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支援者から見た生活保護の疑問点

生活保護 生きづらさを抱えて
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「生活保護」と聞くと、良いイメージを持つ方は少ないと思います。

「不正受給」や「税金の無駄」なんて言葉もよく耳にします。

支援者のなかにも、そのような考え方を持っている方はいるでしょう。

ただ、支援者として障害を持つ方に関わっていると、生活保護受給の方と関わる機会はとても多いです。

生活保護申請書

私自身は、生活保護者に対してマイナスな感情・イメージは持っていません。

もちろん、正当な理由・使い方をしていれば…ですが。

しかし、生活保護という制度自体には疑問を持つことがあります。

生活保護法の書籍

精神障害者のデイケアで勤務していたとき、ある利用者さんとの面談が印象に残っています。

その方は生活保護受給者でした。

元々、就労経験がある方なので「就労は考えてないのですか?」とお聞きしました。

その利用者さんは苦笑いしながら「働いても働かなくても入ってくるお金は一緒なんだよ?」と言いました。

現在の生活保護制度は、例えば「最低限度の生活を送るために月15万を支給」と決まると受給者に対して収入が、月15万円になるように支給します。

これは、「生活保護費を15万円支給」という意味ではないのです。

紙幣、硬貨、豚の貯金箱

障害年金を月5万円支給されていれば、生活保護から10万円支給。

就労継続支援B型から月2万円の収入があれば、生活保護から13万円支給。

つまり、トータル金額が最低限度の生活を保障する額になるように支給するのです。

例え生活保護から抜け出すために就労先で月8万円稼いでも、月の収入のトータル金額は働いていないときと一緒なのです。

そうなると…あなたは働きたいと思いますか?

「働いても働かなくても同じ金額なら…」と考えたくなりませんか?

豚の貯金箱、給料袋

働けば働いた分だけ、トータルの収入額が増える。

収入が増えれば、生活の質も良くなっていくでしょう。

「もっと頑張りたい」と思うようになるかもしれません。

そんな「プラスの面」がなければ「生活保護から脱したい!」と強く思える人は、いないのではないでしょうか。

パソコンで入力する人の手元

一度、何らかの理由で生活保護を受けた方が、もう一度働くようになるのは簡単なことではありません。

すぐに生活保護受給額を超える収入になるのは難しいでしょう。

でも、月1万円でも自分で稼ぎ、トータルの収入が少しずつ増えていけば…いずれは生活保護費を支給されずに生活できる方が増えるのではないか、と思うのです。

右手のこぶしを突き上げる若い男性

頑張ったら頑張った分だけの見返り(就労で言えば収入)を求める、それはおかしなことではないと思います。

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