「Stable Diffusion」のモデルデータが小さいものでも2GB前後もあることはご存知でしょうか。しかしながら、モデルによっては7GB以上ものも配布されています。
これらをいくつも使用しようとすると、容易にストレージが埋まってしいます。
今回はこの問題を解決するために便利な拡張機能「stable-diffusion-model-toolkit」についてご紹介します。
このツールは、配布モデルデータの不必要な要素を自動で削除し、データの軽量化を実現します。
※アイキャッチ画像は Stable Diffusion で生成しました。
model-toolkitのインストール方法
- WebUI を起動し、「Extensions」タブを選択します。
- 「Install from URL」タブを開きます。
- 「URL for extension’s git repository」 欄に
https://github.com/arenasys/stable-diffusion-webui-model-toolkit.git
と入力し、「Install」ボタンを選択します。
- インストールが完了したら、「Extensions」内の「Installed」タブをクリックし、 model-toolkit がインストールされていることを確認します。
- 確認できたら、「Apply and restart UI」ボタンをクリックして再起動します。
model-toolkitの使い方
既に最適化された容量の少ないモデルデータは、それ以上に軽量化することは不可能です。
今回の例では、最適化されていないモデルデータを使って検証します。
以下で公開されている「AnythingElse v4.5」を検証に使います。
最初の容量は7.17GBです。
- Toolkitのタブを選択します。
- Sourceの欄で「anythingelsev4-v45.sentensors」を選択後、「Load」ボタンを選択します。
表示されてない場合は「Refresh」を選択しやり直します。
- 自動的に検査して情報を表示しますので、情報を確認します。どのくらい最適化できるか表示されます。今回は「3.20GB+1.99GB」軽量化できるようです。
- 「Save」を選択すると最適化され Stable Diffusion のモデルデーターフォルダに書き込まれます。
今回は約5.2GBのデータを軽量化でき、約2GBになります。
検証
最適化前後のモデルデータで生成した画像を比較してみましょう。
AnythingElse v4.5 のオリジナルモデルデータで生成した画像と、最適化したモデルデータを生成した画像を全く同じプロンプト・Seed値で画像生成を行います。
左がオリジナルで、右が最適化後のデータによるものです。
左がオリジナルで、右が最適化後のデータによるものです。
見た感じ違いがありません。ほぼ同じ画像が生成されています。
まとめ
不要な要素を削除し、半分以上もの軽量化を可能にする拡張機能「stable-diffusion-model-toolkit」の使い方についてご説明しました。これでストレージの容量を確保するための有用な方法です。