わたしの子どもは発達がゆっくりです。障害を持った子どもを育てていて気付かされることが良くあります。
子どもを育てながら、日々わたしも勉強しているような感覚です。
そんなわたしが子どもから学んだことを紹介していきたいと思います。
子どもの成長に気づけなかった時期
子どもは発達がゆっくりで、何かを練習したらすぐにできるようになるというのは難しいです。一つのことができるようになるまでに、何カ月、何年と練習して少しずつできるようになっていきます。
ゆっくりできるようになっていくというのが、初めはなかなかできるようにならないと感じていました。
できるようになっていっていると思うことと、なかなかできるようにならないと思うこと。同じ様子を見ていても感じ方一つで印象が変わります。
その感じ方の違いはとても大きいことです。
同じ様子を見ているのに、できるようになっていると感じることもできれば、できるようにならなかったと感じることもできます。
できるようにならないとネガティブに感じてしまっていたので、実際はゆっくり成長しているのに気づいてあげられませんでした。
気づき
発達がゆっくりということは、全く発達していないというわけではないのです。
わたしがそのことに目を向けられるようになったのはリハビリ入院の時です。
初めは「今回のリハビリ入院で目に見えて成長することはできなかったな」とできなかったと思って落ち込んでしました。祖母にも「リハビリ入院どうだった?」と聞かれて「すごく頑張っていたけど、歩けるようにはならなかったよ」と言っていました。
そんな時、入院前の動画や日記を見て「あれ?」と気づくことがあったのです。
『座っている時に背筋が伸びるようになっている』『声が大きくなっている』と成長していることを見つけたのです。
変化
成長していることに気づくようになると「すごい座り方が格好良くなっている」「腹筋がついたのかな。大きな声が出て元気いっぱいだな」と小さな変化に気づくようになり、それがとても大きな成長に感じるようになりました。
小さな成長を見つけようとすると、毎日たくさん見つけられるようになりました。
『今日はご飯を全部食べられた』『足裏を触っても嫌がらなかった』『トイレに10秒座っていられた』などたくさんありました。
こんなに日々成長していたと目から鱗が落ちるような感覚でした。
目標に対して達成できなかったと思うのではなくて、目標に一歩近づけたと思うようになりました。
成長している姿を見てリハビリ入院にももう一度挑戦してみました。
母子入院なので毎日子どもの変化を見て、前の入院の時には何故気づかなかったのだろうと思いました。
同じ様子を見ているのに視点が変わるだけで、感じることが全く違うことに気づきました。
退院した後に祖母に「リハビリ入院どうだった?」と聞かれた時に「すごく頑張ってたよ。初めは嫌がっていたマッサージも受けられるようになったし、玩具にも興味を持つようになったよ。立った時の足幅が狭くなって安定してきたよ。」と成長をたくさん伝えることができました。祖母も「すごいね!」と褒めてくれ子どもも嬉しそうでした。祖母の反応も前の時とは違っていて、成長したことを知って嬉しそうでした。
子どもから学んだこと
子どものことがあってから、わたし自身の考え方も変わりました。
わたしはお正月に今年1年間の目標を立てていたのですが、ブライダルの仕事に復帰したいという目標を毎年達成できずにまた達成できなかったと年末に落ち込んでいました。
でも子どものことがあってから、スモールステップアップが大切だと思ったので、目標の立て方を変えてみました。
最終目標をブライダルの仕事への復帰として、終目標を達成するために小さい目標をたくさん立てました。
目標に向かって努力して一歩も近づけなかったことなんてない。
達成できなかったとしても、その中で得るものもあって少しずつ成長していると気づくことができました。確実に目標には近づいていると思うことでモチベーションを維持することもできるようになりました。
まとめ
今回の出来事から私は二つのことを学ぶことができました。
- 同じ出来事でも視点を変えるだけでポジティブに捉えられるようになること
- 目標達成できなかったとしても、努力して目標に一歩も近づけないことはないということ
この二つのことは、生活の中でも役立つ考え方だと思います。私はこの考え方に気づいてから生活がとても楽になりました。小さな成長に目を向け楽しんでいくことでモチベーションを保ち続けることができ、また頑張ろうと思うことができるのです。
子どもとの生活はわたしにたくさんのことを教えてくれます。
わたしも子どももスモールステップアップでやっていこう。
子どもとの日常や保育の中で感じられたことを紹介しました。