私は、うつ病になってから妊活を始め、運よく妊娠することができました。
妊娠前、妊娠中も変わらず服薬治療をしていました。
もちろん、薬を飲むことのリスクも納得した上です。
今回は、妊娠中に起きた身体のトラブルについてお話しします。
安定期に入ってから…
それは、安定期に入ってからのことでした。
何度目かの妊婦検診。
エコーで子ども(胎児)の成長を教えてもらっていたとき、なんだかいつもと様子が違っていたのです。
エコーの時間が長い…。
その理由は、医師との診察で分かりました。
「羊水がほぼないんです。計測が難しいほどでした」
「明日、もう一度詳しい検査をするので来てください」
翌日、もう一度検査をしましたが、結果は同じ。
羊水がほぼなくなっている。
それは胎児が危ない状況にあることを意味していました。
出産を予定していた病院はかなり大きな病院だったので、「ここに入院だろうな」と思っていました。
しかし、言われたのは「専門病院に紹介状を書くので、すぐに予約をしてください」という言葉。
かなりショックでした。
こんなにも大きな病院なのに診てもらえないほどのことなのか、と。
その翌日には、専門病院での入院が決まりました。
私が薬を飲んでいるから…?
専門病院では「原因不明の羊水過少」と言われました。
そして
- 胎児に危険があると判断すれば緊急帝王切開になること
- 緊急帝王切開で早産となったときのリスク
- 胎児の腎臓に問題があるこもしれないこと
- 胎内でしか生きられない可能性
- 出産後、すぐに亡くなってしまうかもしれないこと
を説明されました。
「私が薬を飲んでいるからこんなことになったんでしょうか…?」
羊水過少が分かってからずっと不安だったことを口にしました。
医師には「関係ないです」とはっきり言われました。
「だから、お母さんは安心して薬を飲んで、気持ちを安定させててくださいね」と。
本当のことは分からない
先生(医師)には「関係ない」と言われたものの、私は今でも「薬を飲んでいたから羊水過少が起きたのかも…」と考えることがあります。
なにしろ原因不明。
なにが原因なのか分からないので、可能性の1つには「薬を飲んでいたから」もあるのでは…と思ってしまうのです。
リスクを理解し、納得した上で妊娠したとはいえ、予想外のことが起きれば動揺します。
「自分のせいだ」と責めてしまいます。
それは、親ならば当たり前のことなのかもしれません。
子どもを愛する親、大切に思う親であるなら、ごく当然な感情なのだと思います。
まとめ
妊娠は「予想外」の連続です。
何が起こるか分からないことの連続です。
それは、うつ病であろうがなかろうが、薬を飲んでいたかいないかは関係ありません。
そして、予想外のことに動揺してしまうのも当然のことなのです。
大切なのは、いま、そこにある生命を大切に思うことだと思います。
うつ病も服薬の有無も関係なく、子を大切に想う親として。