卵巣嚢腫と診断を受けた前回記事は、下記をご参照ください👇
入院までおよそ10日と迫り、手術説明を受けるため再び受診しました。ご家族も一緒にとのことで、夫とともに病院へ。
腹腔鏡下手術とは?
手術といえばお腹をぱかっと開かれ麻酔から目覚めたらじくじく痛む!みたいなイメージでしたが……痛みを感じにくい全く違う手法をとると説明を受けました。
“腹腔鏡(ふくくうきょう)下手術”というそうです。
腹腔鏡とは、へそのあたりを小さく切開し、そこから腹腔内(=体内)に挿入する内視鏡のことを指すそう。この鏡がモニターとなって体内の状況を確認しつつ、別に小さく切開された箇所から手術器具を挿入して操作を行う手法とのことでした。
また開腹手術と比較した場合のメリット・デメリットの説明も受けました。
- 痛みや出血が少なく術後の回復が早い
- 傷が小さく美容上に優れている
- 腹腔内癒着が少ない傾向あり⇒感染症のリスクが減る 等
- 症例によっては行えない(状況次第で開腹手術に変更する可能性あり)
- 重症合併症の頻度が開腹手術よりも若干高い傾向にある 等
やっぱり手術って何かしらのリスクはあるんよな……と実感しつつも、痛みや出血が少なくて傷が残りにくいってめっちゃいいやん!と腹腔鏡下手術の同意書にサインをしました。
いよいよ入院&手術!!
入院期間は1週間、退院後自宅療養を1週間程度、と先生に言われており、合計2週間程度の休みを職場に申し出ました。職場の皆さんは快く送り出してくださいました。
ばたばたでしたが、入院2日前になんとか仕事に目途をつけて休みに入ることができました。
午後から受付で、入院生活について説明を受けて夜ご飯を食べただけでした(笑)
病院の方針でなんと全室個室!大きなテレビでyoutubeを見たり、友達と電話したりリラックスして過ごしました。
麻酔科医から麻酔の方法とリスクについて説明を受けました。
また翌日の手術に備えて夜から絶食し、便をすべて出し切るために下剤を飲みました。
コロナ禍のため、手術当日以外は面会禁止でした。なお面会できるのも家族1人だけで手術前後のおよそ30分ずつのみ。夫が来てくれました。
私がこの入院・手術を振り返ってみて一番痛かったのが、手術のために点滴針を手の甲にさされたことでした(笑)両腕とも血管が出ず、3度目の正直で手の甲に…夫はこの時「代わってあげたい」と心底思ったそうです。
麻酔を脊髄に注入するため、背中からチューブを入れられる際もそこそこ痛かったのですが、手の甲に針には敵いませんでした。
手術中は全身麻酔。目が覚めた頃にはすべてが終わっていました!
術後摘出物の写真を見ましたが、重さにして約30g、脂肪の塊や歯、髪の毛が本当に写っていてとても気持ち悪かったです。夫は写真でなく実物を見て手術結果の説明を受けたそう。先生曰く、摘出物を見て吐いてしまうご家族の方もおられるそう……夫はケロリとしていましたが(笑)
術後は順調に回復!
笑ったりくしゃみしたりすると切開箇所(おへそ1個所+下腹部3個所)が少し痛む程度でした。痛みこそ少なかったものの、切開部分が広がらないように金具(さながらホッチキスの針!)で留められている状態で、傷を直視するのが少し怖かったです。
痛みがひどいようなら痛み止めの処方も可能と伝えられましたが、結局一度も使いませんでした。
この日からシャワー許可が出ました!病室内をできる範囲で動いてOKとのことで、少しずつ歩き始めました。
お腹にある傷は確かに小さいけど、まだ手術から2日しか経ってないよ!?と驚きでした。
切開部分が元通りに接着しているとのことで、金具(通称ホッチキスの針)を取り除くことに。痛いのかな……とドキドキしていましたが、ぽろっとほとんど痛みもなく終わりました。
抜糸はいつ行われますか?と先生に尋ねたところ、体に溶ける素材だから抜糸不要だよ~とのことでこれまた驚き。エコーの様子から、合併症等も見受けられないため術後経過は良好とのことでした。
当初の予定通り退院!先生曰く「自宅療養1週間というのは目安。自分がいける!と思ったタイミングで社会復帰OK」とのことでした。
退院後は切開部分の痛みも日に日に弱くなり、術後早い段階で歩行も行っていたので体力の低下もほとんど感じていませんでした。結果、自宅療養3日間で職場復帰を果たすことができました!
次回その5では退院後の経過とその後の妊活についてつづっていきます。