脳卒中にならないために気を付けるべきこととは?
こんにちは。ひですけです。
前回の記事で脳卒中になって障害者になると、どれだけQOL(生活の質)が下がるかお話ししましたが、今回は脳卒中にならないために気を付けるべきことをお話ししたいと思います。
この記事はこんな人に向けて書いています。
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脳卒中は自分には関係ないと思っている人
- 脳卒中は年寄りの病気だと思っている人
- 脳卒中は健康な人はかからないと思っている人
脳卒中にはタイプが3つある
脳卒中というのは「脳血管障害」ともいい、
脳の血管のトラブルにより脳の細胞が死ぬ病気の総称ですが、
脳の血管のトラブルにはタイプが3つあり、主なそれぞれ原因が違います。
- 詰まるタイプの脳梗塞:血栓
- 破けるタイプの脳出血:高血圧
- 溜まるタイプのくも膜下出血:脳動脈瘤
この3つをすべてが脳卒中。脳卒中というのは総称。
この中でも、くも膜下出血の脳動脈瘤については、まだハッキリとは原因がわかってませんが、脳梗塞の血栓と脳出血の高血圧については動脈硬化が原因だと言われています。
ちなみに脳卒中のタイプ別の発生率ですが・・・
脳梗塞:60%
脳出血:30
くも膜下出血:10%
といわれているので(※1)、動脈硬化を防ぐことで脳卒中の約90%を防げることになります。
動脈硬化の正体は悪玉コレステロール。
まず、これを見てください。 これは大動脈を解剖して開いた写真です。
画僧引用:NHK
上に比べて、下の重度な方は一目で異常さが見てもれますが、このびっしりとこびりついているのが主には悪玉コレステロール(LDL)が沈着してできたもの『プラーク』です。
こうなると、血管内の内圧が上がり血圧が上がり、血がドロドロになって血栓もできやすくなるので、脳梗塞と脳出血が起きやすい状況になります。
動脈硬化を進化させるもの
動物性脂肪の中でも特に肉の脂に含まれる飽和脂肪酸は血中の中性脂肪や悪玉コレステロール(LDL)を上げますが、魚の脂に含まれている不飽和脂肪酸、特にEPAには血中コレステロールを下げる効果があります。(※2)
タバコを吸うとどうなるか
①ニコチンが作用し血管が縮まって血圧が上がります。
②血管が縮まれば、血栓は詰まりやすくなります。
③心拍が上がり、血管が縮まったところにさらに圧を加える→血管が切れやすくなる。
④喫煙には善玉コレステロール(HDL)を減らし悪玉コレステロール(LDL)を増やす作用があります。(※3)
酒は血液から水分を奪いドロドロにする
①血行が良くなり血管が広がり汗が出ます。
②酒は全般的に脱水作用があり、飲むとオシッコ行きたくなります。
③汗と尿で水分を失った血液は粘度が上がり、ドロドロになり血栓ができやすくなります。
過剰な甘いものと塩辛いのも動脈硬化を進める
塩が高濃度になると結晶化して血管内膜を傷つけ炎症をおこします。 甘いものが過剰になると血管内膜に入り込み、それを体が異物と認識します。
炎症を起こした細胞や異物と判断された細胞は、免疫細胞の一つ『マクロファージ』が貪食(食い殺すこと)して正常化しますが、その際に泡沫細胞となり、血管内膜の中に堆積し、血管内膜を持ち上げプラークとなり、アテローム動脈硬化を発生させます。
まとめ
脳卒中をしてしまうとQOL(クオリティオブライフ:生活の質)が著しく下がってしまいます。
今まで健康で普通に働けていたのが、一晩で障害を抱えて生きていかねばならなくなる。それがこの病気の恐ろしさです。
脳卒中は健康な人でも時と場合によっては十分になる病気です。
高血圧や肥満など基礎疾患持っている人はさらになりやすいだけの話です。
それはお酒飲んだ後、たばこ吸った時、寒い夜にトイレに行った時等、様々な時に発症リスクがあるのです。
今回それを知ってもらうきっかけなってもらえればと思っています。
今、体が動かない事や、絶え間ない痛みにうつ病になっている人。
または、高次脳機能障害で自分がどこにいるのかわからなかったり、失語症で思うように自分の意思を伝えたれない人は、かつては普通に働いていて普通に暮らしていた人がほとんどです。
私もまさか自分が脳卒中になるなんて夢にも思っていませんでした。 人は自分事ではないと興味関心を示さないので、実感がないのもよくわかります。
それでは今日はこのへんで。
参考リンク
※2
※3