AndroidでSteamのゲームは遊べるか|Ayaneo Pocket Sで4本試した結果

AndroidでSteamのゲームを動かそうとして起動はするが遊べなかったことを示したイメージ図 ITライフハック
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AndroidでSteamのゲームが遊べる、というアプリがあります。
GameHub といって、Steam にログインすると、自分が持っているゲームをそのまま入れられます。
手持ちの Ayaneo Pocket S で試しました。
物理コントローラーが付いた、Android のゲーム機です。相性は良さそうに思えました。
結果を先に書きます。自分が持っているゲームでは、まともに遊べたものが1本もありませんでした。

買えば動くものはあると思います。ただ、自分のライブラリでは駄目でした。
その記録です。

4本のゲームを試した結果と、それぞれどこで止まったかを示した図

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試した環境

Ayaneo Pocket S
SoC        Snapdragon G3x Gen 2
メモリ      16GB
内部ストレージ 512GB
ディスプレイ  1440p
OS         Android 13

アプリは、公式サイトから配布されている apk 版を使いました。

Google Play 版とは、機能が違います

GameHub には、Google Play から入れる版と、公式サイトで配布されている apk 版があります。
apk 版のほうが、できることが多い形になっています。
たとえば、Steam 以外のPCゲームを自分で追加する機能は、apk 版だけです。
ただ、その機能を使うにはPC版のゲームのファイルが手元に必要です。
自分は Steam 経由でしか買っていないので、そこは試していません。

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最初に、同意を求められます

GameHub起動時に表示されるプライバシーポリシーの同意画面

起動すると、プライバシーポリシーの同意画面が出ます。
デバイスの機種、OSのバージョン、IPアドレスなどを集める、と書かれています。
中国語のアプリ名がそのまま出るので、少し驚くかもしれません。

Steam へのログインについて

QRコードでログインしました。
IDとパスワードを直接入力する方法もありますが、そちらは選びませんでした。
Steam のアカウントには、決済の情報と、買ったゲームが全部ぶら下がっています。
試すだけのアプリに、そこまで預ける必要はないと思いました。
これから試す方にも、QRコードを勧めます。

Steamへのログインに成功した画面。AIフレーム補間の案内が表示されている

ログインが済むと、こういう案内が出ます。
「フレームレートが低いときは、ゲームに入ってからサイドバーでAIフレーム補間を有効にしてください」。
そういう機能が用意されているようです。

容量に注意してください

大神 絶景版のインストール画面。33.1GBに対し空きが10.2GBしかない

ここは、始める前に気づいておきたい点でした。
大神 絶景版のインストールサイズは 33.1GB。
そして、インストール先の空きは 10.2GB でした。
ストレージは512GBある端末です。
それでも、アプリが使える領域には限りがあります。
ストリートファイター6は 102.92GB でした。

PCのゲームは、そもそも大きい。その前提で容量を空けておく必要があります。

4本の結果

大神:動いている。でも操作できない

大神 絶景版が動作している画面。FPS29、温度64.7度と表示されている

これがいちばん惜しかったものです。
ウィンドウ表示のまま起動します。全画面にはなりません。
そして、描画は問題なく進みます。 オープニングの語りも、字幕も出ます。
数字も安定していました。FPS は29〜30、温度は64〜65℃、CPU 62〜64%、メモリ42〜43%。
互換レイヤーは DXVK と表示されています。

それなのに、コントローラーがまったく効きません。
オープニングは自動で進みますが、操作が要る場面から先に行けません。
大神は Xbox 360 のコントローラーに対応していて、Pocket S のコントローラーにも Xbox 互換モードがあります。
それでも動きませんでした。

ストリートファイター6:シェーダーの処理中に落ちる

ストリートファイター6のシェーダーコンパイル中の画面。メモリ94%、温度89.2度

クレジット画面までは進みます。
そのあとシェーダーコンパイルが始まって、完了した瞬間に落ちます。
そのときの数字が、これです。

互換レイヤー  VKD3D
GPU          14%
CPU          92%
メモリ        94%
温度          89.2℃
FPS          45

メモリが94%まで上がっています。 16GBの端末で、です。
そして温度は89.2℃。CPUは92%。
最初は「メモリには余裕がある」と思っていました。記録を見返して、そうではないと分かりました。
落ちる原因は、ここかもしれません。

Undertale:遊べそうだが、上に進めない

Undertaleのオープニングが表示されている画面。FPS27、温度41度

動作は軽く、画面も問題ありません。
温度は41℃、電力は3.2W、GPUは4%。まったく余裕がある状態です。
ただ、アナログスティックの上入力だけが通りません。
上に歩けないので、進行できません。他の方向は効きます。上だけです。

OneShot:起動しない

そもそも立ち上がりませんでした。

設定を変えても、変わりませんでした

GameHub には、互換レイヤーを選ぶ項目があります。
Wine と Proton。どちらも、Windows のソフトを別の環境で動かすための仕組みです。
両方試しました。おすすめ設定も試しました。
結果は変わりませんでした。

気づいたこと

4本のうち2本が入力に関する問題で止まっていることを示した図

入力の問題が、2本に出ています

大神はコントローラー全体が効きません。
Undertale はスティックの上だけが通りません。
症状の重さは違いますが、どちらも入力です。
そして、Wine でも Proton でも変わらない。
互換レイヤーを切り替えても同じなら、問題はその層より下にあることになります。

描画は、できています

ここは、はっきりしています。
大神は30fps近くで動き、Undertale は温度41℃で余裕がある。
「重すぎて動かない」わけではありません。
止まっているのは、性能ではなく別のところです。

ゲーム側の問題でもありません

同じゲームを、Mac の CrossOver では動かせています。
大神も、ストリートファイター6も、そちらでは遊べます。
CrossOver も、やっていることは似た仕組みです。

Winlator も駄目でした

似たことができるアプリに、Winlator があります。
こちらは、今年の初めから Steam が起動しなくなりました。
以前は使えていたのですが、いまは立ち上がりません。
GameHub は、少なくとも Steam が動いて、ゲームのインストールもできて、描画も進みます。
そこまでは進歩していると思います。

原因は、分かりません

断定できることは何もありません。ただ、気になっている点を書いておきます。

チップの系統が違います

この件を検証した記事をいくつか読みましたが、使われている端末はスマートフォンでした。
Pocket S に入っているのは、Snapdragon G3x Gen 2。
携帯ゲーム機向けの、別系統のチップです。
同じ会社のチップでも、系統が違えば結果が変わるのかもしれません。

ただ、確かめる方法がありません

手元にあるのは Pocket S だけです。他の端末で試していないので、比べようがありません。
「Pocket S では駄目だった」という以上のことは、言えません。

これから試す方へ

容量を先に空けてください

33GB、100GBという単位です。始めてから気づくと、面倒です。

QRコードでログインしてください

もう一度書きます。IDとパスワードを直接入力しないでください。
Steam のアカウントは、失うと大きいものです。

アプリ内の互換性評価が、目安になります

ゲームのページに、星の数で互換性の評価が出ます。
大神は4.0、ストリートファイター6は3.5でした。
ただ、4.0でも自分の端末では遊べませんでした。 参考程度だと思います。

期待しすぎないほうがいいと思います

軽い2Dのゲームなら動く、という報告は見かけます。
ただ、自分のライブラリでは1本も遊べませんでした。
持っているゲームによって、結果は変わります。

まとめ

  • Ayaneo Pocket S(Snapdragon G3x Gen 2 / 16GB / Android 13)で試した
  • アプリは apk 版。Google Play 版とは機能が違う
  • 4本試して、まともに遊べたものは1本もなかった
  • 容量に注意。大神が33.1GB、ストリートファイター6が102.92GB
  • 大神:FPS29〜30で描画は進む。でもコントローラーが効かない
  • ストリートファイター6:シェーダー処理中にメモリ94%・温度89.2℃まで上がって落ちる
  • Undertale:温度41℃で余裕があるのに、スティックの上入力だけが通らない
  • OneShot:起動しない
  • Wine / Proton / おすすめ設定、どれに変えても変わらなかった
  • 4本のうち2本が、入力の問題
  • 描画はできている。 重すぎて動かないわけではない
  • 同じゲームが Mac の CrossOver では動く
  • Winlator は、今年の初めから Steam 自体が起動しない
  • Steam のログインは、QRコードで

動いた話は、いくつも見かけます。
動かなかった話は、あまり見かけません。
だから書きました。同じ端末を持っている方の参考になればと思います。
そして、試すだけなら無料です。自分のライブラリで動くかどうかは、入れてみないと分かりません。

※本記事は2026年9月時点の内容です。アプリの更新で、状況は変わることがあります。

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