皆さんがシャンプー、リンスを選ぶ時の決め手とはなんですか?
価格でしょうか?それとも行きつけの美容師さんに勧められて?お気に入りのタレントさんやアイドルがCMに出ていたから、なんてこともありそうです。
様々な選ぶ基準がある中で、最近”オーガニック”や”エシカル”なシャンプー、リンスを選ぶ人が増えているようです。
何故そのような人々が増えて来ているのでしょうか?その人気に注目してみました。
1、そもそもオーガニック、エシカルとはなにか?
オーガニックとは、”農薬や化学肥料に頼らず、太陽や水、土壌、そこに生息する生物など、自然の恵みを生かした農林水産業、または加工方法”指します。
「有機農法」と同じ意味を持ち、自然のままの食物連鎖を目指し、健やかな地球環境を実現することができます。
エシカルとは、英語の形容詞「ethical」から来ており、「論理的な」という意味を持っています。これだとなんだかピンっと来ないのですが、一般社団法人エシカル協会、代表理事の末吉里花さんは、『人と社会、地球環境、地域のことを考慮して作られたモノ』と定義をしており、それを購入、消費することを「エシカル消費」と位置づけています。
オーガニックとエシカル、それぞれニュアンスは微妙に異なるものの「人を含む全ての生物、更には地球環境に配慮すること。または配慮された製品、製造方法」と言えそうです。(※以下、オーガニック系シャンプー、リンスとしてまとめます。)
2、オーガニック系シャンプー、リンスのメリットとは?
では実際に、人や環境に配慮されたオーガニック系シャンプー、トリートメントにはどのような効果があるのでしょうか?
いくつかまとめてみました。
①天然成分の配合が多いので、髪の毛や頭皮に優しい
化学物質や添加物の配合が一般的なシャンプー、リンスより少なく、有機栽培された植物などの成分が多く配合されている為、髪の毛や地肌を痛めることがありません。なので刺激、お肌が弱い人や、敏感な人も安心して使うことができます。
②自然な香りなのでリラックスできる
香りのために香料などの化学成分をなるべく使わないのも、オーガニック系シャンプー、リンスの特徴です。強い香りではなく、自然由来のナチュラルな香りなのでリラックス効果が期待でき、更に香りが主張しすぎない為香水などの香りと混ざることがなく、爽やかな印象を与えることができます。
③環境に配慮した外装、成分なので、自然を汚さず使い続けられる
オーガニック系シャンプー、リンスは使い終わった後も自然に帰っていくようなボトルデザインのものが多く、環境に優しいのです。更に、化学物質や添加物の少ない内容成分も水質や土壌を汚染しない為、豊かな地球環境を守り続けていくことができます。
やはりオーガニック系シャンプー、リンスを使うことは自分だけでなく、周りの環境にもいいことだと言えそうです。
3、上手にオーガニック系シャンプー、リンスを選ぶコツとは?
では実際、オーガニック系シャンプー、リンスを選ぶ際のコツや注意点などはあるのでしょうか?
・まずは成分表をチェックする
オーガニックなものといえど、全く化学物質が入っていない訳ではありません。まずはパッケージ裏面の成分表を確認してみましょう。
日本では成分表を記載する際、「配合量の多いモノを前に記載すること」という決まりがあります。
購入の前にしっかり成分表を確認し、化学成分が多く使われていないか?オーガニック成分がキチンと配合されているか?チェックをしましょう。
中には、オーガニックと謳っておきながら、中身はオーガニック成分が1%ほどで、化学物質が多く使われていた、何てこともあるので注意が必要です。
・海外製か、日本製かをチェックする
以外かもしれませんが、オーガニック製品は海外製の方が先を行っています。とりわけシャンプーに関しては、海外製の物の方が厳しい判定基準があります。
「USDA ORGANIC」や、「ECO CERT」など幾つか認証マークが存在するので、購入する際にに確認してみてもいいでしょう。
日本の物は現在、特に認証マークはありません。もちろん、認証マークがないことがだめな訳ではないので、あくまで判断基準の一つとして考えること。
シャンプーは製品によって、合う、合わないが顕著に出るので、日本製、海外製に関わらず、相性のいい物を選んでみてくださいね。
・自身のアレルギーをチェックする
これは必ずやっておいた方が良いです。オーガニック系シャンプー、リンスというのはやはり自然に近い成分で作られている分、植物アレルギーの症状を引き起こしやすいのです。
アレルギー体質の方はどの植物の成分が入っているか、特に注意をしたほうがいいでしょう。気に入っているシャンプーだったのに、それが体調不良の原因になっていた、なんて事も大いにありえるので、自分がなんのアレルギーを持っているか、特にどの植物で強く影響がでるか、抗体検査などで把握するのもいいかもしれません。
4、終わりに
”オーガニック製品を選ぶことは自分だけでなく、地球そのものを考えること”
古来より人は、植物に寄り添い、助けられ、共存してきました。そんな人類の歴史を紐解くと、より自然に近い製品を人々が選ぶようになったのも当然なのかも知れません。
化学製品にももちろん良さはあり、オーガニック製品にも扱いづらいところはあります。
ただ購入する際、いつも通り普通のシャンプーを何となく選ぶのではなく、オーガニック系シャンプー、リンス、というのも選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。