Gift by Giftedのライター「くまたろう」と申します。私は大人の発達障害を抱えている、ひきこもり経験者です。
現在、私は在宅でライター業をしています。他には地元で「ひきこもり支援活動」もしています。
私がなぜライター業を目指すようになったか?
それは「会社勤めはもう無理だ」と判断したからです。
これまで数社を経験しましたが、最終的には続けることが難しくなってしまいました。原因はいろいろありますが、会社勤めするとうつ病を発症してきたからです。そして、転職を繰り返すという悪循環に陥ってしまいました。
私は会社勤め以外の生きる道としてライター業を選びました。その経緯は別記事でご紹介していきますので、是非ご覧ください。
今日、ご紹介する本は『書く仕事がしたい』。
現役ライターの佐藤友美さんが書かれた本です。
この本はライターになるためのハウツー本ではありません。しかし、今の私には欠かせない教科書的存在です。何かに迷いが生じると読み返すようにしています。
そんな本書の好きなところを3つに絞ってご紹介します。ライター業を考えている方に限らず「書く仕事をしてみたいな」と考えている方は、是非読んでみてください。
1、書く仕事の心構えを教えてくれる
前述しましたがハウツー本ではありません。書く仕事をする前に押さえておくべき「心構え」が記されています。本書の構成はこのようになっています。
- 書く仕事とは
- デビューするまでのこと
- 書く仕事に必要な技術
- 書く仕事に必要なマインド
- とどまらずに伸びていくこと
私は飲食店で店長をしていたことがあります。当時を思い返すと、レシピを覚えたり、包丁などの技術習得の前に「大切な心構え」があったように思えます。
- なぜ自分は飲食の世界で生きていこうと思うのか
- 飲食の世界はどのような仕組みで成り立っているのか
- 先輩スタッフとの付き合い方など
これらがわかっていないと、途中でつまずきやすくなります。
例えば、ある若者が夢を持って飲食の世界に飛び込んだとします。独学や専門学校で知識や技術は十分に備えていたと仮定しましょう。しかし、心構えができていないと、師匠や先輩スタッフと円滑にコミュニケーションが取れなかったり、飲食業特有の休みの取りづらさに心が折れてしまう可能性があります。そして、その日々の苦しさが積み重なって「何でこの仕事してるんだろう」に陥ってしまうのです。
これは、他の業種にも当てはまると思います。そんな技術云々の前に、大切なことがしっかり明記されているところが1番好きな点です。
2、抽象的な話ではなく具体的な話で書かれている
ビジネス書や自己啓発の本は「抽象的な表現」が多いように感じます。抽象的な表現は概要を理解するには良いのですが、「で、実際どうやってやったらいいの?」となりがちです。
例えば「成長のためにはリスクをとれ」という言葉があります。これはよく耳にする言葉だと思いますし、私もその通りだと思います。
しかし経験上、「むやみやたらにリスクを取るものではない」と感じています。そこで必要になってくるのが「具体的に、どのようにリスクを取ればいいのか」だと思います。
ここの説得力は筆者が実際にやっているか否かが大きく出てきます。本に限らず人の言葉も同様です。
頭でっかちで行動が伴っていない人の言葉の薄さは、一度は味わったことがあるのはないでしょうか。
その点、筆者の佐藤友美さんは現役のライターです。テレビ制作会社勤務を経てライターに転身。コラムニストとしても活躍する売れっ子ライターです。そんな彼女がゼロから叩き上げてきた、ライター人生の具体的なエピソードの数々。どれも深く心に刺さるものがあります。やってきた人だけが伝えられる説得力がありました。
3、筆者がライター養成講座を開催している
佐藤さんはライター業の傍ら、ライター育成にも携わっています。
「さとゆみビジネスライティングゼミ」というものを主催しており、学ぶ場を提供しつつ新人ライター同士の繋がれる場を作り出しています。
ライターの卵たちが切磋琢磨できる環境があり、その後のお仕事に繋がっていける場を提供されています。ライターとして成功できるかどうかは本人次第ですが、入り口からその次のステップまで用意されています。
それにより「ライター業を独学で勉強してはいるものの、なかなか仕事に繋がらない」といったことを解消しやすくなります。
まとめ
個人的にはライターを志す人には必携の1冊だと思います。なぜなら、現役ライターが書く仕事の心構えを赤裸々に伝えているからです。
私はライターを志すにあたり何冊かの関連書籍を読みました。その中でも心構えを書いている書籍は少なく感じました。
「書く技術が学べる本」と併用するとさらに効果的だと思います。