今回は、プロンプトで特定のワードにマイナス比重を付けて、概念を排除するための便利な拡張機能「NegPiP（Negative Prompt in Prompt）」についてご紹介します。
※アイキャッチ画像は Stable Diffusion で生成しました。
NegPiPとは
「NegPiP」の主な機能は、ポジティブプロンプト内でマイナスの比重を持たせることができる点です。例えば、(black:-1.8)のような表記が可能になります。これにより、ネガティブプロンプトを使用するよりも効果的に特定の概念を排除することができます。
では、なぜこの機能が必要なのでしょうか？実は、ネガティブプロンプトだけでは、一部の概念を十分に排除することが難しいことがあります。しかし、NegPiPを使用することで、その問題をクリアすることができます。
以下の GitHub で開発がされています。開発者は日本の方です。
NegPiPのインストール方法
- WebUI を起動し、「Extensions」タブを選択します。
- 「Install from URL」タブを開きます。
- 「URL for extension’s git repository」 欄に
https://github.com/hako-mikan/sd-webui-negpip.gitと入力し、「Install」ボタンを選択します。
- インストールが完了したら、「Extensions」内の「Installed」タブをクリックし、「sd-webui-negpip」がインストールされていることを確認します。
- 確認できたら、「Apply and restart UI」ボタンをクリックして再起動します。
NegPiPの基本的な使い方
「NegPiP」セクションで「Active」にチェックを入れれば有効になります。
次の説明は公式ページのものを引用しています。
以下の画像は「gothic dress」というプロンプトで生成されています。「gothic」に引っ張られて、黒一色のドレスになっています。
黒さを取り除きたいので、以下の画像はネガティブプロンプトに (black:1.8) を追加して生成しています。
黒一色では無くなりましたが、黒がまだ消しきれないです。
以下の画像は「NegPiP」を Active にして、プロンプトに (black:-1.8) を入れました。黒くなくなりました。
このように、プロンプトに取り除きたい概念のマイナス比重を入れることで、その概念を取り去ることが出来ます。
まとめ:
NegPiP は、特定の概念を効果的に排除するための強力なツールです。導入の手間が少ないのにもかかわらず効果がみこまれます。興味のある方は、ぜひ試してみてください。
