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【体験談】私がうつになった理由

生きづらさを抱えて
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「うつ病」という言葉自体を知っていても「それって結局どんな病気?」「どんな症状?」と思う方は多いと思います。

ひとことに「うつ」と言っても症状は人それぞれ。
全く同じ、なんて人はいません。

また、同じ状況に陥っても「うつ」にならない人もいれば、「うつ」になってしまう人もいます。でも決して「うつ」になってしまう人が、弱いからではありません。

今回は私自身の「うつ」になったときの体験をお話します。

当時、私は精神科病院で相談員として働いていました。
同じ部署で働く看護師さん(Aさん)とは、それなりにうまく付き合っているつもりでした。

Aさんはとても大らかな性格。
「少々のことは気にしない」方で、私自身それに救われることも多々ありました。
ですが、だんだんと気になることが出てきます。

Aさんは自分から相談にやってくる利用者さんにはもちろん、丁寧に話を聞いていました。
ですが、それができない・難しい利用者さんへの対応は…?

書類を作ることが苦手で溜め込んでいるのに、自分のやりたいことだけはすぐに作成。

記録の作成も後回しに…。

Aさん自身が必要ないと思ったことは、上司に言われたことでも一切手をつけないこともありました。

Aさんは私より年上なので、なかなか仕事のことをお願いできず、上司に相談もしました。

上司からは「Aさんにうまく仕事の指示をするのも仕事のうちだ」と言われ、頑張ってみましたが…。

結局、私は「Aさんが動かない分、私が動かなきゃ!」と思ってしまったのです。

通常業務に加えて、本来Aさんがすべき仕事と自分がしたいと思っている業務をこなす日々…そんなに長くは続きません。

好きだったはずの仕事に行くのが億劫になり、「行きたくない」と思うようになりました。
疲れているのに眠れなくなり、食欲も減りました。
うまく笑うことができない。
悲しくもないのに涙があふれてくる。

元々、気力と体力がある人間ではなかった私。
すぐにガス欠となりました。
家から出ることすら怖くなり、出来なくなりました。

通院先で「まず、職場から離れましょう」と言われ、休職を余儀なくされました。

私は「申し訳ない」「仕事がたくさんあるのに」「迷惑をかけてしまっている」という思いばかりが頭のなかで回っていました。

後で知ったことですが、休職する1か月前から書類のミスが多かったそうです。
Aさんも上司も「こんなミス、普段ならしないのに」と不思議に思っていたようでした。

うつで休職を始めたものの、「迷惑をかけている」という考えが常にあった私の心は全く休まりませんでした。

眠れず、食欲もなく、なんの気力もわきません。

少しずつ自分が回復してきたのが分かったのは、仕事を辞めてからです。

自分が仕事に対してどれだけ無理をしていたのか分かりました。

もう働くことはできないかもしれない。

そんな風に考えることもありましたが、少しずつ気力が回復し、本当に少しずつですが「働きたい」と思うようになりました。

こころを休ませる時間って大事ですね。

疲れたら休む。

当たり前といえば当たり前のことです。

私は、うつというのは「疲れ」が溜まりに溜まってしまって、回復に時間がかかるものなのだと思っています。

だからこそ、期限を決めずに休む時間が大切だと思っています。

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