今さら聞けない Claude Code 入門 第2回:基本の使い方【頼み方とファイルの渡し方】

Claude Code の基本の使い方、頼み方とファイルの渡し方を表したイメージ図 ITライフハック
この記事は約8分で読めます。
当ページはプロモーションが含まれています

第1回で、Claude Code のインストールまで終わりました。

ところが、実際に使い始めると、たいてい次の壁にぶつかります。思ったとおりに動かない、という壁です。

頼んだつもりなのに、見当違いのファイルを直された。勝手にどんどん書き換えられて、怖くなって止めた。何をどう伝えればいいのか分からない。

このあたりは、Claude Code が賢いかどうかとは別の問題です。伝え方と、止め方を知っているかどうかで決まります。

先に、この記事でいちばん大事な3つを書いておきます。

  • どのフォルダで起動するかで、結果がはっきり変わります
  • @ でファイルを指定すると、見当違いが減ります
  • Esc キーを知っていれば、いつでも止められます

プロジェクトのフォルダで起動した場合と、上の階層で起動した場合の違いを示した図

スポンサーリンク

この記事で分かること

  1. どこで起動するべきか
  2. ファイルの渡し方
  3. 頼み方の基本
  4. いきなり作らせない方法(プランモード)
  5. 止め方と、取り消し方
  6. 変更を確認する方法
  7. 会話が長くなったときの扱い

スポンサーリンク

1. どのフォルダで起動するか

いちばん最初につまずくのが、ここです。

Claude Code は、起動したフォルダとその中身を見ます。 つまり、どこで claude と打つかで、見える範囲が変わります。

cd ~/projects/my-site
claude

作業したいプロジェクトのフォルダに移動してから起動する。これが基本です。

上の階層で起動すると、どうなるか。

たとえばホームフォルダで起動すると、書類も写真もダウンロードも、全部が視界に入ります。関係のないファイルを読みにいって時間がかかりますし、的外れな提案も増えます。

逆に、深く入りすぎても困ります。 サブフォルダの中だけで起動すると、その外にある設定ファイルが見えません。「なぜか設定を無視する」と思ったら、単に見えていなかった、ということが起こります。

プロジェクトのいちばん外側で起動する、と覚えておくとちょうどよいはずです。


2. ファイルの渡し方

2-1. @ で名指しする

「あのファイルを直して」と文章で伝えても通じます。ただ、同じような名前のファイルが複数あると、間違えます。

確実なのは、@ で名指しすることです。

@src/utils/date.js のフォーマット処理を直してください

@ を打つと、ファイル名の候補が出ます。 途中まで打って選べるので、正確な名前を覚えていなくても大丈夫です。

2-2. フォルダごと渡さない

@ はフォルダにも使えますが、大きなフォルダをまるごと渡すのは避けたほうがいいです。

中身を全部読むことになるので、時間がかかります。そして、後述する「会話が長くなる」問題にも直結します。

どのファイルか分からないときは、まず探させます。

日付のフォーマットを扱っている箇所を探して、
ファイル名と行番号だけ教えてください。中身はまだ読まなくて大丈夫です

場所が分かってから、そこだけ読ませる。この二段階にすると、無駄がありません。

2-3. 画像も渡せます

エラー画面のスクリーンショットや、手書きの図を渡せます。

ターミナルに直接貼り付けられます。 Ctrl + V です(Mac でも Cmd + V ではなく Ctrl + V なので、そこだけ注意してください)。

「左上に赤いボタンがあって、その下に……」と文章で説明するより、画像を1枚渡すほうが早いことがあります。


3. 頼み方の基本

詳しくは第6回で扱いますが、最初に押さえておきたい2つだけ書きます。

3-1. 「いい感じに」と言わない

× この関数をいい感じに整理して

○ この関数を、20行以内になるように分割して。
  分割した関数には、何をするかが分かる名前を付けて

「いい感じ」の基準は、人によって違います。こちらの頭の中にしかない基準は、伝わりようがありません。

判定できる形に言い換えると、返ってくるものが安定します。

3-2. 一度に全部を頼まない

大きな依頼を丸ごと投げると、全体としては形になるのに、細部が雑になります。しかも、どこがまずいのかを探すのが大変になります。

分けて頼むほうが、結果的に早いです。

まず、どう直すつもりかを説明してください。
実際の変更は、確認してからお願いします

4. いきなり作らせない:プランモード

4-1. 3つのモードがあります

Shift+Tabで切り替わる3つのモード(通常・自動許可・プラン)を示した循環図

Claude Code には、動作の異なる3つのモードがあります。Shift + Tab を押すたびに切り替わり、いまどのモードかが画面の下に表示されます。

通常モード。 ファイルを書き換えるたびに、実行してよいか確認されます。最初はこれで使います。

自動許可モード。 確認なしで進みます。作業が速く進みますが、止まらないので、内容を見ないまま進んでしまう危険があります。慣れるまでは使わないほうが無難です。

プランモード。 読むだけで、ファイルを変更しません。 何をするつもりかを説明させて、こちらが承認してから実行に移ります。

4-2. プランモードから始める

慣れないうちは、プランモードから入るのがおすすめです。

Shift + Tab を押してプランモードにしてから、やりたいことを伝えます。すると、どのファイルをどう変えるつもりかが提示されます。

そこで、こちらが判断できます。 方向が違えば、実行される前に修正できる。これが、いちばん事故が少ない進め方です。

内容に納得したら、通常モードに戻して実行させます。

4-3. 自動許可モードの使いどころ

まったく使わないわけではありません。

内容を把握している定型作業、たとえば大量のファイルの一括整形などでは、いちいち確認すると煩わしいだけです。そういうときには向いています。

ただし、作業が終わったら通常モードに戻してください。 戻し忘れて、次の作業で意図しない変更が入る、というのがよくある失敗です。


5. 止め方と、取り消し方

ここがいちばん大事な節だと思っています。止め方を知っていれば、安心して試せるからです。

5-1. 動いている途中で止める

Esc キーを1回押します。

実行中の処理がその場で止まり、入力待ちに戻ります。それまでに終わった作業は残ります。 ゼロからやり直しにはなりません。

「あ、方向が違う」と思ったら、遠慮なく止めてください。最後まで走らせてから直すより、途中で止めて指示し直すほうが早いです。

5-2. Esc の3段階

Escキーを押す回数によって、中断・下書き消去・巻き戻しと動作が変わることを示した図

Esc は、押す回数と状況で動きが変わります。ここを知っておくと、かなり楽になります。

1回押す。 実行中のものを止めます。

2回押す(入力欄に文字があるとき)。 書きかけの入力が消えます。消えた内容は、 キーで戻せます。

2回押す(入力欄が空のとき)。 巻き戻しのメニューが開きます。過去の時点まで、コードと会話を戻せます。

3つ目が強力です。Claude Code はファイルを変更する前にスナップショットを取っているので、変更前の状態に戻せます。

5-3. Ctrl + C との違い

Ctrl + C でも止まりますが、性質が違います。

何も動いていないときに押すと、1回目で入力が消え、2回目で Claude Code 自体が終了します。

つまり、Ctrl + C は「抜ける」方向のキーです。作業を続けたいなら Esc のほうが安全です。ここは間違えやすいので、覚えておいてください。

5-4. 巻き戻しのメニュー

/rewind と打っても、同じメニューを開けます。

どこまで戻すかを選べます。会話だけ戻す、コードだけ戻す、両方戻す、といった選択ができます。

「さっきまでは動いていたのに」というときの、最後の手段として覚えておくと安心です。


6. 変更を確認する

6-1. 何が変わったかを見る

作業のあと、実際に何が書き換わったのかは、自分で確認する習慣をつけたほうがいいです。

Git を使っているなら、これが早いです。

git diff

Claude Code を終了しなくても実行できます。 行頭に ! を付けると、そのままターミナルのコマンドとして実行されます。

!git diff

画面を切り替えずに確認できるので、これは覚えておくと便利です。

6-2. Git を使っていない場合

先にコピーを取っておいてください。

cp -r my-project my-project-backup

原始的ですが、確実です。大事なファイルがあるフォルダで、バックアップなしに試すのだけは避けてください。

これから継続的に使うつもりなら、この機会に Git を導入するのをおすすめします。巻き戻しが格段に楽になります。

6-3. 変更したファイルの一覧を出させる

作業の最後に、こう頼んでおくと確認が楽です。

今回変更したファイルの一覧を出してください。
それぞれ、どこを何のために変えたかも一行で

7. 会話が長くなったとき

7-1. だんだん様子が変わってきます

長く使っていると、さっき決めたはずのことを忘れている、という現象が起きます。

理由は、一度に覚えていられる量に限りがあるからです。会話が長くなり、読み込んだファイルが増えるほど、古い内容が押し出されていきます。

7-2. 対処は2つ

会話が長くなったときに、要約するか新しく始めるかを選ぶ流れを示した図

要約して続ける。

/compact

それまでのやり取りを要約して、続きから作業できます。

いったん区切って、新しく始める。

/clear

会話をまっさらにします。作業の性質が変わるとき、たとえば調査が終わって実装に入るときなどは、こちらのほうが向いています。

7-3. 区切る前に、持ち越しを書き出させる

/clear する前に、これを頼んでおくと引き継ぎがきれいです。

ここまでで分かったことを、箇条書きでまとめてください。
・確定した事実
・まだ調べていないこと
コードは貼らなくて大丈夫です

出てきた内容を、新しい会話の最初に貼れば、続きから始められます。


8. やらないほうがいいこと

最後に、初心者のうちは避けたほうがいい3つを書きます。

バックアップのない状態で、大きな変更を頼まない。 Git を入れるか、フォルダをコピーしてから試してください。

自動許可モードで、内容を把握していない作業をさせない。 止まらないので、気づいたときには広範囲が書き換わっています。

大事なファイルがあるフォルダで、いきなり試さない。 まずは練習用のフォルダで慣れてください。


まとめ

  • プロジェクトのいちばん外側で起動する
  • ファイルは @ で名指しする。分からないときは、まず探させる
  • プランモード(Shift + Tab から始めると事故が少ない
  • Esc 1回で止まる。2回押すと、状況に応じて下書き消去か巻き戻し
  • Ctrl + C は「抜ける」方向。続けたいなら Esc
  • ! を頭に付けると、終了せずにターミナルのコマンドを実行できる
  • 会話が長くなったら /compact/clear

止め方と戻し方を覚えてしまえば、あとは気楽に試せます。壊れても戻せる、という状態を先に作ってから、色々頼んでみてください。

次回は、ここで出てきた /compact/clear のようなスラッシュコマンドと、起動時のオプションを一覧にまとめます。用途から引ける形にするので、手元に置いておく用の回になります。

※本記事の情報は2026年8月時点のものです。キー操作やコマンドは変更されることがあるため、最新の情報は公式ドキュメントをご確認ください。

タイトルとURLをコピーしました