このサイト(Gift)の古い記事を、何本かまとめて書き直しました。
始める前にいちばん迷ったのは、書き直しそのものより、どの記事からやるかでした。公開している記事は400本以上あります。全部は直せませんし、思いついた順にやると、読まれていない記事に時間を使ってしまいます。
結局、Google の Search Console の数字で決めました。この記事は、そのやり方の記録です。
見る数字は4つ
Search Console の「検索パフォーマンス」には、次の4つの数字があります。
| 数字 | 意味 |
|---|---|
| 表示回数 | 検索結果に、その記事が出た回数。読まれたかどうかは関係ない |
| クリック数 | 検索結果から、実際にその記事が押された回数 |
| CTR(クリック率) | クリック数 ÷ 表示回数。出たうち、何回に1回押されたか |
| 掲載順位 | 検索結果で、平均して何番目に出たか |
書き直す記事を選ぶときは、この4つを組み合わせて見ます。1つだけ見ても、決められません。
たとえば、クリック数が少ない記事は、そもそも検索されていないのかもしれませんし、検索されているのに押されていないのかもしれません。直し方がまったく違います。
選ぶ条件は3つ
自分は、次の3つがそろった記事を候補にしました。
1. 表示回数が多い
検索されていない記事は、書き直しても読まれる数はあまり増えません。
まず、検索結果に出ているのに、という記事を探します。このサイトでは、3か月で500回以上を目安にしました。サイトの大きさで変わるので、自分のサイトでは、表示回数の多い順に並べて上から50本くらい、でも構いません。
2. 掲載順位が5〜15位
1ページ目の下のほうから、2ページ目の上のほうです。
- 1〜4位の記事は、もう十分に押されています。直しても、伸びしろは小さい
- 20位より下の記事は、少し直しただけでは上がりにくい。書き直しより、作り直しに近くなる
- 5〜15位は、タイトルや中身を少し良くしただけで、順位もクリック率も動きやすい
3. クリック率が、自分のサイトの平均より低い
順位によって、クリック率はかなり違います。なので、同じくらいの順位の記事どうしで比べます。
ネットには「〇位ならクリック率は何%」という表がよく出ていますが、サイトの種類や検索の言葉で大きく変わります。自分のサイトの平均を出したほうが確かです。
このサイトの3か月分を計算すると、次のようになりました。
| 掲載順位 | クリック率の平均 |
|---|---|
| 5〜10位 | 約2.7% |
| 10〜15位 | 約1.9% |
これより低い記事は、検索結果で見られているのに、選ばれていない記事です。タイトルが検索した言葉と合っていないか、中身が古く見えている可能性があります。
数字を出す

- Search Console を開いて、左の「検索パフォーマンス」を選ぶ
- 上の4つの数字(合計クリック数、合計表示回数、平均 CTR、平均掲載順位)を、すべてオンにする(最初は2つしかオンになっていません)
- 期間を「過去3か月間」にする
- 下の「ページ」タブを選ぶ
- 右上の「エクスポート」から、Google スプレッドシートか Excel に書き出す
画面の上で並べ替えるより、書き出して表計算ソフトで絞り込むほうが楽です。
「#toc1」の行に気をつける
一覧を見ると、同じ記事の URL の後ろに「#toc1」「#toc3」のようなものが付いた行が出てくることがあります。検索結果に、記事の目次の見出しへのリンクが出たときの数字です。
中身は同じ記事なので、候補を選ぶときは、「#」の付いていない行だけを見てください。付いた行も入れると、同じ記事が何回も候補に出てきます。
増えそうなクリック数で並べる
候補が20本、30本と出てきたら、次の計算で並べます。
表示回数 ×(同じ順位の平均のクリック率 − その記事のクリック率) 「その記事が、平均並みに押されるようになったら、何回増えるか」という数です。表計算ソフトなら、列を1つ足すだけで出せます。
たとえば、表示回数が約1,350回、順位が11位、クリック率が約1.0%の記事なら、こうなります。
1,350 ×(1.9% − 1.0%)= 約12回(3か月で) 12回と聞くと少なく見えますが、1本の書き直しで3か月に12回、1年なら50回くらいです。これを何本か積み重ねていきます。
実際に、この計算をしてみたら
ここは、正直に書いておきます。
自分が最初に書き直したのは、順位とクリック率を一覧で見ながら、「これは画面が古くなっている」「これは今の macOS で手順が変わった」と思ったものからでした。
あとから、上の計算で並べ直してみると、まだ手を付けていない記事が、いちばん上に3本来ました。
| 記事の内容 | 表示回数(3か月) | 順位 | クリック率 | 増えそうな数 |
|---|---|---|---|---|
| Mac のキーボードの設定 | 約4,300 | 10位 | 0.3% | 約66回 |
| Mac のスプリングローディング | 約1,700 | 8位 | 0.2% | 約42回 |
| Mac の自動ログイン | 約1,800 | 9位 | 0.6% | 約39回 |
どれも、表示回数はとても多いのに、ほとんど押されていません。1本目は、書き直した記事のどれよりも見込みが大きい数字でした。
目で見て選ぶと、「直しやすそうな記事」「自分が気になっている記事」に寄ります。計算で並べると、それが外れます。両方やって、ずれたところを見るのがよいと思いました。
一方で、計算だけで決めないほうがよい場合もあります。自分が書き直した中には、クリック率が平均より高い記事もありました。OS が新しくなって、記事の手順がそのままでは使えなくなっていたものです。
こういう記事は、今は押されていても、読んだ人の役に立たなくなっています。数字に出る前に直す理由があります。
どの言葉で検索されているかを見る
書き直す記事が決まったら、その記事がどんな言葉で検索されているかを見ます。
- 「検索パフォーマンス」の「ページ」タブで、その記事の URL をクリックする
- 上に、その URL で絞り込んだ印が付く
- 「クエリ」タブに切り替える
ここに出る言葉が、その記事を探している人の言葉です。
たとえば、VS Code の文字化けの記事は「vscode 文字化け 解消」「vscode utf-8 文字化け」で探されていました。元の記事には「Shift_JIS」という言葉が一度も出てこなかったので、書き直しでは Shift_JIS と UTF-8 の話を中心にしました。
タイトルも、この言葉が入る形に変えます。
書き直したあとにすること
- URL(スラッグ)は変えない。 変えると、今の順位がいったん手放されます
- Search Console の上の検索欄に記事の URL を入れて、「インデックス登録をリクエスト」を押す。Google に、中身が変わったことを早めに知らせられます
- 記事の最初か最後に、書き直した日を書く。読む人にも、中身が新しいことが伝わります
- 結果は、4週間くらい待ってから見る。 数日では、順位もクリック率も揺れるだけで、良くなったのか分かりません
- 比べるときは、同じ長さの期間どうしで比べる(書き直す前の4週間と、後の4週間、など)
まとめ
- Search Console の表示回数・クリック数・クリック率・掲載順位を、組み合わせて見る
- 候補は「表示回数が多い」「5〜15位」「クリック率が自分のサイトの平均より低い」記事
- 平均のクリック率は、ネットの表ではなく、自分のサイトの数字で出す
- 「#toc」の付いた行は、同じ記事なので外す
- 候補は「表示回数 ×(平均 − その記事のクリック率)」で並べる
- 目で選んだ順と、計算で並べた順を比べる。ずれたところに、見落としがある
- 書き直したら、URL は変えずに、インデックス登録をリクエストして、4週間待つ
今回書き直した記事の結果は、1か月後にこの記事に追記します。上の3本も、これから書き直します。
数字は、このサイトの2026年6〜8月の3か月分を丸めたものです。Search Console の画面やメニューの名前は、変わることがあります。

