実際に試して書いています。記事で紹介している Rapls のプラグインは、私が作ったものです。
技術的にもっと詳しい話は、Rapls Works のサイトに書いています。

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