2023年のまんが大賞に輝いた「これ描いて死ね」は、漫画家を目指す高校生たちの青春と挑戦を描いた作品です。人気ラブコメ漫画「ラブロマ」のとよ田みのるによって描かれ、2021年から小学館の月刊少年サンデーで連載され、現在までに3巻まで刊行されています。
「これ描いて死ね」の主人公、安海相は漫画に対する深い愛情を抱く高校生で、生活する離島での閑静な日々が彼女の漫画への情熱を燃え上がらせています。ある日、自身が憧れていた漫画家「☆野0」の正体が意外な人物であることを知り、それが彼女に新たな動機を与えます。これをきっかけに、親友の赤福や美術部員の心と共に、学校で漫画研究会(漫研)を立ち上げ、漫画制作の世界に飛び込むのです。
そして、始まる個人での漫画制作への挑戦。成功と失敗、その全てが相の漫画への情熱をさらに燃え上がらせ、成長へと繋がっていきます。一緒に漫画を作り上げる仲間たちとの絆、そして漫画制作の過程で得られる充実感。これら全てが「これ描いて死ね」の魅力を形作っています。
とよ田みのるの描くキャラクターたちは魅力的で、リアルな感情と成長を見せています。そして、その背景には漫画制作という共通の目標があります。漫画家を目指す青春の日々、その情熱と挑戦、そして時には挫折から立ち上がる力強さ。それらが見事に描かれており、読者を引き込んでいきます。
また、作中で描かれる漫画制作のプロセスも興味深いポイントの一つです。原作作り、作画、そして読者の視点からのフィードバックなど、漫画制作の各段階が細かく描かれており、漫画への新たな視点を提供してくれます。
そして何より、この作品が持つ「漫画への愛」が随所に感じられます。作者自身の漫画への情熱が伝わってくるような描写は、漫画ファンであれば誰もが共感できる部分でしょう。
まだ「これ描いて死ね」を読んでいない方、ぜひこの機会に手に取ってみてはいかがでしょうか。青春の熱い情熱と、漫画への深い愛情が詰まったこの作品で、あなた自身も新たな漫画への旅を始めてみませんか?
以上、「これ描いて死ね」の紹介でした。この作品があなたの漫画ライフに新たな一冊を加えることができれば幸いです。