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Intel MacでAMD GPUを使ってStableDiffusionを動かす

Stable Diffusion画像 ITライフハック
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前回の記事で、Intel Mac に AUTOMATIC1111 版 Stable Diffusin をインストールする方法をご紹介しました。

(M1/M2/Intel)MacにStable Diffusinをインストール③AUTOMATIC1111版Stable Diffusion Web UI編
M1/M2 などのApple silicon搭載や、Intel CPU搭載のMacにStable Diffusionをインストールして使う方法をいくつか紹介します。今回は第3回、AUTOMATIC1111 版 Stable Diffusion Web UI です。

しかし、Intel CPU と AMD Radeon GPU 搭載の Mac では GPU を使用できず、CPU だけで画像を生成するため、非常に効率の悪いものでした。

最近、DirectML を使って AMD Radeon GPU でも Stable Diffusion が動作するフォーク版がテストながら発表されていますので、それを使って、やや強引な方法ながら動かしてみます。

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ブートキャンプの用意

macOS の Stable Diffusion では DirectML はサポートされていないので、強引ながらブートキャンプで Windows 環境を作成して、動かすことにします。

お使いの Mac が Intel プロセッサを搭載してることを確認して、下記のページを参照しながら Windows10 をインストールして下さい。

Boot Camp アシスタントで Mac に Windows 10 をインストールする - Apple サポート (日本)
Boot Camp を使って Mac に Windows 10 をインストールする方法をご紹介します。
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ドライバの更新

AMD から、ブートキャンプ用のドライバが出ているのでインストールします。

ブートキャンプの Windows 上で、以下のリンクからご自分の Mac 用のドライバをダウンロードして、圧縮ファイルを展開後、「Setup.exe」を実行してインストールします。

https://www.amd.com/ja/support/kb/release-notes/apple-boot-camp

WebUI のインストール

Python のインストール

以下のAUTOMATIC1111 版 WebUI の公式リポジトリでは、

GitHub - AUTOMATIC1111/stable-diffusion-webui: Stable Diffusion web UI
Stable Diffusion web UI. Contribute to AUTOMATIC1111/stable-diffusion-webui development by creating an account on GitHub...

執筆時点では、Python 3.10.6 が推奨されていますので以下の Python のページから「Python 3.10.6 – Aug. 2, 2022」の、「Download Windows installer (64-bit)」を選択してダウンロードします。

Python Releases for Windows
The official home of the Python Programming Language

ダウンロードした「python-3.10.6-amd64.exe」をダブルクリックしてインストールします。

インストール時に「Add Python 3.10 to PATH」にチェックするのを忘れないでください。

Git のインストール

以下のページから「Standalone Installer」の「64-bit Git for Windows Setup.」を選択してダウンロードします。

Git - Downloading Package

ダウンロードしたファイルをダブルクリックしてインストールします。オプションはデフォルトのままで「Next」を押して進めていきます。

AUTOMATIC1111 WebUI のインストール

次に、エクスプローラーを起動し、WebUI をインストールしたいフォルダに移動します。

そこで、右クリックをして「Git Bash Here」を選択し、Bash シェルターミナルを開きます。

Git Bash Here

ターミナルに以下のコマンドを入力します。

git clone https://github.com/lshqqytiger/stable-diffusion-webui-directml && cd stable-diffusion-webui-directml && git submodule init && git submodule update

エクスプローラーで、今インストールしたフォルダ「stable-diffusion-webui-directml」を開き、「webui-user.bat」を右クリックして「編集」します。

「set COMMANDLINE_ARGS=」の後に以下のオプションを追加して保存します。

--opt-sub-quad-attention --lowvram --disable-nan-check --precision full --no-half

WebUI の起動

エクスプローラーで先ほどの「stable-diffusion-webui-directml」フォルダを開き、webui-user.bat をダブルクリックすると、Stable Diffusion が起動します。

初回のみ必要なライブラリをダウンロードするために時間がかかりますが、以下の様に出力が止まって 「http://127.0.0.1:7860/」 と表示があれば、

Stable Diffusion WebUI コマンド

ブラウザを起動して、アドレス入力欄に

http://127.0.0.1:7860/

と入力します。

以下のような画面が出たら、起動成功です。

AUTOMATIC1111版 Stable Diffusion WebUI

プロンプトを入力して、オプションを決めて「Genegate」を選択します。そうしてしばらく待てば画像が生成され出力されます。

AUTOMATIC1111版 Stable Diffusion WebUI

検証

AMD Radeon の公式ツールでパフォーマンスを測定してみると、GPU と VRAM の消費は多く、CPU と RAM の消費はほとんど見られません。
確かに Stable Diffusion が AMD Radeon 上で動作しているのが分かります。

AMD Radeon ツール

まとめ

まだ、DirectML 版はテスト段階で、 Nvidia の GPU の速度に比べて遅いです。
あくまで、実験として試してみて下さい。

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