他の方の生成された画像を見ていると、設定に ENSD 31337 の値が書いてあったりします。
そこで ENSD 31337 とは何だろう?と言うのを調べてみましたので、備忘として書いておきます。
また、実際に ENSD を変更して画像を生成してみましたので、それも合わせて書いてみたいと思います。
ENSD とは
「Eta noise seed delta」(イータ・ノイズ・シード・デルタ)の略です。
「ENSD」は、ノイズを制御する設定で、デフォルト値は AUTOMATIC1111 版 WebUI で 0 になっています。
この値を 0 以外に設定すると、Seed に乱数が追加されることで、画像にさらなるバリエーションが生まれます。乱数はこの値を元に生成されます。
また、他の人が生成した画像を再現する時には、他のパラメーターとともに、ENSD 値も同じにします。そうすることで同じ画像が生成されます。
ENSD 31337 とは
「ENSD」の値は、初期値の 0 か 31337 に設定しているのがほとんどです。
なぜ、31337 が多いのでしょうか?
これは、画像生成サービス NovelAI の設定が 31337 だったことに由来するそうです。
ですので、ENSD を 31337 に設定すると、生成される画像が綺麗だとも言われています。
ENSD の設定方法とは
ENSD を 31337 にする場合
AUTOMATIC1111 版 WebUI で、「Settings」 → 「Sampler parameters」 → 「Eta noise seed delta」欄に「31337」を入力して「Apply settings」を選択します。
比較
せっかくなので、同じプロンプト、Seed 値、同条件で ENSD 値だけを変えて画像を生成したものを、ここでも比較してみたいと思います。
二次元イラスト
二次元イラストでは、それほど大きく差が出ません。
ディテールが ENSD 31337 の方が良い感じを受ける気もします。
ENSD 0
ENSD 31337
ENSD0
ENSD31337
三次元イラスト
三次元イラストでは、大きな差が出ました。
アングルもかなり違いがあります、Seed 値が同じにもかかわらず、Seed 値が違うかと思うくらいの差があります。
ENSD 0
ENSD 31337
ENSD0
ENSD31337
まとめ
ESND はさらにバリエーションを持たすときときに変更する、他の人が生成した画像と同じ画像を生成したいときに、値を合わせるなどで使います。
ご自分で生成に使用されるときは、ESND は 0 か 31337 のどちらかに決めて固定しておくと良いと思います。