スポンサーリンク

実はすごい!昆虫食が食糧危機を救う?!メリットもたくさん。

この記事は約4分で読めます。
スポンサーリンク
当ページはプロモーションが含まれています

みなさんは『昆虫食』と聞いてどのようなイメージを持ちますか?

「気持ち悪い」「ゲテモノ」「不衛生な感じ」など多数の方はあまりいいイメージはないのではないでしょうか?

しかし、この数年、昆虫食が食糧危機を救うかもしれないとして注目を浴びているのです。 今回はそんな昆虫食について調べてみたいと思います。

イナゴの佃煮

1.昆虫食の歴史

縄文時代に遡ると、昆虫は今よりずっと身近な食糧であっただろうと言われています。狩猟・採集の時代ですから、身近にたくさんいて、捕まえるのも容易な昆虫を日常的に食べていたというのは当然のことかもしれません。

平安時代に書かれた薬物辞典「本草和名(ほんぞうわみょう)」にはイナゴを食べていた記述があります。昆虫食と言えば、現在の日本でもイナゴの佃煮が最初に頭に浮かぶのではないかと思いますが、当時は薬として食べられていたんですね。大変興味深いです。

江戸時代以降は、多くの記録が残されており、イナゴをはじめ、ハチの幼虫、ゲンゴロウなどを様々な調理法で庶民が口にしていたようです。

一方、世界にも目を向けてみると、古代ローマでセミを食べていたという記録も残っており、アジア・アメリカ・アフリカとほぼ世界中で昆虫は食べられていたようです。

いつ頃から昆虫食は、ある種奇異なものとして受け取られるようになったのでしょうか?

畑の女の子

2.「害虫」の誕生

虫は地球上に現れてからずっと単なる「虫」であり、害でも益でもありません。「害虫」というものは、私たち人間が勝手につけた概念です。

弥生時代、定住型の農耕が行われるようになってから、大事に育てた作物を食い荒らしてしまう虫を「害虫」としたという説もありますが、逆にその虫を捕まえて食べてもいたそうでなかなかヒトのしたたかなところが感じられます。

その後も江戸時代までは虫による被害は天災という考えであり、駆除するのではなく祈祷やお札などによって収めるものでした。

虫が不衛生なもの、不快なものとして定着してしまったのは、明治以降、近代になってからでした。コレラの媒介を抑えるために、ハエを排除する動きがあったのです。それまでハエは可愛らしいものという認識だったそうですが、賞金をかけられ、盗難などもあったようです。

いわゆる「衛生害虫」の誕生です。

他にも「コガネムシは金持ちだ」のコガネムシは、実はチャバネゴキブリでその家が繁栄している証拠とされありがられていたそうですが、今や「害虫」の筆頭となっていますね。

こうして、だんだんと虫は不衛生なもの、気持ち悪いものという認識がなされてきました。

ミツバチ

3.現在の昆虫食

2013年、国連食糧農業機関(FAO)が昆虫食を推奨する報告書を発表しました。世界的な人口増加による食料不足の解決策として、昆虫を食料としたり、家畜の飼料とすることを推奨するものでした。

それを受け今、昆虫食が世界的に注目されています。日本でも昆虫食専門のレストランが誕生したり、コオロギのパウダーを使用したスナック菓子やうどんなどが発売されました。昆虫食の自販機まで登場しているそうで、これはちょっと試してみたくなるかも?

なぜ、今『昆虫食』なのでしょうか?

 

4.昆虫食のメリット

①地球にやさしい

昆虫は飼育が容易であり、ほかの家畜を育てるよりも温室効果ガスの発生量が少なく、環境負荷が低いと言われています。

また、少ないエサで飼育でき、成長も早いので短いサイクルで食糧として食べられる状態になります。

②栄養価の高さ

昆虫は、高たんぱく質・低脂質の優れた食糧資源です。たんぱく質はほかの食肉とほぼ同じくらい、脂質は悪玉コレステロールを下げる不飽和脂肪酸が多く含まれています。ビタミン・ミネラルも豊富であり、生存に必要な栄養素を持つ小さな体を丸ごと食べるということは、バランスの取れた栄養素を丸ごと食べることになります。

ダイエット、体づくりにも効果的なスーパーフードと言えるのです。

③生産・加工が容易

牛や豚など、ほかの食肉に比べ、昆虫は狭い面積での生産が可能です。

また、解体などの必要がなく、粉末状にするなどの加工も比較的簡単にできます。

昆虫食のナイトマーケット

5.昆虫食のデメリット

①甲殻類アレルギーに注意

エビやカニを食べられない甲殻類アレルギーの方は、昆虫食は避けてください。甲殻類と昆虫は「節足動物」という同じグループに属しています。

昆虫食によってアレルギー反応が現れるおそれがあります。

②まだコスパが悪い

昆虫食は意外と高いものが多いのが現状です。これは、まだ需要が少なく、流通量も多くないので仕方ないと言えば仕方ないところです。これから昆虫食にチャレンジしてみる方が増えれば、だんだんと状況も違ってくると思います。

③やはり見た目

これまで、色々と書いてきましたが、やはり見た目の気持ち悪さ、拒否感は拭えないところもあるでしょう。無理な方はどうしても無理だと思います。

でも少し興味はあるという方は、虫そのものではなく、粉末状に加工されたものを使用したスナック菓子などから試してみてはいかがでしょうか。

蝶々

今回は、今注目を集める昆虫食についてご紹介しました。

見た目は引いてしまう昆虫食ですが、環境にやさしく、栄養価の高いスーパーフードだということがわかりました。

興味を持った方はぜひチャレンジしてみてください。

タイトルとURLをコピーしました