第5弾では、妊娠2ヶ月まで(妊娠0~7週)について書きました👇
今回は、つわり症状がさらに悪化していき、『重症妊娠悪阻』と診断され入院を経験した
妊娠8週目について書いていきます。
吐き気止め薬が効かない…救急外来へ
妊娠8週目以降、吐き気止め薬の効果を感じなくなりました。
ついには薬を飲み込むための水をも受け付けず、薬ごと嘔吐。
最終的に苦いオレンジ色や緑色の液体を吐くように…
なんと妊娠前の体重から約5㎏も減少。
「こんなに私が瘦せ細って、赤ちゃんは大丈夫なのかな?」と不安がよぎりました。
次の健診日はまだ先でしたが、病院に連絡し、産科の救急外来にかかることになりました。
『重症妊娠悪阻』と診断を受ける
病院に到着し、尿検査と血液検査をすることに。
しかし、水すら取れていないので尿はほとんど出ず💦
そして血液検査をしようにも血の巡りが悪いのか血管がなかなか出ず💦💦
尿や血液を採るのに苦労したのは初めての経験でした。
検査結果を確認した先生より、以下の説明を受けました。
「現状ひどい貧血と脱水状態にあります。
エコー検査から胎児の発育には問題なさそうですが、
これ以上症状が進行すると母体が危険な状態となりかねません。
妊娠前からの著しい体重減少・日常生活に支障をきたすレベルの貧血&脱水状態から、
『重症妊娠悪阻』と診断します」
この日から、点滴で水分や養分を体内に送っていく治療を受けることになりました。
この救急外来にかかったのが、翌日年始の仕事はじめを控えるという日。
月初、突然仕事を休むわけにはいかない……
妊娠した派遣の先輩が言われていたように、また私も「派遣のくせに」と陰口を言われるのかな……
いろいろな不安が頭の中を支配していました。
仕事を休むことに不安があると先生に伝えたところ、
「現状、通常の業務を行うのは難しいと判断し、その旨診断書に記載します。
この診断書は、使用者が労働者に労働させることを法的に禁じる書面となります。
今は身も心も安静に過ごすことを一番に考えましょう!」
と言ってくださいました。
入院で夫と戦略的別居!?
治療計画としては「経口で水分・養分が摂れるまで点滴を継続する」とのことでしたが、
【毎日外来に通って点滴を打つ】または【入院して24時間点滴をつないでおく】
この2つから選ぶよう説明を受けました。
自宅と病院の距離は、車だと片道約15分、公共交通機関を乗り継ぐと約45分。
妊娠7週の頃、電車から降りた後路上で吐いてしまったトラウマから、
公共交通機関で毎日通院するのは現実的に考えづらかったです。
またこのような状況で自分が車を運転するのも危険だと感じていました。
そして、最終的に入院を選んだ決め手は、夫と戦略的に別居をしたかったということ!
というのも、この時食べ物だけでなく、夫の体臭ですら吐き気を催すようになっていました。
そして、つわりに苦しむ私を見て、夫にも苦しみが伝播しているのを私も感じていました。
夫の「病院でしっかり管理してもらっている方が安心」という意見もあり、入院することになりました。
入院という選択は良かった!!
入院が決定し、点滴を打ってもらうと少しずつ身体が楽になっていくのを感じました。
そして、明日以降仕事を休む旨を派遣先責任者に連絡しました。
「そうか……とりあえずは病院で安静に過ごしてね。
ところでパソコン持って帰ってる?テレワークで対応できない??」
えっ……とてもパソコン開ける健康状態にないし、てか入院中だよ!?
先生による診断書について話して、テレワークであろうと一切の労働ができない旨を伝え、
「それなら無理だよね~」と言われました。
話をしている中で、悪阻の説明の難しさを感じました。病気ではないのに、入院しているということにあまりピンと来ていない様子でした。
逆に、派遣元担当者はこれまで『妊娠は初期こそつらい』という話をたくさん聞いてきたそうで、まずは先生の指示に従って安静にと言われていました。
当時は職場の人にどう思われるかばかり気にして、そんな自分にも嫌気がさしてと、負の感情まみれでしたが、
あの時入院という決断をしたことはよかったよ!!と過去の自分に伝えたいです。
一般的に「つわりは病気じゃない」とよく言われますが、だからと言って「我慢して耐えるべきもの」ではないと思います。症状には個人差があります。
自らのHSP気質で様々な不安に駆られる中、あの時適切な処置をしなければ
身体が危険にさらされていたかもと思うと、入院は英断であったとすら思います。
もし、妊娠中の悪阻と仕事の両立について悩んでいる方がいらっしゃったら、耐える以外にもこんな一例があったとお伝えしたいです。
次回、5日間の入院生活について書いていきます★