今回は、Stable Diffusion の生成画像の精緻性を高めるための LoRA、Detail Tweaker LoRAの紹介をします。この LoRA は非常に手軽に使用することが可能で、そのディテールの追加がユーザーから高い評価を得ています。
※アイキャッチ画像は Stable Diffusion で生成したものです。
以前、同様にディテールを追加する LoRA 、 Flat2 のご紹介をしました。
使い方は同様に考えて下さると良いと思います。
Detail Tweaker LoRA(旧名は adddetail)は、AIイラストに更なるディテールを付与することで、高解像度なイメージを作り出すことが可能となります。ここで注目すべき点は、アップスケーラーのようなツールを使わないということです。つまり、このツールはあらゆる状況下で、負荷なしに簡単にイラストのディテールを向上させることが可能となっています。
ダウンロードとインストール
この LoRA は Civitai または Hugging Face のページから入手できます。
以下の Hugging Face のページから「add_detail.safetensors」をダウンロードしましょう。
ダウンロードしたファイルを stable-duffusion-webui の中の 「modelsLora」フォルダに移動します。
使い方
Detail Tweaker LoRA の使い方は簡単で、出力画像にディテールを追加したい場合は、「<lora:add_detail:1> 」のようにプラスの影響値にした LoRA の指定をプロンプトに追加し、逆にフラットな絵柄にする場合は、 「<lora:add_detail:-1>」 とマイナスの影響値にした LoRA の指定を追加します。
検証
次の画像がオリジナルの画像になります。モデルは Anything V4.0 です。
以下の画像が add_detail : 0.5 の画像です。全体のディテールが精細になります。
以下の画像が add_detail : 1.0 の画像です。全体のディテールが極端に精細になります。
以下の画像が add_detail : -0.5 の画像です。全体のディテールがフラットになります。
以下の画像が add_detail : -1.0 の画像です。全体のディテールが極端にフラットになります。
この比較からわかる通り、Detail Tweaker LoRAを適用した場合と適用しない場合では、服や背景のディテールに大きな違いがあります。
まとめ
以上が、簡単に出力画像のディテールを追加できる Detail Tweaker LoRA の紹介でした。無負荷で、簡単にイラストのディテールを変えられるこの LoRA は、用意しておいて損は無いと思います。