※2026年9月に書き直しました。
VS Code が急に重くなった、画面の表示がおかしい、拡張機能を消したのにまだ残っているように見える。こういうとき、キャッシュを消すと直ることがあります。
ただ、VS Code のデータのフォルダには、キャッシュだけでなく設定や拡張機能の中身も一緒に入っています。何も考えずにまとめて消すと、設定まで消えてしまいます。
この記事では、消してよいフォルダと消してはいけないフォルダを分けて書きます。キャッシュを消す前に試したほうが早いことも、先に書いておきます。
先に試すこと:重いのは拡張機能のせいかもしれない
VS Code が重いとき、原因はキャッシュより拡張機能であることのほうが多いです。キャッシュを消す前に、次の2つを試してみてください。
1. ウィンドウを読み込み直す
コマンドパレット(Windows は Ctrl + Shift + P、Mac は command + shift + P)を開いて、「Reload Window」(日本語の表示では「ウィンドウの再読み込み」)を選びます。
VS Code を閉じずに、拡張機能ごと読み込み直せます。一時的な不調なら、これで直ります。
2. どの拡張機能が重いかを見る
同じくコマンドパレットで「Show Running Extensions」(「実行中の拡張機能を表示」)を選ぶと、動いている拡張機能と、起動にかかった時間の一覧が出ます。
飛び抜けて時間がかかっているものがあれば、それを一度無効にして様子を見ます。
どれが原因か分からないときは、「Start Extension Bisect」(「拡張機能の二分探索を開始」)が使えます。拡張機能を半分ずつ無効にしながら、原因の1つを探してくれます。
拡張機能をすべて止めて起動し、それでも重いかを見る方法もあります。ターミナルで次のように打ちます。
code --disable-extensions これで軽くなるなら、原因は拡張機能です。キャッシュを消す必要はありません。
キャッシュのある場所
それでも直らないときに、キャッシュを消します。VS Code のデータは、次のフォルダにまとまっています。
| OS | 場所 |
|---|---|
| Windows | %APPDATA%\Code(C:\Users\ユーザー名\AppData\Roaming\Code) |
| Mac | ~/Library/Application Support/Code |
| Linux | ~/.config/Code |
Insiders 版を使っている場合は、Code のところが Code - Insiders になります。
フォルダの開き方
- Windows:エクスプローラーのアドレスバーに
%APPDATA%\Codeと入れて Enter - Mac:Finder で
command+shift+Gを押し、~/Library/Application Support/Codeと入れて Enter - Linux:ファイルマネージャーで
~/.config/Codeを開く(隠しフォルダなので、表示されないときはCtrl+H)
消してよいフォルダ、消してはいけないフォルダ
フォルダの中には、たくさんのフォルダが並んでいます。消してよいのは、キャッシュのフォルダだけです。
| フォルダ | 中身 | 消してよいか |
|---|---|---|
Cache | 画面の表示などのキャッシュ | 消してよい |
CachedData | 起動を速くするためのキャッシュ | 消してよい |
Code Cache | プログラムのキャッシュ | 消してよい |
GPUCache | 画面の描画のキャッシュ | 消してよい |
CachedExtensionVSIXs | 拡張機能を入れたときのファイルの控え | 消してよい |
User | 設定(settings.json)、キーボードショートカット、スニペット | 消さない |
User/workspaceStorage | フォルダごとの状態(開いていたファイルなど) | どうしても直らないときだけ |
Code のフォルダを丸ごと消すと、設定やキーボードショートカットまで消えます。消す前に、
User のフォルダだけは別の場所にコピーしておくと安心です(設定の同期を使っていれば、あとから戻せます)。
フォルダの名前は、VS Code のバージョンによって少し違うことがあります。表にないフォルダは、分からなければ消さないでおいてください。
消す手順
- VS Code を完全に終了する(Mac は
command+Q。ウィンドウを閉じただけでは終わっていないことがあります) - 上の場所のフォルダを開く
- 「消してよい」のフォルダを、ゴミ箱に入れる
- VS Code を起動し直す
消したキャッシュは、次に起動したときに作り直されます。最初の起動だけ、少し時間がかかることがあります。
コマンドでまとめて消す
何度も消すなら、コマンドのほうが早いです。VS Code を終了してから打ってください。
Mac
cd ~/Library/Application\ Support/Code
rm -rf Cache CachedData "Code Cache" GPUCache CachedExtensionVSIXs Windows(PowerShell)
cd $env:APPDATA\Code
Remove-Item -Recurse -Force Cache, CachedData, "Code Cache", GPUCache, CachedExtensionVSIXs -ErrorAction SilentlyContinue Linux
cd ~/.config/Code
rm -rf Cache CachedData "Code Cache" GPUCache CachedExtensionVSIXs rm -rf は、消したものがゴミ箱に入らず、すぐに消えます。cd で場所を移ってから打つこと、User を入れないことを確かめてから実行してください。
Remote SSH を使っているとき:vscode-server のキャッシュ
Remote SSH や WSL でサーバーにつないで使っている場合、つなぎ先にも VS Code のサーバー側のプログラム(vscode-server)が入っています。
つなぐと固まる、サーバー側の拡張機能だけおかしい、というときは、こちらを消すと直ることがあります。
- 手元の VS Code で、リモートの接続を閉じる
- つなぎ先に、ふつうの SSH(ターミナル)でログインする
- 次のコマンドで、vscode-server のフォルダを消す
rm -rf ~/.vscode-server 次に VS Code でつないだときに、自動で入れ直されます。つなぎ先に入れていた拡張機能も入れ直しになるので、少し時間がかかります。
まとめ
- VS Code が重いときは、キャッシュより先に拡張機能を疑う(ウィンドウの再読み込み、実行中の拡張機能の一覧、
code --disable-extensions) - キャッシュは、Windows は
%APPDATA%\Code、Mac は~/Library/Application Support/Code、Linux は~/.config/Codeにある - 消してよいのは
Cache、CachedData、Code Cache、GPUCache、CachedExtensionVSIXs Userのフォルダは消さない。設定やショートカットが入っている- Remote SSH なら、つなぎ先の
~/.vscode-serverを消す方法もある
キャッシュを消すのは、壊れたものを取り除くためで、定期的にやる必要はありません。調子が悪くなったときだけで十分です。
初出は2024年1月、2026年9月に書き直しました。フォルダの名前は VS Code のバージョンによって変わることがあります。


