※2026年9月26日に、macOS 27 の正式リリースに合わせて内容を更新しました。
Macで Word や Excel を使っている方へ。2026年10月13日に、Office 2021 for Mac のサポートが終わります。この記事を更新した9月26日の時点で、残りは17日です。
ただ、Macの場合は話がそれだけで終わりません。2026年7月には、すでに一部の環境で Office が「ファイルを開けるけれど編集できない」状態になりました。サポート終了の前に、別の理由で使えなくなった人が出ています。
この記事では、自分のMacが安全なのか、何を確かめればいいのかを順番に整理します。そして最後に、9月15日に出た macOS 27 で Office がどうなるのかを、リリース前のベータ版で確かめた結果と、あわせて載せます。
なお、Windows版の入れ替えについてはこちらの記事にまとまっています。Windowsをお使いの方はそちらをどうぞ。
押さえておく日付は3つ
まず全体像です。Mac版のOfficeには、期限が3つあります。
| 製品 | サポート終了日 | 状況 |
|---|---|---|
| Office 2019 for Mac | 2023年10月10日 | 終了済み。加えて2026年7月に閲覧専用へ |
| Office 2021 for Mac | 2026年10月13日 | まもなく終了 |
| Office 2024 for Mac | 2029年10月9日 | 現行。Apple Silicon専用 |
買い切り版のOfficeは、発売からおよそ5年でサポートが終わります。延長サポートはありません。Office 2024 を今から買っても、使えるのは2029年秋までということです。ここは買い替えを考えるときの判断材料になります。
手順1:自分が使っているOfficeを確かめる
まず、自分のMacに入っているのがどれなのかを確認します。Excel でも Word でもいいので起動して、メニューバーから「Excel について」を開いてください。
バージョン番号と、その下に「ライセンス」の行が出ます。ここに for Mac 2021 や for Mac 2024 と書かれていれば買い切り版です。Microsoft 365(サブスクリプション)を使っている場合は、その旨が表示されます。
ここで注意したいのが、Microsoft 365 を使っているから安心、とは限らないことです。サブスクリプションであっても、実際にインストールされているアプリの中身は Office 2019 相当・2021相当・2024相当のいずれかです。7月に困った人の中には、Microsoft 365 の契約者も含まれていました。
手順2:macOSのバージョンを確かめる
次に、Mac本体のOSを見ます。画面左上のアップルマークから「このMacについて」を開くと、バージョンが出ます。
名前で言われてもピンとこない、という方のために並べておきます。
| 名称 | バージョン | 登場 |
|---|---|---|
| Big Sur | macOS 11 | 2020年11月 |
| Monterey | macOS 12 | 2021年10月 |
| Ventura | macOS 13 | 2022年10月 |
| Sonoma | macOS 14 | 2023年9月 |
| Sequoia | macOS 15 | 2024年9月 |
| Tahoe | macOS 26 | 2025年9月 |
| Golden Gate | macOS 27 | 2026年9月 |
手順3:組み合わせで判定する
ここが本題です。Mac版のOfficeは、Officeのバージョンだけでも、macOSのバージョンだけでも決まりません。両方の組み合わせで決まります。
2026年7月の時点で、Microsoft 365 の Office for Mac が問題なく使えたのは、Sonoma・Sequoia・Tahoe の3世代でした。それより前のmacOSでは、閲覧専用モードになるか、動かすために対処が必要になります。Monterey と Ventura については、Officeのバージョンを下げることで使える場合があります。Big Sur 以前は、実質的に厳しいと考えたほうがよさそうです。
この7月の一件については、実際に業務で踏んで、その日のうちに解決までたどり着いた方の詳しい記録があります。バージョンを下げる具体的な手順まで書かれているので、いま困っている方は株式会社エー・エム・ティーさんのこの記事を読むのが早いです。この記事の日付や対応状況も、そちらを参考にさせていただきました。
ただし、この3世代は macOS 27 の登場で入れ替わります。次の節で書きます。
macOS 27 が出て、どうなったか
ここからが、この記事でいちばん書きたかったところです。
macOS 27(Golden Gate)は、2026年9月15日に正式にリリースされました。
先ほどの記事の中で、macOS 27 が出たら Sonoma が対象から外れるかもしれない、という指摘がありました。Microsoft のサポートページにも、新しい macOS が出たら、いちばん古いものを外して「最新と、その前の2つ」の3世代を対象にする、と書かれています。
この方針どおりなら、対象は Sequoia・Tahoe・Golden Gate の3つに繰り上がり、Sonoma は Office の更新が届かない側に回ります。すぐに開けなくなるわけではありませんが、7月に古いmacOSで起きたことを思うと、Sonoma のままにしておく理由はあまりありません。
もうひとつ、macOS 27 は Intel Mac に対応していません。Intel Mac は macOS 26 Tahoe が最後です。Tahoe は今のところ3世代の中に残っていますが、次の macOS が出るときには外れる順番です。
そしてもうひとつ、そもそも新しいmacOSでOfficeがちゃんと動くのか、という不安もあります。
では、新しい macOS 27 で Office はちゃんと動くのか。リリース前に、Golden Gate のベータ版を入れたMacで確かめていました。メインの環境を壊さないよう、内蔵ディスクに別のボリュームを作って、そこにベータを入れてあるものです。そこに Office 2024 for Mac を入れました。

結果です。Office 2024 for Mac(Excel 16.111.2)は、macOS 27.0 Beta 4 でインストールも起動も問題ありませんでした。
起動するだけなら、7月に困った人たちのMacでもできていました。あのとき問題だったのは、開けるのに編集できないことです。だから今回いちばん確かめたかったのはそこでした。新しいファイルを作り、セルに文字を入れて、保存する。編集も保存も、普通にできました。閲覧専用を知らせる帯も出ていません。
これはリリース前のベータ版での確認で、正式版ではまだ確かめていません。それでも、Office 2024 を使っている人が、macOS 27 に上げたとたん使えなくなる可能性は低そうだとは言えます。
余談ですが、同じ画面には「macOS 28でIntelプロセッサ用アプリの対応は終了します」という予告も出ていました。こちらは Intel Mac 本体の話ではなく、Apple Silicon の Mac で Intel 向けのアプリを動かす仕組みの話です。Office 2024 for Mac はもともと Apple Silicon 専用なので、直接は関係ありません。
で、どうすればいいのか
ここまでを踏まえて、立場ごとに整理します。
Office 2021 for Mac を使っている方。10月13日でサポートが終わるので、Office 2024 を買うか、Microsoft 365 に移るかを決めることになります。すぐ使えなくなるわけではありませんが、セキュリティ更新は止まります。
macOSが Sonoma の方。macOS 27 が出たので、Office の更新が届かない側に回ります。Apple Silicon の Mac なら、Sequoia 以降に上げておくと安心です。
macOSが Ventura 以前の方。いちばん急ぎます。すでに閲覧専用になっている、あるいはこの先なる可能性が高い。macOSを上げられるなら上げるのが王道です。上げられない事情があるなら、Officeのバージョンを下げる暫定対応になります。
Office 2024 for Mac を使っている方。2029年秋まで大丈夫です。macOS も3世代の中に入れておけば、心配はいりません。
買い替えを迷っている方。買い切りの Office 2024 は2029年秋まで、およそ3年。Microsoft 365 は月額ですが、常に最新版になります。Macを長く使う予定で、macOSも上げていくつもりなら、期限を気にしなくていい後者のほうが結果的に楽かもしれません。ここは使い方しだいです。
次の自分に渡すメモ
今回いちばん学んだのは、Mac版のOfficeは「Officeのバージョン」と「macOSのバージョン」の掛け算で決まるということでした。片方だけ見ていると判断を誤ります。Windows版の感覚で「サポートが切れてもアプリは使える」と思っていると、Macでは閲覧専用になることがある。
だから、年に一度でいいので、この2つを一緒に確認する習慣をつけておくといいと思います。Excelのバージョン情報と、このMacについて。開くだけなら1分もかかりません。
そして次の期限は2026年10月13日です。カレンダーに入れておきましょう。
関連記事:【Windows】Office2024への入れ替え(Office2016と2019のサポート終了に向けて)
確認環境:macOS 27.0 Beta 4(Golden Gate)/ Microsoft Excel for Mac 16.111.2(Office for Mac 2024)。初出は2026年8月、macOS 27 の正式リリースを受けて2026年9月26日に更新しました。サポート期限は今後変更される可能性があるため、最新の情報はMicrosoftの公式ライフサイクルページでご確認ください。


