SMS1通で通話が切れる「SMS of Death」|自分のAndroidが対象か、セキュリティアップデートの日付で確かめる

スマートフォンの画面に吹き出しの形のメッセージが届き、通話のアイコンが一瞬止まっている ITライフハック
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Android のスマホに、細工した SMS を1通送るだけで、通話が切れてしまう問題が見つかりました。名前は「SMS of Death」(CVE-2026-58882)です。
受け取った人は、何もタップしなくても影響を受けます。110番や119番の緊急通報も、切れるおそれがあります。

修正は、2026年10月のセキュリティアップデートで配られています。ただし、Android 12 と 13 には届きません。
この記事では、何が起きるのかと、自分の端末が対象かどうかを、設定の画面で確かめる方法をまとめます。

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SMS of Death で何が起きるか

見つけたのは、セキュリティ研究者のマーク・ブラシュチク氏です。2026年5月に Google へ報告し、10月のセキュリティアップデートで修正されました。

  • 細工した SMS が1通届くと、電話の仕組みが止まり、通話が1〜2秒切れる
  • メッセージのアプリには何も出ず、送ってきた番号もわからない
  • 処理できなかった SMS が残り、通信会社も送り直すので、切れるのがくり返される。実験では、1通で最大1週間、切れたりつながったりが続いた
  • 20通ほど届くと、長いあいだ電話として使えなくなる

SMS のほうは開かなくても届いた時点で処理されるので、「怪しいメッセージを開かない」という注意では防げません。
防ぐ方法は、修正の入ったセキュリティアップデートを当てることだけです。

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対象になるのは、3つがそろった端末

自分の端末が対象かどうかは、次の3つで決まります。

  • SIM が入っていて、SMS を受け取れる
  • Android 12 以降
  • Android のセキュリティアップデートの日付が、2026年10月より前

「SIMが入っている」「Android 12〜17」「セキュリティアップデートが2026年10月より前」の3つの円が重なり、重なった真ん中に「対象」と書かれた図

Android 14〜17 なら、10月以降のアップデートを当てれば直ります。
Android 12 と 13 は、Google のサポートがすでに終わっているので、修正は配られません。SIM を入れて電話として使っているなら、このまま対象として残ります。

反対に、SIM の入っていない Wi-Fi だけのタブレットなどは、そもそも SMS が届かないので、今回の件は対象外です。

確かめ方:設定で「Android セキュリティ アップデート」の日付を見る

見るのは、設定の中にある「Android セキュリティ アップデート」の日付です。開き方は、メーカーによって少し違います。

  • Pixel など:設定 → デバイス情報 → Android バージョン
  • Galaxy:設定 → 端末情報 → ソフトウェア情報(Samsung の案内)

表示された日付が2026年10月1日以降なら、修正が入っています。それより前なら、まだ入っていません。

同じ画面に「Google Play システム アップデート」という似た名前の行があります。これは別のもので、今回の修正とは関係ありません。日付を見るのは「Android セキュリティ アップデート」のほうです。

私の AYANEO POCKET S の場合

私は、ゲーム用の携帯機の AYANEO POCKET S を持っています。中身は Android です。
設定 → デバイス情報 → Android バージョン と開くと、こう出ました。

AYANEO POCKET S の「Android バージョン」の画面。Android バージョンは13、Android セキュリティ アップデートは2023年6月5日、ベースバンド バージョンは不明と表示されている

Android のバージョンは13、セキュリティアップデートは2023年6月5日です。修正の入った2026年10月より、3年以上前のままでした。

ただ、この端末は Wi-Fi だけで使っていて、SIM は入っていません。画面の「ベースバンド バージョン」(電話や SMS を扱う部分のバージョン)も、「不明」と出ています。
SMS が届かないので、SMS of Death の対象にはなりません。

「最新です」と出ても、安全とはかぎらない

念のため、ワイヤレスアップデートの画面で、新しい更新がないかも確かめました。

AYANEO POCKET S のワイヤレスアップデートの画面。「お使いの携帯はすでに最新のバージョンです」と表示されている

「お使いの携帯はすでに最新のバージョンです」と出ます。
でも、セキュリティアップデートの日付は2023年6月のままです。ここでいう「最新」は、メーカーが配っている中でいちばん新しい、という意味で、今の時点で安全という意味ではありません。

今回の件は対象外でも、2023年6月より後に見つかったほかの問題は、この端末には直っていないことになります。
アップデートの画面で「最新です」と出ても安心せず、日付のほうを見る習慣をつけておくと、こうした古いままの端末に気づけます。

対象だったときにすること

Android 14〜17 の場合:設定のシステムアップデートから、最新の更新を当ててください。配る時期はメーカーや機種によって違うので、まだ来ていなければ、ときどき確かめます。

Android 12・13 で、SIM を入れている場合:修正は配られません。電話として使い続けるなら、買い替えを考える時期です。
とくに、緊急のときに電話をかける端末がこれ1台だけ、という使い方は避けたほうが安心です。家族の古いスマホを使っている人がいれば、一緒に日付を見てあげてください。

もし通話が何度も切れる状態になってしまったら、残った SMS を消すには、パソコンにつないで操作する専門の手順が必要です。自分で試すより、購入した店やメーカーのサポートに相談してください。

まとめ

  • SMS of Death は、SMS を1通送るだけで Android の通話が切れる問題。何もタップしなくても影響を受ける
  • 対象は、SIM が入っていて、Android 12 以降で、セキュリティアップデートの日付が2026年10月より前の端末
  • 設定の「Android セキュリティ アップデート」の日付が、2026年10月1日以降なら修正済み
  • Android 12・13 には修正が来ないので、SIM を入れて使っているなら買い替えを考える
  • 「最新のバージョンです」と出ても、日付が古ければ安全とはかぎらない

2026年11月3日時点の情報です。内容はGIGAZINE の記事、ニッチなPCゲーマーの環境構築Z の記事、eSecurity Planet の記事で確かめました。

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この記事を書いた人
みん

Rapls Works の名前で、WordPress のプラグインを作っている個人の開発者です。WordPress.org で公開しているものも含め、これまでに7本のプラグインを出しています。
Gift では、Mac・Windows・スマホ・AI・アカウントの守り方など、ふだんの「困った」を、自分の機器で実際に試して書いています。記事で紹介している Rapls のプラグインは、私が作ったものです。
技術的にもっと詳しい話は、Rapls Works のサイトに書いています。

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