前回は、ハローワークインターネットサービスでの「障害者トライアル雇用」求人の探し方をご紹介しました。
今回は、「在宅勤務」求人の探し方を解説していきます。
在宅勤務とは
「在宅勤務」とは、雇用されている会社に出勤せず、自宅で働く勤務形態のことです。
コロナ禍もあって近年、多くの企業で在宅勤務という働きかたが広がりました。コロナ感染症が5類に移行した後も、IT業界を中心に在宅勤務を続ける企業がまだまだ多くあります。
「リモートワーク」や「テレワーク」という名称もありますが、「リモートワーク」はオフィスから離れた場所で働くことを指します。「テレワーク」は情報通信技術(ICT)を活用した、場所や時間にとらわれない柔軟な働き方のことを指します。
自宅で働く「在宅勤務」は、「リモートワーク」や「テレワーク」の定義の中に含まれているわけですが、企業によってはあまり厳密にこの名称を使い分けていなかったりもします。
ハローワークインターネットサービスで検索してみよう
上記でご説明したように、企業によって名称も異なることから、求人検索時には「在宅勤務」「リモートワーク」「テレワーク」全ての語句を検索候補に加えると良いでしょう。
では、実際に方法を見ていきます。
まず、ハローワークインターネットサービスのTOPページを開きます。
左側の青い囲み「仕事をお探しの方」の中にある、「求人情報検索」を開きます。
求人検索画面に遷移します。
「基本検索条件」の「求人区分」で、「一般求人」または障害がある人は「障害のある方のための求人」を選択します。
フルタイム、パートのどちらかを選択します(両方とも選択もできる)。
必要に応じ、勤務地、職種を選択します。
在宅勤務ですから、会社の元々の勤務地がどこであろうとあまり関係無い場合もありますから、できれば勤務地域は入力しないほうが色々見ることができて役に立ちます。
次に「基本検索条件」の下のほうにある「フリーワード」に、「在宅勤務 リモートワーク テレワーク」と入力します。語句と語句の間にはスペース(一文字あける)をいれてください。
そして「OR検索」にします。
最後に「検索」を押すと、条件に沿った求人が抽出されます。
どんな求人が多いのか
ざっと調べてみますと、在宅勤務が可能な職種はやはりホワイトカラー系がほとんどです。
- 事務系、テレホンアポインター
- ITエンジニア
- デザイナー
- 営業(自宅での作業の日と、直行直帰の営業活動の日とを組み合わせるなど)
- 設計技術職など
が、たまに面白い職種が出ていたりしますので、いろいろ見てみましょう。なお、在宅勤務ではない求人も意図せず抽出されていたりしますので、内容を見て判断してください。
障害のある人にとって働きやすいメリット
障害や病気が理由で通勤することが困難であったり、他人が居るオフィスで一緒に働くことが精神的にしんどい特性の人にとって、在宅勤務は、働く選択肢が増えるためとても有効な手段であるといえます。
また、障害が無い人にとっても、通勤時間が削減されるためワークライフバランスの面でメリットが大きい働き方です。
メリットばかりではない
在宅勤務は、他の社員とのコミュニケーションが不足して孤独を感じたり、チャットでやり取りするため質問しづらい、正確な意図が伝わりにくいなどの声を聞くことも多いです。
また、基本は在宅勤務でも、定期的に出社する機会があるというものもあります。
理想としては、最初に通勤する形で研修を受けたり、同僚や先輩、上司との関係をある程度築いたうえで在宅勤務に移行するほうが、その後のコミュニケーションがうまくいくという話もよく聞きます。
在宅勤務だからこその不便さというのもあることを理解したうえで、この働き方を選択するのかしっかりと検討しましょう。