Raspberry Pi のストレージは microSD カードを使用しているため、頻繁な読み書きによって寿命が短くなるのが懸念されます。この問題を解決するために、不要な読み書きを減らす一つの方法として、OS の swap 領域を無効化することができます。
ただ、問題点として Raspberry Pi のメモリ容量が 2GB や、1GB など小さい場合には swap 領域を無効化すると OS がクラッシュする可能性があるので注意が必要です。
この記事では microSD 延命のため OS の swap を無効化する方法をとり上げます。
swapの確認と無効化方法
まず、現在のswap状況を確認するには、以下のコマンドを実行します。
free -h
このコマンドにより、メモリと swap の使用状況が表示されます。例えば、100 MB程度の swap が確保されている場合があります。
swap を無効化するには、次の手順を実行します。
- まず、すべての swap をオフにします。
sudo swapoff --all
- 不要なswapファイルを管理するパッケージを削除します。
sudo apt-get purge -y --auto-remove dphys-swapfile
- swapファイル自体を削除します。
sudo rm -fr /var/swap
これらの手順を完了すると、再度 free -h
コマンドを使用して、swap 領域が無効化されたことを確認できます。結果として、swap 領域が 0B と表示されるはずです。
まとめ
Raspberry Pi での swap 領域の無効化は、microSD カードの寿命を延ばし、システムのパフォーマンスを最適化するための有効な手段です。このプロセスは、特にリソースに制限のある環境や、連続使用において、重要な役割を果たします。