捨てられるはずだったバナナの茎が、手に取るたびに心が温まる雑貨に生まれ変わる。
スリランカの小さな町、ケゴールで始まった「MUSACO Sri Lanka」の挑戦は、環境と人にやさしい未来を紡いでいます。
「エコ」や「サステナブル」という言葉があふれる今、本当に意味のある選択とは何なのか?
その答えを、アップサイクルブランド「MUSACO Sri Lanka」のものづくりに見つけました。
あなたが選ぶそのひとつが、遠く離れた誰かの「生きる力」になるとしたら。
「MUSACO Sri Lanka」のバッグは、そんな物語をそっと運んできます。
MUSACOとは?
活動する地域は、インドの南西に浮かぶ島国、スリランカの中西部にあるサバラガムワ州ケゴール県。首都のコロンボから車で一時間ほどの、山あいにある町です。
ブランド名「MUSACO Sri Lanka」の「MUSACO」とは、スリランカの言葉で「バナナの茎」。

「NPO法人アプカスサイト」より引用
私たちが普段食べているバナナ。通常、バナナは1本の木から1回しか収穫できないのです。収穫したあと、その茎の部分は大量に廃棄され、環境問題の原因になっていることをご存じでしょうか?
「MUSACO Sri Lanka」は、その「いらないもの」から、価値ある「誰かの希望」を生み出そうとしています。
バナナの茎から繊維を抽出し、バッグやインテリア小物など日常に寄り添うアイテムへと生まれ変わらせているのです。
なぜバナナの茎なの?

MUSACO公式オンラインショップより引用
スリランカでは年間を通じて大量のバナナが栽培されますが、収穫後の茎は畑に放置されたり、野焼きされてきました。
これは大気汚染や土壌への悪影響、さらには農家にとっての余分な負担にもなっていました。
そこで「MUSACO Sri Lanka」は「それなら、その茎を資源として活かそう」と考えました。

MUSACO公式オンラインショップより引用
廃棄される茎を集め、化学薬品を含まない自然に優しい方法で繊維を抽出、乾燥、紡績まで全て手作業で行います。効率性から程遠い作業ではありますが、その手間と時間にこそ、価値の源泉があります。
環境にやさしいバナナファイバーへと変える。それはまさに循環型の未来を実現する一歩。
ひとつのバッグの向こう側に、地球へのやさしさが宿っています。
手仕事の温もりと、素材の魅力

MUSACO公式オンラインショップより引用
「MUSACO Sri Lanka」の製品には、機械による大量生産ではなく、「人の手が生み出す温もり」があります。
乾燥させたバナナファイバーを一本一本手作業で紡ぎ、丁寧に編み上げる。その過程には、作り手の想いや、素材への敬意が込められています。
バナナファイバーは、軽さ・通気性・丈夫さに優れ、自然な風合いが魅力的。
さらに、商品の裏地などには、使われなくなったサリーをリサイクル利用。どのバッグにも「一期一会の美しさ」が宿る、まさに世界に一つの一点ものなのです。
女性たちのエンパワーメント
「MUSACO Sri Lanka」のもうひとつの大きな魅力は、「人にやさしい仕組み」。
スリランカの地方都市では女性の仕事が少なく、障害者の方々はなおのこと、いかに収入を得て尊厳ある生活を送れるかがずっと課題になっていました。
製品の生産は、貧困地域に住む女性たちや障害者の方々、その家族が中心となって担っています。
「MUSACO Sri Lanka」は現地生産チームから適正価格で製品を買い取るフェアトレードの理念も大切にしています。
商品を買うことは、そのまま彼女たちの「生きる力」を支えることにつながっているのです。
手に触れてみてほしい、「MUSACO Sri Lanka」製品
「MUSACO Sri Lanka」では、バナナファイバーの自然な風合いのマクラメバッグや、日常使いにぴったりな小物入れや雑貨が揃っています。
どれも、手仕事ならではの繊細なディテールと柔らかな表情があり、使うほどに愛着が湧いてきます。
オンラインショップでは、日常に彩りを添える雑貨としてどれも人気の品々です。
さあ、あなたも一度、手にとってみて実感してみてください。このバッグたちが、スリランカの大地と女性たちの手から生まれ、いま自分の暮らしに加わる瞬間を。
購入は、社会とつながるやさしい一歩です。
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