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元職員が教える、ハローワークの賢い使い方 4 ~どこのハローワークを使うのか~

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実際にハローワークを利用したい場合、どこのハローワークで相談すればよいのでしょうか

利用目的によって使うべきハローワークが異なりますし、メリットを得られる利用方法をご紹介します。

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就職活動が目的のとき

ハローワークは雇用のセーフティーネットと呼ばれる国の機関であり、どこに住んでいてもサービスが受けられるよう、全国に500か所以上設けられています(例えば東京都には17か所、大阪府には16か所)。全ての自治体ごとにあるのではなく、だいたいは複数の市町村をまとめて管轄しています。

各ハローワークごとの管轄地域を調べるには、こちら。

就職活動のために職業相談を受けるのであれば、原則どこのハローワークを利用しても構いません(特殊な分野の職業相談に関しては、取り扱っていないというハローワークもあります)。

ハローワーク内に設置してある、求人検索パソコンでは全国の求人が閲覧できるからです。

ただ、その人の置かれている状況によっては、自宅から近くないほうが都合がよい場合もあります。就職活動中であることを知人に知られたくないという人は「近所の人や知人に出くわして気まずかった」とおっしゃっていたことがありました。

転職を考えている在職中の人が「家族に内緒にしているので」と、わざと遠めのハローワークを利用しているケースもありました。

「誰か知っている人に見られたくない」事情がある人は、通うハローワークを考えるわけですが、そうでない人は自宅から通いやすいハローワークを選ぶのが、最も効率的でしょう。ハローワークに通う交通費や行き帰りの時間を想定すると、そうなってきますよね。

ちなみにハローワーク職員は守秘義務がありますから、たとえ自分の知っている友人や知人、親戚が訪れたとしてもそれを口外する事はありません。極端な話、自分の父親が職業相談に訪れたとしても、それを自分の母親に話してはいけません。

ですので、職員には安心して就職の相談をして下さい。

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雇用保険の「基本手当(いわゆる失業給付)」を受給するとき

ビル街

一方、雇用保険の失業給付を受ける場合には注意が必要です。原則として、求職者の住所地を管轄するハローワークで受給手続きを行わなければなりません。

そのため、失業給付を受けるハローワークで、そのまま就職相談も受けるというケースが多くなります。

ただ、失業給付を受けるAハローワークが交通の便が悪いため、普段の就職相談は利便性が良いBハローワークで、と複数のハローワークを利用しても問題ありません。利用するハローワークは何か所までとの規定もありません。

複数のハローワークを利用する場合には、最初に登録したハローワークカードを他のハローワークでも提示するようにしてください。

管轄外のハローワークを利用する事のメリット

あえて住所地管轄ではないハローワークへ行く利点は、先ほどご説明した通いやすさや、知人と遭遇するのを防ぎたいという人にとっては分かりましたが、他には何があるのでしょうか。

管轄内の企業に関する情報が得られる

管轄は、求職者側だけでなく、企業側にもあります。企業もその所在地によって管轄が決められています。

企業が「同じ管轄地域内で店舗を増やすから、近々、大口の求人を出したい」など事前情報があるときに、その管轄のハローワークでないとその情報が得られない時があります(事前の周知を企業側が了承しており、窓口相談で必要性を職員が判断した場合に教えてもらえる)。

また、強みとなる産業や、景況動向は地域によって異なりますので、各地域のハローワークで情報収集するのが便利かもしれません(ハローワークや労働局のホームページで発表される統計を閲覧するのもよいですね)。

土曜日や夜間に利用できるところもある

都市部のハローワークには、土曜日や19時まで開庁しているところがあります。雇用保険関係はその時間帯には取り扱わないなど利用できる窓口に制限はあるものの、職業相談窓口は問題なく利用できます。

ハローワークの一般的な開庁時間は、平日の8時30分から17時15分ですので(土日祝は休み)、在職中で時間が合わず利用しづらかった人は、この夜間や土曜開庁のハローワークを利用してみてください。

ただ、応募したい企業があったときに、ハローワークから企業への面接連絡や問い合わせは、相手企業が休みなどで連絡が付かない場合もありますのでご承知おきください。その場合にはハローワーク側が用件を預かって、後日に求職者へ電話でお知らせするサービスもあります。

すいているハローワークで、ゆっくり相談

都市部の規模が大きめハローワークは、交通の利便性が良いと特に利用者で混雑し、職業相談の順番待ちが繁忙期だと1~2時間というのも珍しくありません。

そんなときは、交通の便があまりよくない等で空いているハローワークへあえて赴き、そこでじっくり相談を受けるという使い方もできます。

少し郊外になりますと、無料駐車場が用意されているところもあります。

地域限定公開求人

求人票

どこのハローワークからも原則、全国の求人を閲覧できるのですが、時々「公開するハローワークを限定する求人」というものがあります。
これは求人を出す企業側からの希望に応じて設定されているのですが、公開地域を限定した求人は、違うエリアのハローワーク内にある検索パソコンには掲載されていません。

公開地域を限定する理由としては「通勤手当をあまり多く出せないので会社から自宅が近い人を採用したい」「応募者がいつも多く対応が大変なので、この地域だけで公開するのでじゅうぶん」「この地域に貢献したいので」など、さまざまです。

エリア外に住む自分がわざわざこういった求人を探して応募しても、勝ち目は無いかも…と思って諦めるのもアリ。

自分はエリア外ではあるけれどさほど交通費はかからないし、何よりもこの仕事の求人が少ないので、ぜひ応募してみたいとチャレンジするのもアリ。

どちらにしても、「地域限定公開求人」はそれほど多くありませんので、あまりこだわらなくても良いと思いますが、知識として知っておくとよいでしょう。

ハローワーク内の掲示板に「おすすめ求人!」などピックアップして貼り出してあることもありますので、掲示板は要チェックです。

各ハローワークが催すミニ就職面接会

面接会

わりと頻繁にあるのが、ハローワーク庁舎内の会議室などで定期的に行われる、ミニ面接会。

選定する企業の基準は、そのときのテーマによって異なるのですが、例えば以下のようなものがあります。

  • 求人条件が比較的良質だが、応募が少ない求人を特集(ハローワークで公開されている全求人数は膨大なため、企業の知名度が低いだけで、応募者からはスルーされてしまいます。そこで職員が選定した、良質の企業を集めて面接。)
  • 事業拡大につき、多人数の採用をしたいという企業があるが、応募者を随時面接するのは手間がかかる為、まとめて面接会の場で行いたい(スーパーや大型商業施設の新規オープンなどでよくあるパターン)。
  • 業界を特集した面接会(応募者側からすれば、一度に複数の事業所の話を聞いて回れるので効率的)

庁舎内の掲示板やパンフレット立てに案内チラシを置いていることがありますので確認してみて下さい。

まとめ

このように、目的に応じて様々な使い方が出来ることを知っていただけたと思います。

就職活動のご参考となれば幸いです。

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