色々な高画質化の手法がある Stable Diffusion ですが、最近、LoRA を使って簡単な方法でディテールを高かめる方法が注目されています。今回はその生成する画像が持つ特性をそのままに、全体のディテールを高めるができる方法をご紹介します。これが「flat2」というLoRAです。
flat2 とは
「flat2」というLoRAは、本来は画風をフラットに、のっぺりした塗りの画像にするための LoRA になります。
ところが、この flat2 のウェイトをマイナス適用することにより逆にディテールを上げるように使います。
作者は 2vXpSwA7 氏で、ダウンロードは以下の Hugging Face から行えます。
「flat2.safetensors」をダウンロードするといいでしょう。
「flat1.safetensors」はマイナス適用すると生成される画像が黒っぽくなりますが、「flat2.safetensors」それを改善したバージョンになります。
「flat2」は以下の Civitai でも公開されています。
また、LoRA の使い方は以下の記事を参照してください。
「flat2」の使い方
「flat2」は特殊な使い方をするLoRAです。具体的には、マイナス適用することで画像のディテールを引き立て、プラスを適用することで画像をフラットに(つまり、シンプルに)することが可能です。
ディテールを増したいときは、プロンプトに(ネガティブプロンプトではありません)項目に<lora:flat2:-1>と打ち込むことで操作できます。一方、フラットな表現を求める場合は、この値をプラスにすればよいのです。
+0.5か、-0.5の設定がほとんど全てのモデルで丁度良い結果を生み出すようでおすすめです。あまりに数値を強くすると、画像の一部が過度に細部化されたり、フラットになりすぎてしまい、全体のバランスが崩れる可能性があります。
flat2 の画像比較
次の画像がオリジナルの画像になります。モデルは AOM3 です。
以下の画像が flat2 : 1.0 の画像です。全体がフラットになります。
以下の画像が flat2 : -1.0 の画像です。全体がディテールが細かくなります。
まとめ
本記事では、革新的な LoRA モデル「flat2」についてご紹介しました。「flat2」は、イラストに精緻なディテールを加えたり、イラストをフラットにしたりすることが可能な汎用性の高いツールです。
「flat2」は特に「マイナス適用」により、出力されるイラストにこれを超えるレベルで精緻なディテールを書き込むことが可能となります。また、どんなモデルにも適用可能です。
この LoRA モデルを活用すれば、その結果は驚くべきものとなります。ぜひ「flat2」を試して、新たな可能性を発見してみてください。