Appleは、WWDC23 で発表した最新の macOS 14 Sonoma で PostScript と EPS ファイルを PDF 形式へ変換する機能を削除するようです。これは、これまで macOS デフォルトのPDFリーダー、プレビューアプリに内蔵されていた機能で、Adobe が開発した印刷用のページ記述言語、PostScript(.ps) および Encapsulated PostScript(.eps) の表示と PDF への変換をサポートしていました。
これまでの macOS 12 Monterey と macOS 13 Ventura では、プレビューアプリが PostScript ファイルや Encapsulated PostScript ファイルの表示と変換をサポートしていましたが、それらの機能のサポートは終了し、macOS 14 Sonoma のベータ版では、システム全体で PS/EPS ファイルを PDF へ変換する機能そのものが削除されたとのことです。これにより、特に Adobe 製のアプリ、例えば Adobe Acrobat Pro や Adobe Reader などは、これらの機能を利用してPDFドキュメントを印刷するため、macOS 14 Sonoma のこの変更により印刷ができなくなっています。Adobe は解決に向けて動いていますが、現状で PDF を Acrobat で印刷するには「PDFファイルを画像として印刷する」ように勧めています。
このため、今後 macOS 14 Sonoma 上で Acrobat にて印刷をおこなうユーザーは、この変更に対して注意が必要となります。