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【作業所のリアル①】桃源郷に迷い込んでしまった

paradice-cat 生きづらさを抱えて
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こんにちは!くるみです。

障害がある人が通ういわゆる「作業所」について思うことを書いていきます。

「作業所」とは実は昔の呼び方で、今は「就労継続支援A型事業所」「就労継続支援B型事業所」という名称です。
制度的な詳しいことは、こちらの記事を読んでね。

一般的には「作業所」という呼び方が伝わりやすいので、ここでは「作業所」の言葉を使わせていただきます。

一般就労と、作業所での就労。この記事は、どちらも経験した私ならではの視点です。

辛口な意見も書きますが、各々の作業環境や障害によっても異なりますので、あくまでも私の経験した範囲でのこと。だとお考えいただいて読んでもらえたら嬉しいです。

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初めての世界

cat-sky

一般就労で10年以上働いたものの、正社員は激務で、このままでは身体を壊すと思って退職した私。仕事は好きだったし、職場の人間関係も概ね良好だったので障害さえなければ続けたかったけれど、このまま定年までその職場で働くイメージが持てなかったのよね。

で、キャリアを変更するには、今が一番良いタイミングかなと思い、正社員の仕事を退職しました。

でもまた激務だと同じことになるし、パートで働くかどうするかな…と迷いながらニート生活をしていたところ、ある人から作業所というものを紹介されました。その名称は知っていたけど、実際にはどんなところなのか、ほとんど知りませんでした。

なんとなく「一般就労できない障害者が行くところ」くらいの漠然としたイメージしかなかったので、「自分が行くところではない」との思いも頭をよぎりましたが、まずは見てみないと分からないよねと見学に行くことにしました。

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意外に楽しそう

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私が赴いた作業所は就労継続支援B型事業所で、作業内容の種類が多く、紙製品を作ったり、裁縫的な布製品を作ったり、カフェを営んだり、様々なものがありました。職員さんの説明を聞きながらどれも楽しそうだなーと意外にワクワクしたのを覚えています。

純粋に物を作るという仕事はしたことが無かったので、黙々と作業する皆さんの姿が真摯に仕事と向き合っていてすごいなーと思いました。

ちなみに作業所によって、用意されている作業内容は様々です。なので、これから作業所を考えている方は、自分に合う作業や雰囲気を求めて複数の事業所に見学に行ってみることもオススメですよ。

私にとってこの作業所は、雰囲気がとても良かったのも、決め手の一つでした。

そして私は、パソコンを使ってデザインをする部署に入ることになりました。初めて使う専門的なアプリケーションソフトウェア。その使い方を、手取り足取り教えてもらう事になったのです。

流れる時間が桃源郷

南国のビーチ

作業所で感じたカルチャーショック、その1!

時間の使い方が、ゆるすぎる。

前職の正社員時代には、わずか5分、10分の時間も惜しんで多くの業務をこなそうと必死の毎日でした。多くこなすこと、数値目標めがけて突き進むこと、それが当たり前の世界だった。

それが作業所では、5分、10分どころか15分も余裕で「ちょっと待っていて」と待たされるのです。次の作業指示までに。

入ってまだすぐなので勝手なことはできず、一つの課題が終わったら声を掛けるように言われていて、「できました」と担当職員に声をかけると、他の利用者への対応でお忙しく「ちょっと待っててね」と待機させられます。

その利用者への対応が終わると、また別の利用者からお声がかかり、そっちのほうに行ってしまわれる。私が先なんだけどなぁと思いながらも、何もする事が無く、ぼぉ~っとして待つしかない。

作業所によりますが、職員数が少ない事業所は多く、職員一人で色々な対応をしないといけないというのが多いそうです。

正社員時代なら、空き時間があれば誰に言われなくても自分で何かやる事を見つけて仕事するのが当然でしたが、右も左も分からない初めての場所では、まだそれは無理。

しかもこの作業所、一つ作業が終われば「終わりました」と報告し、職員が次の仕事を渡すという方法だったので、勝手な事をしてはいけない雰囲気がバシバシ流れていました。

その結果、ぼ~~っと待機する時間が異様に長い日々を過ごしていました。「こんだけ時間があれば、前職ならあれもできるぜ。これもできるぜ」なんて、ついつい比較。

ここは桃源郷かよ。

そんなこんなで非常に緩いスケジュールだったので、「前職のような激務はしたくない」という目的は果たせていました。ただ、緩すぎて自分がダメになりそうな気がしていたのも事実でした。

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