朝、起きた時点で、その日が使えるかどうか分かります。
いい日は、驚くほど進みます。何時間でも集中できて、思っていた以上のものができる。
悪い日は、何もできません。 机に向かっても、画面を見ているだけで時間が過ぎます。
この差が、同じ人間のものとは思えないくらい大きい。
長いあいだ、この波をなくそうとしていました。 生活を整えて、睡眠を安定させて、無理をしないようにする。
なくなりませんでした。
いまは、波があることを前提にして、それでも止まらない形を作るようにしています。この記事は、そのやり方の記録です。
医学的な話は書きません。 「こうすれば治る」という話でもありません。自分の場合はこうしている、という記録として読んでください。

この記事に書くこと
- 波をなくそうとして、失敗した話
- 発想を変えたこと
- 実際にやっている工夫
- それでも止まる日の扱い
1. 「体調管理をしっかり」ができなかった
1-1. 言われ続けたこと
「体調管理も仕事のうち」と言われたことがあります。
そのとおりだと思います。そして、それができないから困っていました。
早く寝る。決まった時間に起きる。無理をしない。どれも、やろうとしました。
そして、続きませんでした。
1-2. なぜ続かなかったか
調子のいい日に、やりすぎるからです。
いい日は、本当に進みます。楽しいし、手が止まりません。 気づくと何時間も経っている。
そして、その反動で数日動けなくなります。
「無理をしない」と決めていても、その瞬間は無理をしている感覚がありません。 楽しくてやっているので。
気づくのは、翌日以降です。
1-3. 悪い日に、取り返そうとする
もう一つの失敗が、これです。
動けない日が続くと、焦ります。「遅れを取り戻さないと」と思う。
そして、少し回復したところで、また無理をします。 そしてまた倒れる。
この繰り返しでした。
2. 発想を変えたこと
2-1. 波は、なくならない
あるとき、諦めました。
「波をなくす」を目標にするのをやめて、「波があっても止まらない」を目標にしました。
これが、いちばん大きな転換だったと思います。
2-2. 平均ではなく、下限を見る

以前は、いい日にどれだけ進めるかを考えていました。
いまは、悪い日に何ができるかを考えます。
いい日は、放っておいても進みます。 問題は、悪い日に何もできないことです。そこが埋まれば、全体としては止まりません。
2-3. 「ゼロの日」を減らす
完全に何もできない日を、減らす。
これを目標にしました。5分でも何かできれば、その日はゼロではありません。
進み具合ではなく、途切れないことを見る。
3. 実際にやっていること
3-1. 作業を、重さで分けておく
これが、いちばん効いています。
やることを、3つに分けて置いています。
重い作業。 頭を使う、集中が要る、まとまった時間が要る。
中くらいの作業。 手順が決まっていて、考えなくてもできる。
軽い作業。 5分で終わる、失敗しても影響がない。
朝の調子で、どれをやるか決めます。
いい日は重いものを。悪い日は、軽いものだけ。
3-2. 軽い作業を、切らさない
これが大事です。
軽い作業がないと、悪い日にやることがなくなります。 そして、何もしない日になる。
だから、いい日のうちに、軽い作業を作っておきます。
具体的には、こういうものです。
やることを書き出すだけの作業。
前に書いたものを読み返す作業。
整理する、並べ替える、名前をつける作業。
どれも、頭を使いません。 でも、やれば少し進みます。
3-3. 途中で止められる形にしておく
悪い日に止まったとき、どこまでやったか分からなくなるのが、いちばん困ります。
なので、途中で止めても再開できる形にしておきます。
やりかけのものに、次に何をするかをメモしておく。
【いまここ】
・◯◯を直している途中
・次は、△△を確認する
・分からなかったこと:□□ 「次に何をするか」を書いておくのが要点です。これがないと、再開のときに思い出す作業から始まります。その思い出す作業が、いちばんしんどい。
3-4. 締め切りのあるものを、増やさない
これは、選択の話です。
締め切りのある仕事を増やすと、悪い日が来たときに逃げ場がなくなります。
だから、期限のないものを中心にしています。 自分のペースで進められるもの。止まっても誰にも迷惑がかからないもの。
収入としては不安定です。 そこは正直に書いておきます。ただ、続けられています。
3-5. 決まった時間の予定を、1つ持つ
逆のことも書きます。
全部を自分のペースにすると、生活のリズムが崩れます。 昼夜が逆転して、そこからさらに崩れる。
決まった時間に外に出る予定が、週に何回かある。 これが、軸になっています。
自由すぎるのも、続かないというのが実感です。
4. うまくいかなかったこと
試して、続かなかったものも書きます。
4-1. 記録をつける
体調を記録して、傾向を見つけようとしました。
続きませんでした。記録すること自体が、悪い日にはできないからです。
そして、記録を見ても、傾向はよく分かりませんでした。 前日に何をしたかと、翌日の調子は、あまり結びつきませんでした。
4-2. 目標を細かく決める
1日にやることを細かく決めて、消化していく方法も試しました。
いい日は問題ありません。悪い日に、消化できないリストが残ります。
それを見るのが、しんどい。 できなかったことが、目に見える形で残ります。
いまは、その日にやったことを後から書く形にしています。予定ではなく、記録です。
4-3. 「今日は休む」と決める
休む日を先に決めておくという方法も聞きます。
自分には合いませんでした。 決めた休みの日に限って調子がよかったり、その逆だったりします。
波は、予定に合わせてくれません。
5. それでも、止まる日はあります
5-1. 何日も動けないことがあります
数日、まったく何もできない期間があります。
これは、いまも変わりません。工夫でどうにかなる範囲を、超えています。
5-2. 止まったあと、戻るのが難しい
止まること自体より、戻るほうが難しいと感じます。
数日空くと、何をやっていたか分からなくなります。 そして、再開するのが億劫になる。
さきほど書いた「次に何をするか」のメモが、ここで効きます。読めば、思い出さなくても再開できます。
5-3. 焦らないようにしている
「取り返さないと」と思うと、また倒れます。
戻ったときは、軽い作業から始めます。 いきなり元のペースに戻さない。
これは頭では分かっていても、実行するのが難しい部分です。いまも、うまくできないことがあります。
6. 相談することについて
一つだけ、書いておきたいことがあります。
この記事に書いたのは、自分なりの工夫です。医療的な話ではありません。
体調の波が生活に影響しているなら、専門の方に相談する選択肢もあります。 工夫だけでどうにかしようとして、こじらせたことが、自分にもあります。
工夫と、相談は、どちらかを選ぶものではないと思っています。
まとめ
- 波をなくそうとして、続かなかった。 いい日にやりすぎて、その反動で倒れる
- 発想を変えて、「波があっても止まらない形」を目指すようにした
- いい日を伸ばすより、悪い日にできることを用意する
- 作業を重さで3つに分けて、その日の調子で選ぶ
- 軽い作業を切らさない。 いい日のうちに作っておく
- 途中で止めても再開できるよう、「次に何をするか」をメモしておく
- 締め切りのあるものを増やさない。 逃げ場がなくなる
- ただし、決まった時間の予定を1つ持つ。 自由すぎても崩れる
- 続かなかったこと:体調の記録、細かい目標設定、休む日を先に決める
- それでも止まる日はある。 戻るときは軽い作業から
波は、いまもあります。 なくなっていません。
ただ、止まっている期間が短くなりました。 それだけでも、続けられる理由になっています。
この記事は、3本のうちの2本目です。
1本目では、作業所に通いながらソフトを作って公開した話を書きました。3本目では、人と関わる仕事が続かなかった話を書きます。

