WordPress サイトを運営する上で、SEO 対策として各ページのタイトルタグを適切に設定することは非常に重要です。タイトルタグは、検索結果やブラウザのタブに表示されるため、訪問者にとっての第一印象を決定づける要素の一つです。しかし、全てのページで手動でタイトルタグを設定するのは時間がかかり、効率が悪い作業です。そこで、プラグインを使わずに、functions.php にコードを追加することで、ページごとに適切なタイトルを自動で設定する方法を紹介します。
基本設定
まず、functions.php ファイルに以下のコードを追加します。これにより、WordPress が自動的にタイトルタグを管理し、headタグ内に挿入するようになります。
add_action('init', function() {
add_theme_support('title-tag');
});
このコードを追加する前に、header.php の head タグ内に直接 title タグを記述している場合は、それを削除してください。そうしないと、タイトルタグが2重に挿入されてしまいます。
トップページのタイトル設定
デフォルトでは、トップページのタイトルは「サイト名 – キャッチコピー」の形式になります。キャッチコピーを非表示にし、サイト名のみをタイトルタグに設定したい場合は、以下のコードを functions.php に追加します。
add_filter('document_title_parts', 'title_tagline');
function title_tagline($title) {
if(is_home() || is_front_page()) {
$title['tagline'] = '';
}
return $title;
}
タイトルの区切り文字変更
投稿ページなどのタイトルタグは通常、「投稿記事タイトル – サイト名」の形式です。この区切り文字を「-」から「|」に変更するには、以下のコードを functions.php に追加します。
add_filter('document_title_separator', 'title_separator');
function title_separator($separator) {
$separator = '|';
return $separator;
}
おわりに
この方法を用いることで、プラグインを追加することなく、サイトのタイトルタグを効率的に管理することが可能になります。さらに、この方法は functions.php ファイルの編集のみでできるため、プラグインを使用せずに実現できます。タイトルタグの最適化は、サイトの SEO 対策において基本です。