使っているWordPressプラグイン、更新が止まっていませんか|1万6千件を数えて分かったこと

使っているWordPressプラグイン、更新が止まっていませんか|1万6千件を数えて分かったこと ITライフハック
この記事は約5分で読めます。
当ページはプロモーションが含まれています

自分のサイトに入れたプラグイン、最後に更新されたのはいつでしょうか。

管理画面に「更新があります」と出れば気づきます。でも、出ないほうが問題な場合があります。作者がもう手を入れていない、というだけかもしれないからです。

 WordPressプラグインの3件に1件が2年以上更新されていないことを示す図

3件に1件。思っていたより多い割合でした

先日、WordPress.org で配布されているプラグインを1万6千件ほど調べる機会がありました。利用者100人以上のものに限った数です。その中で、2年以上更新されていないものが33.5%ありました。

3件に1件です。

スポンサーリンク

そもそもプラグインの更新は何を意味するのか

更新には2種類あります。新しい機能が増えるものと、動かなくなるのを防ぐものです。後者のほうが大事です。

WordPress本体は年に数回、大きな更新があります。そのたびに内部の仕組みが少しずつ変わる。プラグインはその上に乗っているので、本体が変われば動かなくなることがあります。作者が追いかけて直してくれるから、こちらは気づかずに使えている。

作者が手を離すと、その追いかけが止まります。しばらくは動きます。ある日の本体更新で、突然動かなくなる。あるいは、動いているように見えて内側で問題が出ている。

セキュリティも同じです。弱点が見つかったとき、直す人がいなければ直りません。

スポンサーリンク

プラグインページの「テスト済み」を見る

WordPress.org のプラグインページには、どのバージョンまで動作確認したかが書いてあります。

調べた1万6千件のうち、最新の 7.1 で確認済みと書いているものは4.8%でした。ひとつ前の 7.0 まで含めると36.9%。

つまり6割以上は、直近2つのバージョンで確認されていないことになります。

ただ、この数字はそのまま危険度ではありません。理由が2つあります。

ひとつは、この表示が作者の自己申告だということ。確認しましたと書いてあるだけで、誰かが検証しているわけではありません。逆に、書き換えを忘れているだけで実際は問題なく動くものもあります。

もうひとつは、7.1 が出たのがつい先日だということ。数えたのはリリースの3日後です。真面目な作者でも、まだ確認が終わっていない時期でした。

なので見るべきは「最新版に対応しているか」より、どのくらい前で止まっているかのほうです。

大きいプラグインほど動きが速かった

意外だったのが、ここでした。

利用者が多いプラグインほど、新しいバージョンへの対応が速い。数えるまでは逆だと思っていました。利用者が多ければ慎重になるはずだ、と。

利用者数が多いプラグインほど最新バージョンへの対応率が高いことを示す棒グラフ

利用者が多いものほど速い。逆だと思っていました

利用者100万人以上のものは14.9%が対応済み。10万人台で13.5%、1万人台で9.0%、千人台で5.6%、百人台で3.2%。きれいに下がっていきます。

理由はたぶん単純で、利用者が多いプラグインには専任の人がいるからです。会社が運営しているものも多い。個人が趣味で作ったものは、作者の生活が忙しくなればそこで止まります。

これは、プラグインを選ぶときの目安になります。同じことができるものが2つあるなら、利用者数が多いほうが手入れされ続ける可能性が高い。

自分のサイトを確かめる手順

数字の話はここまでにして、実際の確認です。

まず、WordPressの管理画面から「プラグイン」を開きます。インストール済みのものが一覧で出ます。ここには最終更新日が出ていないので、気になるものの名前をクリックしてください。詳細が開きます。

そこに「最終更新」と「WordPress のバージョン」が出ています。この2つを見ます。

WordPress管理画面でプラグインの最終更新日を確認している画面

ここに最終更新日が出ます

判断の目安はこのくらいです。

  • 1年以内に更新されている:様子見でよい
  • 1年から2年:代わりがないか調べておく
  • 2年以上:置き換えを検討する
  • 作者が「もうメンテナンスしていません」と書いている:早めに外す

数が多くて面倒なら、順番があります。サイトの表側に出ているもの、ログインや入力に関わるもの、決済に関わるものから見てください。管理画面の中だけで使う小さな便利ツールは、後回しで構いません。

余談ですが、使っていないプラグインを停止したまま置いているなら、それは削除してしまうのが安全です。停止していてもファイルはサーバーに残っているので、そこに弱点があれば狙われます。停止は片付けではありません。

置き換えるときに見るところ

代わりを探すときは、プラグインページのこのあたりを見ます。

  • 最終更新が数か月以内か
  • 有効インストール数(少なすぎないか)
  • サポートフォーラムに返事がついているか

3つ目が意外と効きます。質問が並んでいるのに誰も答えていないなら、作者がもういません。逆に、地味なプラグインでも作者がこまめに返事をしていれば、しばらくは安心です。

評価の星は、あまり当てになりません。昔つけられた星が残っているだけのことがあります。

全部を今日やる必要はない

ここまで書いておいて何ですが、慌てて全部入れ替える必要はありません。

2年更新されていないプラグインが、明日壊れるわけではないからです。実際、10年前のプラグインが問題なく動いている例もあります。単純な機能なら、本体が変わっても影響を受けません。

大事なのは、自分のサイトに何が入っていて、それぞれがどのくらい前から止まっているかを知っていることです。知っていれば、本体を更新する前に「あれは大丈夫だろうか」と考えられます。知らなければ、壊れてから探すことになります。

わたし自身、この調査をするまで、自分のサイトのプラグインの最終更新日を見たことがありませんでした。調べたら、1つだけ3年止まっているものがありました。

3件に1件です。あなたのサイトにも、たぶん1つはあります。

タイトルとURLをコピーしました