周囲の人から病院の情報を得た私は、早速初診の予約をしました。子宮がん検診からおよそ3週間後のことでした。
なお、病院選びに関する前回記事はこちらをご覧ください👇
卵巣腫瘍と子宮内膜症の違い
「全国的にも有名な婦人科か…どんな先生なんだろう」とドキドキで診察室の扉を開けました。
先生「こんにちは~、どうも〇〇です。早速だけど診せてもらうね~。お~、これすごいね、生理痛相当ひどかったでしょ~?いや~、早く気づいてよかったよ~。普段婦人科なんていかないもんね。あっ、妊活してるぅ~?」
ちょっと待って先生めちゃくちゃ明るいやんwww先生が明るい(軽い?)方で、なんだかこちらも深刻になりすぎずにお話を聞くことができました。
エコー検査だと卵巣が膨らんでいる原因(内容物)の正確な判断がつかないため、この時点での診断は卵巣腫瘍もしくは子宮内膜症。先生によると、両者の違いは
『卵巣腫瘍=卵巣内に腫瘍が発生している状態』
『子宮内膜症=月経時の血液がうまく排出されず卵巣などに溜まっている状態』
とのことでした。以下の解説がとても分かりやすいので、ぜひご参照ください。
もし今妊娠していたら…
診察の終盤、
「もし今の状態で妊娠していたら、卵巣に子宮が圧迫されて流産だった可能性が高い」
と言われ、衝撃を受けたのを覚えています。
コロナ禍に入籍した私たち夫婦は、すぐに結婚式を挙げて妊活をしたかったのですが、感染拡大の影響から結婚式開催を見合わせているところでした。子宮頸がん検診の時点では結婚式開催の目途が立っておらず、妊活にも取り組んでいなかった次第でした。
卵巣腫瘍の場合は自覚症状がほとんどないため、妊婦健診でエコー検査を行って発覚することもあるそうなのです。要経過観察の場合もあるが、私の卵巣の大きさだと対応が非常に難しかったとのことで、妊娠していなかったことは不幸中の幸いだよとおっしゃいました。
そして、次回診察時に詳しい検査(MRI検査・血液検査・尿検査)を行って診断できる見込みとのことで、この日の診察は終わりました。
卵巣嚢腫の原因はない!?
初診から約3週間後、 MRI検査等の精密検査を行いました。先生曰く、MRI画像はエコー画像よりも広範囲で鮮明に撮影できるとのことでした。
その検査画像を見せてもらうと、素人目でもわかるほど、子宮に対して左側卵巣の存在感がとても大きかったです…!
子宮より3回りほど大きいのでは?くらいのサイズ感でした。
MRIの画像から、水、脂、髪の毛や歯等が袋状に溜まり卵巣が膨れていると考えられるため、卵巣嚢腫と正式に診断されました。
「なんで髪の毛!?歯!?」
と先生に尋ねたところ、卵子が受精していないにも関わらず勝手に細胞分裂を始めてしまうと考えられているのだとか……
人体の不思議こわすぎる!
そして、「診断について何か質問ある?」 と尋ねられたので、一番聞きたかった病気の原因について聞いてみました。
それまで明るかった先生が急に歯切れ悪く
「原因はね…ないんです。運みたいなものなんです」 と悲しそうにおっしゃったので、私も悲しくなりました。
それでも、早期発見で先生も不幸中の幸いとおっしゃっていたし…!となんとか気持ちを切り替えました。
次回その4では手術説明を受けた日のこと、そしていよいよ入院・手術についてつづっていきます。
ちなみに、入院・手術含め治療全体にかかった費用について、簡単にまとめた記事も今後執筆予定です!同じ病気と診断された方の参考になれたら幸いです。