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私の人生を支えたメロディ その4:世武裕子「みらいのこども – 始まりの鐘が鳴る-」温かい癒し、励ましを感じる曲

手をつなぐ子どもと大人 生きづらさを抱えて
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小学校の卒業を控えて「タイムカプセル」を作られた方は多いのではないでしょうか。

そこに大抵入れられるのが「未来の自分」に宛てた手紙。将来の自分に向け「今、あなたはどのようになったのか」「自分としてはこうなっていてほしい」などと、未来に向けた当時の思いを綴ったものを書かれた方もおられるでしょう。

今回紹介する曲は、そんな誰かの未来への問いかけで詞が構成される、世武裕子の「みらいのこども – 始まりの鐘が鳴る-」です。

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『みらいのこども – 始まりの鐘が鳴る-』とは

シンガーソングライター、音楽家として知られる世武裕子。映画音楽の製作で精力的に活躍する彼女のこの曲は、2013年に発表された、世武のサウンドトラックとしては二枚目となるアルバム『だいじょうぶ3組+みらいのこども』に収録されています。

当時公開された映画「だいじょうぶ3組」のサウンドトラックと、自身のアルバムを二枚組の作品として発表するというちょっと変わったリリースとなっていました。

2023年に新バージョンとしてピアノ弾き語り「みらいのこども2023」が発表されています。

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「自分に語り掛けてくる」イメージ

冒頭でも書きましたが、この曲は「みらいのこども」「わたし」「地球」と、さまざまな「みらい」に存在するもの、人に語り掛ける歌で構成されています。

未来を創造する場合はどうしてもポジティブな光景を想像しがちですが、この曲で問う「みらい」は、必ずしもそうでない空気も察するイメージで、誰かが自分のことを心から気遣っているような語り掛けを投げかけてきます。

みらいのこどもよ 地球はまだ青いかい?
春が過ぎて夏を迎えて 秋は過ぎ冬が訪れる
季節が巡って ちゃんと泣いて笑ってるかい?
もういいやって諦めてはないかい? 君らのパパやママを誇れるかい?

とてもシンプルな言葉で綴られた詞ではありますが、その中には「自らを案じ、励ましてくれる」存在が感じられるようで、温かい心の支えが感じられます。

そして最後に語り掛ける

君らは世界で最も 輝かしい宝物なんだよ 人々が生きた記憶なんだよ

という、諭すような励まし。この曲を聴くと、どこか自分のすべてを思ってもらっているような感覚になるとともに、一つ一つの言葉が癒やしとなり自分を取り戻せるような気がするのです。

特に自分がさまざまな壁にぶつかり人生に迷ったときには聴きたくなる曲であり、気持ちを切り替え新たな一歩を踏み出そうという覚悟ができるようなものでもあります。

「広島」を通じて感じた縁

もともとこの曲と出会ったのは、私がWEBの某ロックマガジンで編集を行っていたときに、音楽レーベルさんから紹介していただいたのがきっかけでした。

メディアで扱っていたジャンルが「ロック」だったので、おススメするにはにはどうかな…と悩みながら紹介記事を書いていた記憶があります、どちらかというと「ロック」にカテゴライズするのはどうかな?という曲調ですし。

でもそんなことがありながらも、この曲は私に対して非常に強いインパクトを残してきました。

ちなみにこの楽曲、プロ野球の広島東洋カープのファンであれば「あっ!」と気づくかもしれませんが、実はイントロのブラスメロディーは、カープの試合の際に観衆の応援団が応援で演奏するファンファーレであります。

MVの冒頭でも赤いユニフォームで野球に興じる女性が出てくるところからもなるほどという感じでありますが、もともとカープの熱烈なファンである彼女。カープのホームグラウンドであるMAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島にて試合開始前の国歌斉唱を務めたこともあり、2021年には広島に移住と、非常に広島とつながりの深い人物です。

そんなことからも、広島県民の私とこの曲の出会いにはどこか運命的な縁を勝手に感じ(笑)、カープの試合をテレビで見ているときにふとあのファンファーレが流れるとこの曲を思い出し、沸々と胸の内に沸いてくる元気とともに「カープ頑張れ!」と野球の試合に熱中している毎日でありました。

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