『うちの子は育てにくい』と感じていませんか?
なかなか寝ない、癇癪をおこす、こだわりが強い、集団になじめない、注意散漫、トラブルが多い、なんだか話が通じないなど、ママ友に話してもあまりわかってもらえないこともあります。
発達障害ではないと思うけど心配だな。
このまま小学校へ入学して大丈夫かな?
この記事では、発達障害と診断された男の子2人と、グレーゾーンの娘を育てる、現役の障害者支援員が体験談からお伝えします。
最後までお読みいただければ、これからの子育てのヒントが見つかるかもしれません。
(アイキッチ出典元:https://meetsmore.com)
通常級を選ぶメリット・デメリット
通常級に入ると、クラスにはたくさんの友達がいます。
運動が得意な子、算数が得意な子、字が上手な子、音読が得意な子、面白い子、みんな何かいい面を持っています。
様々な子と接する経験ができるのは、通常級です。
気の合う友達を作れることもありますが、ふざけあいが過ぎると、嫌がらせになることもあります。
自分の気持ちを表現できないと、子供自身がつらい思いをすることが多くなりがちです。
学習面では、クラス全体が同じスピードで進むので、家で学習の支援が可能であれば、遅れをとらずに授業の内容を習得できます。
学校の授業だけで理解が難しい場合は、子供が自信をなくし、取り組むことも難しくなってしまいます。
通常級のメリット
- 様々な子と接して友達ができる
- サポートがあれば遅れなく学習できる
通常級のデメリット
- 気持ちを表現できないと辛い思いをすることが多い
- 授業がわからないと自信がなくなり意欲もなくなる
支援級を選ぶメリット・デメリット
支援級は、障害特性に合わせた少人数のクラスになります。
障害特性といっても、病院の診断ではありません。
親からみて心配な点、教師から見た視点、あるいは保育園、幼稚園、保健所などで相談してきた子供自身が苦手とする特徴です。
支援学級には、障害の診断がなくても両親の希望があれば、措置替えができます。
支援級は、生徒の人数が少ないので、教師、支援員も手厚く、子供が困っているときにフォローできます。
支援級に入ると、通常級の子供たちと触れ合う機会が減るため、友達になるきっかけが減ってしまいます。
学習は、子供たちに合わせたペースで進めます。
年度初めに両親と担任教師で話し合い、1年間の目標を決め、そこから個々に指導案が作られます。
必要なスキルを確実に身に着けることができますが、一方で、通常級のカリキュラムからは遅れます。
支援級のメリット
- 人数が少なく、支援が手厚い
- 必要なスキルを確実に身に着けることができる
支援級のデメリット
- 通常級の子供と触れ合う機会が少なくなる
- 通常級のカリキュラムからは遅れる
通常級か支援級かを選ぶ
それぞれのメリット・デメリットがわかっても、将来に関わる大きな決断になります。
迷っていた時に、勇気をもらった言葉がありました。
どこで学ぶかは重要ではありません。
何を学ぶかが重要なのです。
私は、この言葉で、長男を通常級から支援級に措置替えしました。
はじめに、通常級に入ったことも後悔はしていません。
通常級では、仲のよい友達ができました。
そのおかげで、林間学校も修学旅行も楽しくいくことができました。
ただ、ずっと通常級に居続けたら、学習についていけず、自信を無くし、学校へ行きたくないと不登校になっていたでしょう。
次男とは、通常級、支援級のどちらも一緒に見学に行きました。
次男は自分で支援級を選びました。
彼は集団では、見通しがつかずパニックになるので、少人数があっていたようです。
しかし、5年生になった今、『中学は普通級に行きたい』と言って、通常級に追いつくように自分から積極的に勉強をしています。
どちらを選んでもメリット・デメリットはあります。
大切なのは、子供本人が過ごしやすい環境を提供し、持っている力を引き出してあげることです。
まとめ
ここまで小学校の通常級、支援級のメリット、デメリットについてお話しました。
通常級のメリットは、
- 様々な子と接して友達ができる
- サポートがあれば遅れなく学習できる
通常級のデメリットは、
- 気持ちを表現できないと辛い思いをすることが多い
- 授業がわからないと自信がなくなり意欲もなくなる
支援級のメリットは、
- 人数が少なく、支援が手厚い
- 必要なスキルを確実に身に着けることができる
支援級のデメリット
- 通常級の子供と触れ合う機会が少なくなる
- 通常級のカリキュラムからは遅れる
どちらにもメリット・デメリットがありますが、親子でよく話し合うことが大切です。
実際に見学に行くこともできます。
その場で相談をすると学校の対応がどのようなものかもわかります。
子供自身が見通しを持って生活できるように環境を整えてあげることで、楽しい学校生活を送れます。
最後までお読みいただきありがとうございます。