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知らないでしょ?障害者の権利-まずは障害者手帳について-

障害者手帳 生きづらさを抱えて
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1. はじめに
世の中には障害者手帳と呼ばれるものがあります。名前の通り障害を持っている方が受け取れる手帳のことなのですが、学校や会社の不適応(不登校やストレスで出社できなくなったなど)で急に障害に気づいた方の場合は、障害者手帳がどんな内容でどんな利点があるのかわからないことも多いですよね?
そこで今回は障害者手帳の種類と取得することで得られるメリット、取得する上で生じやすい疑問点について解説していきます。この記事を読むことで

・障害者手帳が障害の種類や程度に関わらず幅広い人を対象にしていること
・障害者手帳を取得することで仕事や生活上の困難が激減すること

が分かりますよ。

  1. 障害者手帳の3つの種類
    障害者手帳をもらうことができるのは

・体の障害
・心の障害
・知的障害(主に子ども)

の3種類のどれかの障害を持っている場合です。順番に見ていきましょう。

2-1. 身体障害者手帳

・目が見えない
・耳が聞こえづらい
・足が不自由

といったような、体に障害を持つ人が取得できる手帳です。1級から7級まで7つの区分があり、数字が小さいほど重い障害があることを示しています。

2-2. 精神障害者保健福祉手帳
精神疾患がある人が取得できる手帳です。
1級から3級まであり、身体障害者手帳と同じく数字が小さいほど重い障害があることを表しています。うつ病や統合失調症、てんかんなどが対象となります。

2-3. 療育手帳
知的障害の方のための手帳です。

・計算が極端にできない
・人とコミュニケーションがとりにくい

こういった障害がある方が取ることができます。
これまでにご紹介した2つの手帳と大きく異なる特徴として、

・主に子ども(18歳未満)が対象であること
・法律で定められておらず、都道府県などの自治体が制度を決めている

この2つが挙げられます。
1つ目については知的障害そのものが「おおむね18歳未満の発達期に生じるもの」と定義されているため、主な対象者は18歳未満の子どもということになります。ただし、子どものときから本当はあった障害に大人になってから気づくケースもあるため、例外もあるようです。

  1. 障害者手帳で得られること
    3-1. 経済的な支援を受けられる
    障害者手帳を取得すると行政や公共交通機関、街の施設などで様々なお金の支援を受けることができます。例えば
    障害者って
    ・所得税・住民税の控除
    ・NHK受信料の割引
    ・博物館や美術館の入場料の割引
    ・鉄道やバスの運賃の割引
    ・補聴器や車椅子の費用の助成

などが挙げられます。障害があると働きづらかったり給料が少なかったりなど金銭面で不利になる場合も考えられますが、そういうときでもこういった支援制度を活用することで暮らしの負担を楽にすることができますね。

3-2. 障害者枠で就職できる
企業が人を雇う際、障害者枠という枠が設けられていることがあります。障害を持っている人は普通の人と比べると働くのに困難をともなうことが多いので配慮しようという枠のことです。

・聴覚過敏の人の席を端の静かな場所に移動させる
・視覚障害の人のために音声読み上げ機器を購入する
・通院のために勤務時間を調整する

こういった配慮を受けやすいです。

4. 手帳を取ったら周りに話さないといけない?
「手帳を取得すると家族や友達、会社の人に知られちゃうんじゃないか?」
「手帳をもらったらそのことを周りに話さないといけないのかな?」
こんな不安をかかえている方もいらっしゃるかもしれませんね。結論としては、話す必要はありませんし、自分から話さなければ知られることもありません。
「障害者手帳で得られること」のところで具体的に得られる支援をご紹介しましたが、これらは必ず受けなければならないわけではありません。

・障害者枠で就職したくなければ一般枠で就職しても良い
・博物館や美術館に入場するときに嫌であれば提示する必要はない

このように手帳の効果を発揮するかしないかは本人が自由に選ぶことができます。
「手帳を取得したら必ず使わなければならない」といった法律は存在しないので、その点は安心してください。
また、手帳を取得したことが勝手にバレることもありません。会社に見せなければいけない義務はありませんし、どこかから情報がもれるといったことは起こらないので、気づかれたくない場合は黙っていれば問題ないでしょう。

  1. まとめ
    今回は障害者手帳の種類と取得のメリット、使用時の疑問の3つをご紹介しました。
    障害者手帳には

・身体障害者手帳
・精神障害者保健福祉手帳
・療育手帳

の3種類があります。これらの手帳をとることで

・金銭的な支援を受けられる
・就職時に配慮してもらえる

こういったメリットがあり、生きていくうえでの障害を低くすることが可能です。
また手帳を見せる見せないは自由なので、無理に人に見せたり使ったりする必要はありません。見せなければ人に障害のことを知られることもないので、その点は心配いりませんよ。
うまくこの制度を利用して、人生を豊かにする糧にしてもらえればうれしいです。

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