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こうすれば不安も解消!初心者のためのインタビュー講座 準備編

ライフワーク
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ライターとして最大の難所、それは「インタビュー取材」といっていいでしょう。

たとえば世に出回っている記事は多くありますが、その中で「どのように取材をし記事を書いているのだろう」と考えたとき、一番実態が見えないのがインタビュー取材であります。

何を尋ねればいいのか?どんな態度で取材対象に接すればいいのか?取材を行うことが決まったとたんにわからないことだらけでさまざまな不安が頭をよぎり、インタビュー経験のない人の中には気が重くなる人もいることでしょう。

そこで今回は二回に分けて「まだインタビューをやったことがない」人、あるいは「インタビューの経験が少ない人」のために、私のライター経験から「こんな風にすれば、インタビュー取材への不安を減らせる」という取材への取り組みかたを考えてみたいと思います。

この記事では、まずインタビューを行う前の事前準備について考えます。

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インタビュー対象を調べつくそう

インタビューライターとして有名な吉田豪さんは、「インタビュー前に対象の人のことを調べるために、事前にその人が過去に受けたインタビューの記事を、古い雑誌などからすべて取り寄せ目を通している」といわれています。

当然のことですが、インタビューの時間は限られているわけで、その人のことを本人に一から根掘り葉掘り尋ねていくわけにはいきません。そのため事前に調べられることはなんでも調べていきましょう

たとえばインターネットでその人の名を検索すれば、SNSのアカウントなど、少しでも手がかりを見つけておきましょう。著名人、芸能人であれば、インタビュー記事を探すこともそれほど難しくない場合が多いので、これは絶対にやっておきましょう。

今が旬の人なら雑誌の特集などを調べたり、書籍を執筆された経歴などの手がかりがあれば、書店や図書館、Amazonなどの書籍通信販売といったものを利用したりするという手もあります。

最初は集められるだけの情報に目を通して「こんなプロフィールがある」「こんなことをされた、言われたことがある」くらいのことを頭にいれておくだけでもいいです。とにかくまずは相手のアウトラインを把握しておくことが大事です。

またある程度質問を考えた際、意外にその人が過去のインタビューですでに語っているのが見つかるケースもよくあります。質問の内容を充実させる意味でも、できる限りのインタビュー記事は集めて確認しておきましょう。

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こうすれば整理しやすい質問の整理

質問を考えるとたくさんの数になり「当日どう尋ねていけばいいんだろう…」と迷う人もいるかもしれません。

こんなときは、以下の手順で質問事項を整理してみましょう。

  1. まずは「絶対押さえなければならないポイント」を考える
  2. 尋ねる際に優先順位を並べ、尋ねるときの順序を決めておく

尋ねたいこと全部をインタビューで押さえるのは無理な場合が多いので、たとえば持ち時間の中にそのポイントを大きな柱として立て、配分を考えます。

私がこれまでよくおこなっていたインタビューは、たとえば映画公開に向けたプロモーションとして、事前に出演した俳優陣にインタビューとするもの。

芸能関連の取材は2~30分とわりに短いものが多いため、3~4つの大きな柱を立てて関連する質問を並べ、さらに質問を掘り下げて相手に尋ねたい内容を整理します。

もっと長いインタビューであれば、柱が増えると考えて同じようなやり方でボリュームを増やしていけばいいわけです。

すると取材時間に対しどれくらいの質問を行うか、どれだけの質問を明確にしていくかということが大まかにでも事前に把握できるかと思います。

さらに重要な質問に関しては、加えて質問を返す展開を考えておくとよいでしょう。質問は一問一答とは限りません。むしろ一問一答にしてしまうと内容に深みのない記事となってしまうため、特にインパクトのある内容を書きたい場合にはある程度の展開をさせる必要があります。

ある程度の経験者はここまで行う人はいないかもしれませんが、まだ経験が浅くボリューム感がつかめない人は、こんな感じで尋ねる内容をある程度事前に押さえておくと、不安を少なくすることができるでしょう。

質問事項が思い浮かばない、という方に


ある程度経験のあるインタビュアーや、取材対象に強い興味があり、質問事項があり過ぎて困る、なんてこともあると思いますが、逆に「何を尋ねてよいのやらわからない」という状況も、ときにはあるかもしれません。

そんなときには、取材の趣旨から質問を掘り下げていきましょう

当初の取材目的にもう一度立ち返る

まず「今回、なぜこの人にインタビューをするのか」という原点を振り返って考えます

たとえば先の映画のプロモーションを例にすると、インタビュー対象は映画への出演を果たしたわけですから、「撮影に向けた取り組み」というポイントに集約されると考えるのが妥当でしょう。

取材目的の大きな柱を掘り下げる

目的が明確となったら、その目的と取材対象との関係を一つ一つ掘り下げていきます

映画への出演という点から、出演者と出演の関係を最初から探っていくと「物語の印象、最初にストーリーを目にして思ったこと」「役作りに向けた取り組み」「撮影時のハプニング」などと、掘り下げていくことで、質問の芯の部分が見えてくるわけです。

必要な要素を加えた質問として、さらに掘り下げる

ただしそれをそのまま質問すべきではありません。なぜならこれをそのまま投げてしまうと、取材対象が出演した作品の要素が質問に現れず、インタビューをする意味がなくなってしまうからです。

本人のことを知るとともに、作品を目にすれば当然相手に尋ねたい事項はもっと細かい内容となっていくでしょう。このように要素を重ねることでさらに質問を掘り下げていくのです。

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こんなことに注意しよう!インタビュー上達のためのコツ


ベテランの方になると、事前に質問なんて考えない、という人も多くおられるようです。

しかし質問事項を事前に整理しておくことは、たとえインタビューに慣れてきた時点であっても、やり続けていいと私は思います。

それだけインタビューに向けて真摯に向き合っているという姿勢が示せるところでありますし、インタビューという仕事を滞りなく進めるにはやっておくべき事前準備であるからです。

ただし、「この質問はどこでも使える」などという質問事項を、自身のノウハウとして蓄積していくのはおススメしません。インタビュー案件の現場で、慣れてきたからと全く同じような質問をあちこちのインタビュー現場で投げかける人を時々見かけたことがありますが、これはぜひ避けていくべきです。

具体的にいうと、たとえば「インタビューをする意味がない(対面で話すほどのことでもない)」「取材で押さえるべきことを事前に確認しないで質問していることがわかる」ような内容とみられるもの。

自分がインタビュアーとして、尋ねるのが恥ずかしくなるような質問である、と認識すべきでしょう。

色々と述べてきましたが、とにかくすべては経験。たとえ現場でうまくいかないということがあっても、その中で新たに発見することはあちこちにあります。

その意味では「トラブルも楽しみのうち」くらいに考え、まずは自分のやり方をしっかりと確立し、思い切って取り組み続けることが重要であるといえます。

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この記事を書いた人
黒野 でみを

40歳で会社員からライターに転身、50歳で東京より実家の広島に戻ってきました。
幼い頃からさまざまなコンプレックスや生きづらさを抱えながら、自身の道を見つけるために「ライター」という生き方を選んで生きてきました。
誰かの生き方に小さな灯がともせるようなコンテンツが提供できれば幸いです。

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