「Claude Code」という名前を、最近よく見かけるようになりました。
ただ、調べてみると、いきなりターミナルの画面が出てきたり、コマンドがずらりと並んでいたりして、そこで手が止まった方も多いのではないでしょうか。
この記事は、ターミナルを使ったことがない方に向けて書いています。ターミナルの開き方から始めて、料金の仕組みを整理し、実際にインストールして、最初の一回を動かすところまでを扱います。
先に、結論だけ3行で書いておきます。
- Claude Code は、ターミナルの中で動くAIです
- ブラウザで会話するAIと違い、手元のファイルを直接読み書きします
- 使うには、月20ドルからの有料プランが必要です(2026年8月時点)

この記事で分かること
- Claude Code が何をするものか、何ができないか
- 料金の仕組みと、最初に選ぶべきプラン
- Windows で、ネイティブと WSL のどちらを選ぶか
- インストールの手順(Mac / Windows / Linux)
- 最初の一回を動かすまで
- よくある詰まりどころ
1. Claude Code とは何か
1-1. ひとことで言うと
ターミナルの中で動くAIです。
こちらが日本語で「この処理を追加して」と頼むと、必要なファイルを読んで、コードを書いて、保存するところまでやってくれます。
1-2. ブラウザで使うAIとの違い
ChatGPT や Claude をブラウザで使ったことがある方なら、こう思うかもしれません。あれと何が違うのか、と。
いちばん大きな違いは、ファイルを直接触れるかどうかです。
ブラウザのAIに手伝ってもらうときは、コードをコピーして貼り付け、返ってきたものをまたコピーして、自分でファイルに戻す必要があります。この往復が、地味に手間でした。
Claude Code は、その往復がありません。フォルダの中を自分で見て、必要なファイルを開いて、書き換えて、保存します。こちらは「何をしてほしいか」だけを伝えます。
1-3. 何ができるか
実際に頼めることを、いくつか挙げます。
- 新しい機能を追加する
- エラーの原因を調べて直す
- 既存のコードが何をしているか説明させる
- ファイル名の一括変更や、定型的な整理
- テストを書く
コードを書く以外の作業も、けっこう任せられます。
1-4. 何ができないか
ここも書いておきます。期待しすぎると、がっかりするので。
画面を見て判断することはできません。 「このボタンの色が変」といった見た目の話は、こちらが伝える必要があります。
間違えます。 それらしいコードを書いてきて、動くけれど意図と違う、ということが起こります。動いたら正しい、ではありません。 ここは第6回で詳しく書きます。
勝手に完璧にはなりません。 曖昧に頼むと、曖昧なものが返ってきます。頼み方で結果が変わります。
1-5. エンジニアでなくても使えるか
使えます。ただし、ターミナルという黒い画面に文字を打つという操作に、最初だけ慣れが要ります。
この記事はそこを飛ばさずに書きます。すでにターミナルを日常的に使っている方は、「5. インストール」まで読み飛ばしてください。
2. 料金のしくみ【2026年8月時点】
いちばん気になるところだと思います。ここを厚めに書きます。
なお、料金体系は変更されることがあります。 契約前には必ず公式ページで最新の情報をご確認ください。
2-1. 払い方は2種類あります

ひとつは、月額のサブスクリプション。 毎月決まった額を払って、その範囲で使います。金額が読めるのが利点です。
もうひとつは、API の従量課金。 使った分だけ払います。使用量にムラがある場合や、自動処理で動かす場合に向きます。
個人で使い始めるなら、サブスクリプションのほうが分かりやすいと思います。上限が決まっているので、請求が跳ねる心配がありません。
2-2. サブスクリプションのプラン
2026年8月時点で、個人向けは次の3段階です。
| プラン | 月額(米ドル) | 想定される使い方 |
|---|---|---|
| Pro | 20ドル | 個人で、毎日ではない程度に使う |
| Max 5x | 100ドル | 毎日、本格的に使う |
| Max 20x | 200ドル | 複数の作業を並行して回す |
このほかに、法人向けの Team、Enterprise があります。
無料プランでは Claude Code は使えません。 最低でも Pro が必要です。ここは誤解が多いところなので、先に書いておきます。
日本円だと、為替が1ドル150円として、およそ3,000円 / 15,000円 / 30,000円という感覚になります。
2-3. サブスクに API キーは含まれません
もうひとつ、誤解しやすい点です。
Pro や Max を契約しても、API を叩くためのキーは付いてきません。 サブスクリプションは「人が使う」ための契約で、プログラムから自動で呼び出す用途には、別途 API の契約が必要です。
普通に Claude Code を手で使う分には、サブスクだけで足ります。
2-4. 5時間の枠という仕組み

サブスクリプションには、5時間ごとの利用枠があります。
使い始めてから5時間のあいだに使える量が決まっていて、上限に達すると、そこで一度止まります。そして時間が経つと、枠が回復します。
上限に達したときに取れる行動は、主に2つです。
枠の回復を待つ。 追加の費用はかかりません。急がない作業なら、これがいちばん安く済みます。
追加の従量課金に切り替えて続ける。 上限に達したときに選択画面が出ます。同意なしに勝手に課金が始まることはありません。
2-5. どのプランから始めるか
迷ったら、Pro から始めるのがいいと思います。
理由は2つあります。上限に達したときに初めて「自分がどれくらい使うのか」が分かること。そして、上のプランへの変更は後からできることです。
最初から Max を契約して持て余すより、Pro で足りなければ上げる、という順番のほうが無駄がありません。
3. 動かすのに必要なもの
3-1. パソコン
Mac、Windows、Linux のいずれでも動きます。
3-2. ターミナルとは何か
ターミナルは、文字でパソコンに命令するための画面です。
普段はマウスでアイコンをクリックしていますが、その代わりに文字を打って操作します。黒い背景に文字が並んでいる、あの画面です。
最初は身構えるかもしれませんが、この記事で使うのは数個のコマンドだけです。全部を覚える必要はありません。
3-3. Node.js は必要か
いまは、必須ではなくなりました。
以前は Node.js という土台を先に入れる必要がありましたが、現在は公式のインストーラーが用意されていて、Node.js なしで導入できます。
ここは重要な変更点です。半年以上前に書かれた解説記事の多くは、Node.js と npm を使う方法を案内しています。 その方法もまだ動きますが、公式には非推奨になりました。
理由は、公式のインストーラーには自動更新が付くためです。Claude Code は更新が速いので、この差は小さくありません。
4. Windows の方へ:ネイティブか、WSL か
Windows をお使いの方は、ここで一度立ち止まります。選択肢が複数あるからです。
Mac / Linux の方は「5. インストール」へ進んでください。
4-1. WSL とは何か
WSL は、Windows の中で Linux を動かすしくみです。
以前の Claude Code は Windows で直接動かず、WSL を入れるのが前提でした。そのため、古い記事では「WSL が必須」と書かれていることがあります。
4-2. いまは、直接動きます
現在は、Windows で直接(ネイティブに)動きます。 WSL を入れなくても使えます。
ただし、いくつか条件と制約があります。
Git for Windows が必要です。 ネイティブで動く場合も、内部で Git Bash を使うためです。入っていないと、インストール後に不具合が出ます。
一部の機能が Windows ネイティブでは使えません。 2026年8月時点で、サンドボックス(安全に隔離して動かすしくみ)などが非対応です。これらを使いたい場合は WSL が必要になります。
4-3. どちらを選ぶか

判断の目安を書きます。
まず試したい、普段 Windows で開発している、という方はネイティブ。 インストールが1行で済み、Windows のファイルをそのまま扱えます。
サンドボックスなどの機能を使いたい、あるいは Linux の環境に慣れている方は WSL。 制約が少なく、解説記事も多く見つかります。
迷ったらネイティブで始めて、必要になったら WSL を入れる、で問題ないと思います。
なお、両方を同時に入れて混ぜるのは避けてください。 どちらの Claude Code が起動しているか分からなくなり、「コマンドが見つからない」の原因になります。
5. インストール
5-1. Mac の場合
ターミナルを開きます。
Finder から「アプリケーション」→「ユーティリティ」→「ターミナル」を選びます。あるいは、command + スペース で Spotlight を開いて「ターミナル」と入力しても開けます。
黒い画面(設定によっては白)が開いたら、次の1行を貼り付けて、Enter を押します。
curl -fsSL https://claude.ai/install.sh | bash しばらく待つと、インストールが終わります。
確認します。
claude --version バージョンの数字が表示されれば成功です。
5-2. Windows(ネイティブ)の場合
先に Git for Windows を入れます。 入っていない方は、公式サイトからインストーラーを入手して実行してください。終わったら、いったんウィンドウを閉じます。
PowerShell を開きます。 スタートメニューで「PowerShell」と検索して起動します。管理者権限は不要です。
次の1行を貼り付けて、Enter を押します。
irm https://claude.ai/install.ps1 | iex インストールが終わったら、PowerShell をいったん閉じて、開き直してください。 これをしないと、次の確認で失敗します。
claude --version 5-3. Windows(WSL)の場合
まず WSL を入れます。 PowerShell を管理者として実行して、次を打ちます。
wsl --install 再起動を求められたら、指示に従ってください。
WSL のターミナル(Ubuntu など)を開いて、Mac と同じコマンドを実行します。
curl -fsSL https://claude.ai/install.sh | bash
claude --version この場合、Claude Code は WSL のターミナルから起動します。 PowerShell からではありません。
5-4. Linux の場合
Mac と同じです。
curl -fsSL https://claude.ai/install.sh | bash
claude --version 5-5. 補足:npm でも入りますが
Node.js が既に入っている方は、こちらでも導入できます。
npm install -g @anthropic-ai/claude-code ただし、この方法は公式に非推奨になりました。自動更新が効かないためです。これから始める方には、前述のインストーラーをおすすめします。
すでに npm 版を使っている方が移行する場合は、先に npm 版を削除してください。両方が残っていると、古いほうが優先されることがあります。
npm uninstall -g @anthropic-ai/claude-code 6. 最初の一回を動かす
6-1. 作業用のフォルダを用意する
いきなり大事なファイルが入ったフォルダで試さないでください。 まずは練習用のフォルダを作ります。
Mac / Linux / WSL の場合。
mkdir ~/claude-test
cd ~/claude-test mkdir はフォルダを作るコマンド、cd は移動するコマンドです。この2つだけ覚えておけば、当面は困りません。
Windows(PowerShell)の場合。
mkdir $HOME\claude-test
cd $HOME\claude-test 6-2. 起動する
claude これだけです。
初回はブラウザが開いて、ログインを求められます。 契約しているアカウントでログインしてください。
認証が通ると、ターミナルに入力待ちの画面が出ます。ここに日本語で話しかけられます。
6-3. 何か頼んでみる
試しに、こう打ってみてください。
このフォルダに、hello.txt という名前で、
「はじめまして」とだけ書いたファイルを作ってください 何をしようとしているかが表示され、実行してよいか確認されます。承認すると、ファイルが作られます。
うまくいったら、次はもう少し複雑なことを頼んでみてください。
6-4. 終了する
/exit / から始まるものは、Claude Code に対する命令です。これは第3回でまとめて扱います。
7. よくある詰まりどころ
7-1. 「claude が見つかりません」と出る
いちばん多い症状です。Windows で特に起きやすいことが知られています。
まず、ターミナルを閉じて開き直してください。 インストール直後は、新しく開き直さないと反映されません。これで解決することが多いです。
それでも直らない場合、インストール先へのパスが通っていない可能性があります。Claude Code は通常、ユーザーフォルダの中の .local/bin に入ります。
7-2. 日本語が文字化けする(Windows)
PowerShell の文字コード設定が原因のことがあります。
chcp 65001 これで UTF-8 になります。
7-3. どのフォルダで起動すればいいか分からない
作業したいプロジェクトのフォルダで起動してください。
Claude Code は、起動したフォルダとその中身を見ます。関係のない上の階層で起動すると、余計なファイルまで見にいって、動作が遅くなったり、的外れな提案が返ってきたりします。
7-4. うまく動いているか確認したい
診断用のコマンドが用意されています。
claude doctor インストールの状態、バージョン、認証、パスの問題などをまとめて確認できます。困ったら、まずこれを打ってみてください。
8. 更新のしかた
公式のインストーラーで入れた場合、自動で更新されます。 特に何もする必要はありません。
npm で入れた場合は、手動での更新が必要です。
npm install -g @anthropic-ai/claude-code@latest まとめ
第1回の内容を、整理しておきます。
- Claude Code は、ターミナルで動き、手元のファイルを直接読み書きするAI
- 使うには月20ドルからのプランが必要。無料プランでは使えない
- 5時間ごとの枠があり、上限に達しても勝手に課金されることはない
- Windows では、いまは WSL なしでも動く。ただし Git for Windows が必要
- インストールは公式のインストーラーが推奨。npm 方式は非推奨になった
- 最初は練習用のフォルダを作って試す
- 困ったら
claude doctor
インストールまで済んだら、次は使い方です。
第2回では、どう頼めば思ったとおりに動くのかを扱います。実は、ここでつまずく方がいちばん多いところです。ファイルの渡し方、変更の取り消し方、そして「壊してしまわないか」という不安への対処を書きます。
※本記事の情報は2026年8月時点のものです。料金やコマンドは変更されることがあるため、最新の情報は公式ドキュメントをご確認ください。
