Mac ユーザーの皆さんは、Time Machine でバックアップを取っておられる方も多いと思います。その際、もっと速く終わらせたいと思ったことはありませんか?
特に初回バックアップなど、フルバックアップする必要がある時はなおさらです。この記事では、そんな時に役立つ、Time Machine を少しでも高速化する方法をご紹介します。
バックアップ速度の制限について
Mac の Time Machine は、ユーザがログイン中に他の作業をしていてもパフォーマンスの低下を感じにくいように、バックアップ速度を制限するように設定されています。しかし、この制限を一時的に解除することで、バックアップの速度を上げることができます。
制限の外し方
- ターミナルを開く
Mac のアプリケーションから「ターミナル」を開きます。 - コマンドを入力
次に、ターミナルに以下のコマンドを入力します。sudo sysctl debug.lowpri_throttle_enabled=0
このコマンドを実行することで、Time Machine の速度制限が一時的に無効となります。ただし、この状態では他の作業にあてられる CPU の処理速度が低下するため、他の作業は控えることをおすすめします。
制限の戻し方
- ターミナルにコマンドを入力
バックアップが終了したら、速度の制限を再度有効にするために、ターミナルを立ち上げ次のコマンドを入力します。sudo sysctl debug.lowpri_throttle_enabled=1
まとめ
Time Machine のバックアップを高速化する必要は日常的には少ないかもしれません。しかし、少しでも急ぎたい時にはこの方法が役立ちます。しかし、GUIではこの高速化は実現できないため、コマンドラインの使用が必須です。コマンドの使用には慣れが必要ですが、上記の手順を参考にして、必要な時だけ制限を外して高速化を試してみてください。