2022年12月に、大人の発達障害と診断されたくまたろうです。過去に学校や会社で、モヤモヤしたり苦しく感じることがありました。
例えば、
「周囲の人と上手くやっていけない」
「周囲のヒンシュクを買っているが自覚がない」
「真面目にやっているのにふざけているように見られてしまう」
病院で診断を受けたら、それらが発達障害の特性だということがわかりました。
今回は、そんな発達障害の特性で困っていたことをご紹介します。困りごとはたくさんあるので、今回は記憶関係に絞ってご紹介します。
この記事を読んで、何か思い当たる節があった方。今まで性格のせいにされてきたことは、発達障害の特性の可能性があります。
特性の詳しい説明は省きますが、発達障害を理解することで回避できるストレスもあります。私の体験でお役に立ちそうなものがあれば、ぜひ取り入れてみてください。
困りごと① 人の名前と顔が覚えられない
これにはかなり悩まされました。
何がまずいかというと、信頼関係に直結するからです。「顔と名前を覚えない=失礼な人」と認識される可能性が高いです。
多くの自己啓発本に「相手を名前で呼ぶ」ことの大切さが説かれています。理由は相手の自尊心が高められるからだそうです。人にとって自分の名前は大切です。読み間違えや書き間違えで、強い怒りをあらわにする人もいます。私はそんな失礼な行為を毎日誰かにしていました。
対策
今のところ「避ける」といった方法しか思いついていません。
具体的に言えば「人の名前と顔を覚えないと、成立しないような場所を避ける」ことです。
例えば仕事関係。常連さんを覚える必要があるような接客業は、かなりの支障が出る仕事といって良いでしょう。
趣味関係ならば、「サークル」のような集団で活動し、人間関係を楽しむような性質のものは向いていません。
現在私は、仕事は個人で完結できる在宅ワークをしています。趣味であれば園芸や自転車など、1人で楽しめるものを選んでいます。
困りごと② 失くしもの、忘れ物をたくさんする
これもかなり困る特性です。
1番困るのは、会社や学校などの公共備品の紛失です。私はこれまで、会社の鍵や財布、キャッシュカードに携帯と、ありとあらゆる重要ものを無くしてきました。
子供の頃に遡れば、遊園地のフリーパスや、修学旅行で配布された交通機関のフリーパスなどを紛失することもありました。
もちろん、忘れ物をしないように、いろんなことを試しました。
持ち物を玄関に置く
コードをつけて無くさないようにする
玄関のドアに持ち物リストを貼っておく
これらのことをやっても、何かしらの忘れ物や紛失物をしてしまいます。
対策
そんな失くしものは対策ツールを使うことで、その頻度をグッと下げることができました。そんなツールをいくつかご紹介します。
タイル
スマホ紛失防止グッズ「タイル」という商品です。こちらはタイルとスマホをBluetoothで接続しておけば、失くしたときに片方の端末からアラームを鳴らすことができます。
これは買ったその日からお世話になりました。
メモアプリ
iPhonに内蔵されているメモアプリです。こちらはオフラインでもメモを取ることが可能なので重宝しています。
発達障害の特性として、マルチタスクが苦手なことが挙げられます。いろんなことを考えていると、最初に思い浮かんだことを忘れてしまうのです。
そのため、忘れないうちに、その都度メモを取るようにしています。これは非常に効果が高いです。正確にメモをとってさえすれば、忘れてしまっても良いのです。
「忘れても大丈夫」という考え方は、非常に心を楽にしてくれました。
また「音声メモ」も非常に便利な機能です。Siriに対して「ヘイSiri。メモして」といえば声だけでメモ入力も可能。自転車の運転中に湧いたアイデアなどは、音声メモで記録しています。
まとめ
上記のような発達障害特性があると、仕事など日常に大きな支障が出やすくなります。特に人間関係に悪影響が出やすく感じました。約束を忘れたり、業務上の指示に対しミスが起きやすくなるからです。
その結果、二次症状としてうつ病を発症しやすいように思います。私はうつ病も見事に発症してしまいました。
そうなると気力も低下し、引きこもりのような状況を生み出す恐れがあります。(私は5年ほどひきこもり状態になってしまいました)
最悪の場合は自殺のようなリスクも秘めています。
何か日常に息苦しさを感じているのであれば、自身の状態を知ることから始めても良いと思います。