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【体験談】ひきこもり時代に感じていた恐怖

生きづらさを抱えて
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元ひきこもりのライターくまたろうです。私は40代、既婚者、そしてひきこもりを経験した一人の男性です。一時期、親の介護と相続争いに巻き込まれ、ストレスからうつ状態になり、社会から離れてしまいました。

この記事では、その時期に私が直面した恐怖をご紹介します。この記事を読むことで、ひきこもりの人が抱える周囲の方にはなかなか理解されない恐怖を理解し、より本人に沿った支援に繋げてもらえると嬉しく思います。

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公共の場での恐怖:買い物

当時の私は外に出ることが怖くなり、特に買い物が一大イベントでした。髪や髭が伸び放題、季節に合わない服装…。そんな見た目で街を歩くと、意地悪な人たちの格好の標的になることがありました。

意地悪な声を浴びせられることもあれば、物を盗まれることもありました。すれ違う人に「キモい」と言われたり、レジで並んでいると「先にいいよな⁉︎」と高圧的に言われ、割り込まれることもありました。それらの出来事が私をさらに引きこもりへと追い込んでいきました。

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無理な役割を押し付けられる:家族間の相続争い

両親は介護状態で、しかも相続争いの真っ只中でしたが、両親はそれに向き合うことをしてくれませんでした。その結果、ひとりっ子の私が代わりに両親の相続争いの矢面に立つことになりました。親族からの厳しい非難や金銭の要求は私の心を蝕み、これがひきこもりへの一つの要因となりました。

親族からの着信履歴や留守番電話を聞くたびに絶望し、数週間は寝込んでいた覚えがあります。親戚はそんな私の状態を「親と一緒でつまらん奴!」「逃げるな!」と言い、追撃の手を止めることはありませんでした。

個人のストレスと大衆の恐怖:メディアからの影響

当時、社会はコロナウイルスの恐怖と混乱に包まれていました。ニュースはオリンピックの延期や芸能人のスキャンダルなど、日々の負の話題で溢れていました。これらのニュースやネガティブなコメントを見ると、何故かその全てが自分への攻撃のように感じてしまいました。こうした社会的なストレスが私の精神をさらに追い詰めました。

また、ネガティブなニュースだけでなくポジティブなニュースにも心を病んでいました。例えば、誰かが何かを成し遂げたニュースは、自分と比較してしまい深く落ち込んでいました。

まとめ:ひきこもりへの新たな視点

私がひきこもりだったとき、周囲の人々は「怠けている」「逃げている」と非難しました。しかし今振り返ってみると、私は現実の厳しさから自己を守るためにひきこもりという選択をしたのだと思います。

私の体験を通じて、ひきこもりが「逃避」ではなく、「自己防衛」であるという新たな視点に気づくことができました。この気づきはひきこもりに対する偏見や差別を改善できる気がしています。今では、妻の支えのおかげで社会に戻ることができました。この経験は、ひきこもりを理解し、支援するための活動のヒントを私にもたらしてくれました。

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ひきこもり経験者のライターが支援団体を運営しています

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