(サムネイル画像:KANOWAブランドサイトより引用)
こんにちは!くるみです。
もうすぐクリスマスですね。クリスマスパーティー用のスイーツに、ヌン活(アフタヌーンティー)のお供にぴったりなのを今回はご紹介しますよ。
大切なあの人へのギフトにしても、きっと喜ばれる極上のスイーツです。
実はこれ、作業所スイーツなんです。
同じ購入するなら障害者さんたちの収入に貢献できれば超嬉しい!てな動機で、勝手に作業所(障害者の就労継続支援A型、B型事業所)スイーツをピックアップするよ。
前回は滋賀県を取り上げましたが、今回は近畿の中でもこれまた少し隅に追いやられている感がある(ごめんなさい!悪意は無いのです!だって、いちばん南にあるから…。でもすごくいい所!)和歌山県の作業所スイーツを調べました。
すると、すっごいのがあったよ!ぜひ読んでね。
紀州プレミアム生レモンケーキ【KANOWA(かのわ)】
もう、その商品のネーミングからして、美味しいに決まってるやろ!と叫びたい一品。
和歌山でレモン?と私も最初思ったのですが、実は和歌山県は全国第3位のレモン生産量を誇るんだとか。知らなかったー。和歌山といえば、みかん、梅だと思っていた。
生産農家さんのところではどうしても規格外のレモンが出るため、KANOWAさんではフードロス対策としてそれを仕入れレモンを使ったスイーツをたくさん作っておられるんだとか。
作業所で丁寧に手作業でレモン果汁を絞り、果汁を濃縮させてフリーズドライ加工する。こうやって大切に作られた素材がお菓子の中にぎゅうっと詰まっているんですねえ。
レモン果汁が入ったレアチーズと、これまたレモン果汁が入ったカスタードとで層が分かれています。レモンたっぷりの爽やかな口当たりが大人気商品となった秘密です。
税込みで4,950円。
サイズ:縦16.5cm横8.5cm高さ5.8cm。冷凍で届きます。
これは一度、食べてみないと!
子供から大人まで喜ばれそうですよね。
新しい共創モデル
このスイーツを製造販売している「KANOWA(かのわ)」さんは、地元の農家・障害者福祉事業所・パティシエ・デザイナーなど、オール和歌山のメンバーがチームを組んで創ったブランドです。
障害者の作業所って、職員さんはとても忙しいのですよね。
パティシエや営業マン出身でもない職員さんがほとんどだし、利用者の支援をしながら商品の企画開発だとか、製造の指導、販路の開拓まで全部行うのは負担が大きすぎて、結果、生産収入が低いというジレンマに陥っている作業所は多いです。
で、KANOWAでは作業所が製造工程に特化することにし、社会福祉法人一峰会さんが製造工程を担当。
商品企画開発やデザイン、営業はその道のプロが担うという「共創」によって、大ヒット商品を生み出されたのです。
商品がヒットしないと、プロに委託した費用(たぶん委託費かかっているよね?ボランティアじゃないよね?)だけが重くのしかかるので、いかに販路を広げられるかがカギになりそうですね。
このあたり、詳しい実情までは分かりませんが、ブランドサイトもとても素敵なので、きっとうまく運営していっておられるんだろうなぁとか想像しています。
こちらがブランドサイトに書かれていた理念。
レモン農家さん、 障がい福祉事業所、パティシエ、デザイナー お菓子プロデューサー達の共創でお届けします。1人でやるよりもみんなでやったほうが、美味しいお菓子ができるし楽しいお菓子ができる。 私たちはそう信じています。
(KANOWAさんブランドサイトより引用)
まとめ
作業所って、自分とこだけで全てやっている、というのがほとんどだと思う。これを民間事業者とうまく協力してやっていけば利用者の工賃UPにもつながるし、事業が安定しそうだよね。
もはや「作業所スイーツ」という呼び方にも当てはまらないかもしれない。「作業所さんが作ったから」ということではなく、「良い仕事」をして関わっておられるわけだし。
現実には厳しい事も多いかもだけど、ひとつのロールモデルとしてとても共感したのでした。