先日 Raspberry Pi 5 の AC アダプターについて記事を書きましたが、その際、輸入での使用について触れました。そこで個人輸入したものには PSE マークがないけどどうなのと思い、調べてみましたので、この記事にまとめておきます。
日本で電気製品を販売する際には、安全性を示す PSE マークの表示が必須ですが、このルールには特定の条件があります。特に、輸入品に関しては、その取り扱いについて誤解を招くことがあります。ここでは、輸入品の PSE マークに関する正しい理解を深めるためのポイントを解説します。
個人輸入とPSEマーク
まず、個人が海外から電気製品を輸入して自分で使用する場合、PSE マークを付ける必要はありません。このケースでは、製品の安全性を示すマークを付ける法的義務は発生しません。つまり、個人使用のために輸入した製品に PSE マークがなくても、それは違法行為には当たらないのです。
フリマアプリでの販売
次に、PSE マークのない製品をフリーマーケットアプリなどで処分目的で出品する行為も、基本的には違法ではありません。ただし、ここで注意が必要なのは、出品の量や目的です。もし出品が多数に及び、それが営利を目的としていると判断される場合、販売者は PSE マークの表示義務が生じます。この点は、趣味やたまの処分と営業活動の境界を明確にするための重要な基準となります。
PSEマークの取得方法
さらに、PSE マークの取得についても誤解が生じやすい部分です。実は、PSE マークは国からの許可や認証を受けるものではありません。電気用品安全法に基づき、届出事業者が自らの製品に対して安全性を確認し、その責任のもとにマークを表示するものです。つまり、PSE マークは、事業者が製品の安全基準を満たしていることを自己申告する形式の証明となります。
まとめ
PSE マークに関するルールは、消費者の安全を守るために設けられていますが、その適用範囲や方法には誤解されやすい点があります。個人輸入やフリマアプリでの販売、PSEマークの取得方法について正確に理解することは、安全な電気製品の使用と販売活動において非常に重要です。